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多重投稿を防止するための論文作成のガイドライン

2013年7月1日
公益社団法人 日本金属学会
会誌編集委員会
欧文誌編集委員会
多重投稿についての判断基準が国内外において従来よりも厳しくなり、掲載論文の撤回等が行われることが多くなりつつある現状を踏まえ、 また判断基準が時代・学問分野・ジャーナル等により異なることから、日本金属学会誌およびMaterials Transactionsへの多重投稿を防止するために、 論文作成のガイドラインを作成しました。熟読して適切な論文投稿をお願いします。
1.多重投稿の判断について
1.1 多重投稿の定義
一般には、「定めに違反して、実質的に同じとみなせる論文を、複数の学術誌等に投稿すること。」ですが、 このガイドラインでは、「定めに違反して、他の学術誌等に投稿した論文と実質的に同じとみなせる論文を、 本会の学術論文誌に投稿すること。」です。
1.2 多重投稿の判断の概要
(1) 文献を適切に引用した上での既投稿または既掲載の論文の記述との重複は、多重投稿には該当しません。
(2) 多重投稿は、論文記載の外形的な重複内容とともに、投稿規程や編集方針等の多重投稿の判断基準に基づいて、 総合的に判断します。
(3) 論文の種類によって、多重投稿の判断は異なります。
(4) 冊子体または電子ジャーナルなどの公表媒体の種類には係らず、多重投稿の判断の対象とします。
1.3 多重投稿の判断基
多重投稿の判断は、次の項目を総合的に判断して行います。
(1) 記載内容:本文、図表、Abstract および結論について、 文献を適切に引用しないで、概ね1/3を越える重複がある場合は、 外形的に多重投稿とみなします。 また、文章および図表表現のわずかな差異は、実質的に重複とみなします。
(2) 投稿時期および掲載時期
本会学術誌投稿前に他の学術誌等に投稿したことが、 本会投稿後に判明した場合:多重投稿と判断します。
註:以前は掲載時期も考慮していましたが、現在は投稿時期で判断しています。
本会に先に投稿し、 後に他の学術誌等にも投稿した場合で他の学術誌等に先に掲載された場合: 多重投稿と判断します。
本会に先に投稿し、 本会に先に掲載され、後に他の学術誌等にも掲載された場合: 多重投稿ではなく著作権の問題と判断します。
(3) 対象論文の種類
論文の種類によって多重投稿の判断基準は異なります。 (具体例※
(4) 投稿規程に定める例外
日本金属学会誌およびMaterials Transactionsは、相互の重複投稿の例外を定めています。
(5) その他編集委員会で決議した基準
次の例の場合は、重複率等で外形的に多重投稿ではあっても、総合的には多重投稿とはみなさない場合もあります。 ただし、図表の転載許可を得る等、著作権について適切な手続きをして下さい。
例:① 論文全体の要旨が、引用された(多重投稿の検討対象となった)論文の要旨と異なる場合。
  ② 別の解析手法や新たな解析手法により新たな結論が記述された場合。
注意事項
※1 このガイドラインは、公開3か月後以降に日本金属学会誌およびMaterials Transactionsに投稿された論文に適用します。 過去の日本金属学会誌およびMaterials Transactions掲載論文や他のジャーナル掲載論文には適用されません。
※2 このガイドラインの内容は、改善のため、予告なく改訂する場合があります。

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