日本金属学会

表彰(日本金属学会)

2000年3月




第45回 日本金属学会賞 受賞者

Professor Emeritus of Oxford University Ph. D
John W. Christian




第 58 回 日本金属学会功績賞受賞者

[物性部門]

東北大学科学計測研究所助教授 工学博士 北 上   修 君

[組織部門]

熊本大学大学院自然科学研究科教授 工学博士 西 田   稔 君

[力学特性部門]

京都大学大学院工学研究科助教授 工学博士 乾   晴 行 君

[材料化学部門]

大阪大学大学院工学研究科講師 工学博士 藤 本 愼 司 君

[材料プロセシング部門]

東北大学大学院工学研究科助教授 工学博士 安 斎 浩 一 君

[工業材料部門]

東北大学金属材料研究所助教授 工学博士 河 村 能 人 君

[工業技術部門]

秋田県立大学システム科学技術学部教授 工学博士 牧 野 彰 宏 君

[工業技術部門]

新日本製鐵株式会社鉄鋼研究所主幹研究員 工学博士 宮 沢 憲 一 君




第 39 回 日本金属学会谷川・ハリス賞受賞者

[高水素圧熱処理技術の開発と金属-水素合金に関する研究]

中央大学理工学部教授 理学博士 深 井   有 君

[電子顕微鏡内その場加熱実験による固液界面の構造解析]

名古屋大学大学院工学研究科教授 工学博士 坂   公 恭 君

[耐熱性金属間化合物の強化機構と疲労・破壊挙動に関する研究]

大阪大学大学院工学研究科教授 工学博士 馬 越 佑 吉 君

[結晶界面の性格・構造と力学特性との相関に関する研究]

東北大学大学院工学研究科教授 工学博士 渡 邊 忠 雄 君




第6回 日本金属学会増本量賞受賞者

[高性能ソフトおよびハード磁性薄膜の開発に関する研究]

東北大学科学計測研究所教授 Ph.D 島 田   寛 君

[高温超伝導材料・磁性材料の組織制御による機能性発現向上に関する研究]

東京大学大学院工学系研究科教授 工学博士 梅 田 高 照 君




第41回 日本金属学会技術賞受賞者

[冶金用コークス製造技術の近代化と新プロセスの開発]

新日本製鐵株式会社鉄鋼研究所 製銑研究部主幹研究員 工学博士 古 牧 育 男 君

[高級特殊鋼の塑性加工技術の向上]

日立金属株式会社取締役特殊鋼事業部長 工学士 中 村 洋 一 君

[加工熱処理による高靭性・高延性金属材料の開発]

NKK 総合材料技術研究所副所長 工学博士 新 倉 正 和 君

[磁性蓄冷材料の開発]

株式会社東芝研究開発センター技監 佐 橋 政 司 君




第1回 日本金属学会学術功労賞受賞者

東北大学金属材料研究所教授 工学博士 花 田 修 治 君

東北大学金属材料研究所教授 工学博士 井 上 明 久 君

九州大学名誉教授 佐世保工業高等専門学校校長 工学博士 根 本   實 君

東北大学素材工学研究所所長・教授 工学博士 早稲田 嘉 夫 君




第 31 回 日本金属学会研究技術功労賞受賞者

株式会社九州テクノリサーチ試験・研究部試験・研究課 畑 田  寛 君

ニュークリア・デベロップメント株式会社 試験部ホット試験室主任 松 前 浩 昭 君

東北大学工学部材料加工学科文部技官 三 浦 勝 望 君

株式会社東海テクノリサーチ第 2 研究試験係技術主任 小笠原 敏 夫 君

東洋鋼鈑株式会社下松工場表面処理部特性調査 G 係長 坂 本 宜 樹 君

東北大学素材工学研究所文部技官 佐 藤 雄 孝 君

株式会社日立製作所中央研究所ストレージ部執事職 清 水   昇 君

科学技術庁金属材料技術研究所管理部研究支援課高度技術専門官 清 水 哲 夫 君

東北大学金属材料研究所文部技官 庄 子 徳 志 君

株式会社豊田中央研究所分析・計測部主任技師 多 田 雅 昭 君

NKK 総合材料技術研究所鋼材研究部技術主任 竹 内 寛 義 君

株式会社日本製鋼所開発企画部室蘭地区新規事業推進センター 手代木 邦 夫 君

東京都立大学工学部工作施設主事 筒 井 幸 弘 君

住友金属工業株式会社総合技術研究所研究技能エキスパート 上野谷 繁 雄 君




第8回 日本金属学会・日本鉄鋼協会奨学賞受賞者

北海道大学工学部 材料工学科 棗   千 修君

室蘭工業大学工学部 材料物性工学科 坂 根 堅 之 君

室蘭工業大学工学部 機械システム工学科 吉 岡 秀 敏 君

岩手大学工学部 材料物性工学科 飯 田 深 雪 君

秋田大学鉱山学部 物質工学科 加 藤 辰 仁 君

秋田大学鉱山学部 資源・素材工学科 吉 岡 明 徳 君

東北大学工学部 金属工学科 竹 田   修 君

東北大学工学部 材料物性学科 高 沢 孝 一君

東北大学工学部 マテリアル開発系材料加工学科 押 野 宏 誠君

茨城大学工学部 物質工学科 工 藤 龍 海 君

筑波大学第 3 学群基礎工学類 物質・分子工学専攻 白 石   崇君

東京大学工学部 材料学科 吉 川   健君

東京大学工学部 金属工学科 石 井 照 幸君

東京工業大学工学部 金属工学科 村上和歌子君

横浜国立大学工学部 生産工学科 広 瀬   大 君

長岡技術科学大学工学部 機械システム工学課程 吉 田   雄 君

長岡技術科学大学工学部 材料開発工学課程 熊 谷 千 恵 君

富山大学工学部 物質・生命システム工学科 瀬 口 賢 一君

名古屋大学工学部 材料機能工学科 岩 田 雅 史 君

名古屋大学工学部 材料プロセス工学科 殿 畑 勇 飛 君

名古屋工業大学工学部 材料工学科 小 島 佑 介 君

豊橋技術科学大学工学部 生産システム工学課程 松 田 幸 一 君

京都大学工学部 物理工学科 桑 原 孝 介 君

大阪大学工学部 材料開発工学科 山 本 靖 貴君

大阪大学工学部 材料物性工学科 白 土   優君

大阪大学工学部 生産加工工学科 坂 元 理 絵 君

大阪大学基礎工学部 物性物理工学科 馬 場 幸 治 君

愛媛大学工学部 機能材料工学科 藤 吉   優 君

九州大学工学部 材料工学科 松 原   聖 君

九州工業大学工学部 物質工学科 花 田 喜 嗣 君

長崎大学工学部 材料工学科 三根生 晋 君

熊本大学工学部 知能生産システム工学科 野 村 晃 平 君

大阪府立大学工学部 材料工学科 上 杉 徳 照 君

大阪府立大学工学部 機能物質科学科 須 合 大 佑 君

姫路工業大学工学部 材料工学科 松 村 宏 一君

石巻専修大学理工学部 電子材料工学科 高 橋 純 一 君

千葉工業大学工学部 金属工学科 東風谷敏男 君

東京理科大学基礎工学部 材料工学科 水 山   淳 君

芝浦工業大学工学部 材料工学科 柴 崎 倫 男 君

早稲田大学理工学部 物質開発工学科 坂 井 隆 浩 君

東海大学工学部 金属材料工学科 丹 羽 信 崇 君

金沢工業大学工学部 物質応用工学科 丸 山 善 久 君

金沢工業大学工学部 機械工学科 田 上 宏 岳 君

帝京科学大学理工学部 環境マテリアル学科 郡 司 泰 幸 君

関西大学工学部 材料工学科 平野健太郎 君

近畿大学理工学部 金属工学科 豆 山   恵 君

山口東京理科大学基礎工学部 素材基礎工学科 初 永 智 洋 君

帝京大学理工学部 材料科学工学科 山 下 大 郎 君




第50回 日本金属学会金属組織写真賞A部門作品

入   賞

エネルギーフィルター TEM による Ti50Ni48Fe2 合金の R 相変態前駆現象の精密評価

東北大学素材工学研究所  村 上 恭 和 君 池 松 陽 一 君 進 藤 大 輔 君

佳 作 賞

電子ビーム照射による Pd インターカレートグラファイトの形成・構造解析と第一原理計算による構造最適化

大阪大学産業科学研究所  奥   健 夫 君
東北大学金属材料研究所  Qiang Sun 君 Ding-Sheng Wang 君 Qian Wang 君 川 添 良 幸 君
Institut für Anorganische Chemie, Universität Essen  Günter Schmid 君
大阪大学産業科学研究所  菅 沼 克 昭 君

佳 作 賞

Hg0.5Tl0.5Ba2CuO5 表面の酸素原子配列

大阪大学産業科学研究所  奥   健 夫 君 東北大学大学院理学研究科化学専攻  中 島   理 君

佳 作 賞

孤立原子クラスターの変形と転位運動の原子直視観察

名古屋大学難処理人工物研究センター・大学院工学研究科;科学技術振興事業団  木 塚 徳 志 君
名古屋大学大学院工学研究科  細 木 和 江 君
日本電子株式会社  出 口 俊 二 君 成 瀬 幹 夫 君




第50回 日本金属学会金属組織写真賞B部門作品

佳 作 賞

SUS302 板上に気相成長した(Fe, Cr)5Si3 単結晶

岐阜大学工学部  元 島 栖 二 君

佳 作 賞

3 次元電子顕微鏡法

名古屋大学難処理人工物研究センター・大学院工学研究科;科学技術振興事業団  木 塚 徳 志 君
名古屋大学大学院生  番 正 聡 志 君
名古屋大学大学院工学研究科  鷲 見 高 雄 君
名古屋大学難処理人工物研究センター・大学院工学研究科  斉 藤 豊 文 君


第 48 回 日本金属学会論文賞受賞者

2000年10月

組織部門 Precipitation and Phase Transformation of Copper Particles in Low Alloy Ferritic and Martensitic Steels

(Materials Transactions, JIM 40巻 4 号)

新日本製鐵株式会社 先端技術研究所 主任研究員 工学修士 丸 山 直 紀 君

新日本製鐵株式会社 先端技術研究所 主幹研究員 工学博士 杉 山 昌 章 君

新日本製鐵株式会社 鉄鋼研究所主任研究員 工学修士 原   卓 也 君

新日本製鐵株式会社 鉄鋼研究所主幹研究員 (現・千葉工業大学教授)工学博士 為 広   博 君



組織部門 珪素鋼〈100〉//ND 単結晶の圧延における活動辷り系と再結晶集合組織

(日本金属学会誌 63巻12号)

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員 理学修士 峠   哲 雄 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員 工学修士 村 木 峰 男 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所副所長 工学博士 小 原 隆 史 君



第 48 回 日本金属学会論文賞受賞者

2000年10月

力学特性部門 Microstructure Development and Superplasticity in (α+γ) Microduplex Alloys with Different Matrix Phases

(Materials Transactions, JIM 40巻 8 号)

京都大学大学院 工学研究科助教授 Ph.D 古 原   忠 君

京都大学大学院 (現・三菱重工業(株)高砂製作所) 工学修士 水 野 吉 章 君

京都大学大学院 工学研究科教授 工学博士 牧   正 志 君


材料化学部門 硫酸水溶液中で Fe-18Cr 合金に生成する不働態皮膜の紫外光照射による改質

(日本金属学会誌 63巻 3 号)

大阪大学大学院 工学研究科講師 工学博士 藤 本 愼 司 君

大阪大学大学院 (現・(株)豊田自動織機製作所) 工学修士 河 内 繁 希 君

大阪大学大学院 工学研究科教授 工学博士 柴 田 俊 夫 君


材料プロセシング部門 高周波プラズマにより合成した TiO2 超微粒子の光触媒活性

(日本金属学会誌 63巻 1 号)

科学技術庁 金属材料技術研究所 プロセス研究部 主任研究官 奥 山 秀 男 君

科学技術庁 金属材料技術研究所 物性解析研究部 主任研究官 本 間 一 廣 君

科学技術庁 金属材料技術研究所 (現・石川県つくば科学技術情報センター所長)
工学博士 大 野   悟 君


第 48 回 日本金属学会論文賞受賞者

2000年10月

工業材料部門 走査トンネルスペクトルスコピーによる Mn-Zn フェライト焼結体の粒界高抵抗領域の研究

(日本金属学会誌 63巻 6 号)

川崎製鉄株式会社 技術研究所 主任研究員 理学博士 尾崎由紀子 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所 主任研究員 工学博士 下斗米道夫 君

東京大学人工物工学研究センター (Institute Electoceramic Materials the German National Research Center)
Ph.D Christian Pithan 君

東京大学人工物工学研究センター 教   授 工学博士 岩 田 修 一 君


第 23 回 日本金属学会技術開発賞受賞者

2000年10月

反応焼結法による炭化ケイ素長繊維複合材料の開発とガスタービン高温部品の製造技術

(まてりあ 39巻 1 号)

株式会社東芝 電力・産業システム技術開発センター部長 工学博士 伊 藤 義 康 君

株式会社東芝 電力・産業システム技術開発センター主査 工学博士 亀 田 常 治 君

株式会社東芝 電力・産業システム技術開発センター主務 工学士 須 山 章 子 君

株式会社東芝 電力・産業システム技術開発センター主幹 理学修士 西 田 勝 利 君

株式会社東芝 電力・産業システム技術開発センター主幹 (現・八戸工業大学教授)
工学博士 岡 村 隆 成 君


アルミラジエータ用高熱伝導フィン材の開発 (まてりあ 39巻 1 号)

株式会社デンソー 材料技術部部長 工学士 竹 内 桂 三 君

株式会社デンソー 冷却機器技術部課長 工学士 福 田   淳 君

株式会社デンソー 冷却機器製造部担当部員 理学士 新 保 胤 治 君

古河電気工業株式会社 メタル総合研究所主査 工学博士 土 公 武 宜 君

古河電気工業株式会社 メタル総合研究所主任研究員 工学博士 新 倉 昭 男 君


CSD(Citric Spray Drying)法によるリチウムイオン二次電池用正極活物質の開発

(まてりあ 39巻 1 号)

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 主任研究員 工学修士 前 川 武 之 君

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 主任研究員 工学修士 野 崎   歩 君

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 グループマネージャー 工学修士 宮 下 章 志 君

三菱電機株式会社 先端技術総合研究所部長 工学博士 内 川 英 興 君


第 23 回 日本金属学会技術開発賞受賞者

2000年10月

電子部品用 Pb-フリー Zn-Sn-Ni 合金めっき鋼板の開発 (まてりあ 39巻 1 号)

新日本製鐵株式会社 鉄鋼研究所部長 (現・(株)ニッテクリサーチ)工学博士 和 氣 亮 介 君

新日本製鐵株式会社 広畑技術研究部 主任研究員 工学博士 吉 原 良 一 君

新日本製鐵株式会社 広畑製鐵所 グループリーダー 工学修士 宇 野 佳 秀 君

新日本製鐵株式会社 広畑製鐵所課長 工学修士 岩 本 芳 昭 君


鉛フリー銅合金「エコブラス」の開発 (まてりあ 39巻 1 号)

三宝伸銅工業株式会社 開発センター 開発センター長 工学士 大石恵一郎 君

三宝伸銅工業株式会社 開発センターリーダー 工学士 松 本 敏 一 君

三宝伸銅工業株式会社 開発センター主務部員 工学士 大久保 崇 君


歪んだ GaAs 薄膜を用いたスピン偏極電子線源 (まてりあ 39巻 2 号)

大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 主任研究員 (現・大同工業大学教授)工学博士 坂   貴 君

大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 主任研究員 工学士 加 藤 俊 宏 君

名古屋大学大学院 理学研究科教授 理学博士 中 西   彊 君

名古屋大学大学院 理学研究科技術専門官 工学士 奥 見 正 治 君

大阪府立大学大学院 工学研究科教授 工学博士 堀 中 博 道 君


第 23 回 日本金属学会技術開発賞受賞者

2000年10月

表面活性化接合法を適用したクラッド材製造プロセスの開発 (まてりあ 39巻 2 号)

東洋鋼鈑株式会社 技術研究所主席研究員 工学士 西 條 謹 二 君

東洋鋼鈑株式会社 技術研究所副主任研究員 吉 田 一 雄 君

東洋鋼鈑株式会社 下松工場係長 礒 部 剛 彦 君

東洋鋼鈑株式会社 技術研究所参与 工学士 宮 地 昭 夫 君

東洋鋼鈑株式会社 技術研究所取締役所長 工学博士 小 池 一 幸 君


電子線トモグラフィを用いた磁気ディスク装置用高速記録磁気ヘッドの開発

(まてりあ 39巻 2 号)

株式会社日立製作所 中央研究所研究員 工学博士 中 村 公 夫 君

株式会社日立製作所 中央研究所主任研究員 工学修士 鈴 木   寛 君

株式会社日立製作所 中央研究所主任研究員 工学修士 高 野 公 史 君


環境負荷を軽減した Pb を含まない燃料タンク用新めっき鋼板の開発

(まてりあ 39巻 2 号)

新日本製鐵株式会社 八幡技術研究部 主任研究員 工学修士 真 木   純 君

新日本製鐵株式会社 八幡技術研究部 主任研究員 理学士 伊 崎 輝 明 君

新日本製鐵株式会社 八幡技術研究部 主任研究員 工学修士 布 田 雅 裕 君

新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所 マネージャー 工学修士 大 森 隆 之 君

株式会社本田技術研究所 栃木研究所 アシスタントチーフエンジニア 工学士 滝 川 和 則 君


第 23 回 日本金属学会技術開発賞受賞者

2000年10月

耐ヒートクラック性に優れた炭化物強化型遠心鋳造製ハイスロールの開発

(まてりあ 39巻 2 号)

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員 市 野 健 司 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員(現・知多製造所主査)工学修士 小 関 智 也 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所部門長 工学博士 豊 岡 高 明 君

川崎製鉄株式会社 知多製造所主査 工学修士 平 岡   久 君

川崎製鉄株式会社 知多製造所室長 工学修士 片 岡 義 弘 君


一定ミクロ組織制御と析出強化を統合した新しい鋼材製造思想(TPCP)の構築とそれによる非調質型新高強度鋼の開発

(まてりあ 39巻 2 号)

川崎製鉄株式会社 技術研究所部門長 工学博士 天 野 虔 一 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員 (現・厚板セクター室主査) 工学博士 川 端 文 丸 君

川崎製鉄株式会社 技術研究所主任研究員 工学博士 星 野 俊 幸 君

川崎製鉄株式会社 厚板セクター室長 工学修士 谷 川   治 君

川崎製鉄株式会社 形鋼セクター室長 工学士 今 村 晴 幸 君


超耐熱性炭化ケイ素繊維の開発
(まてりあ 39巻 2 号)

日本カーボン株式会社 開発本部取締役本部長 工学博士 市 川   宏 君

日本カーボン株式会社 研究所主任研究員 理学士 武 田 道 夫 君

日本原子力研究所 高崎研究所部長 工学博士 瀬 口 忠 男 君

大阪府立大学大学院 工学研究科教授 理学博士 岡 村 清 人 君


第 23 回 日本金属学会技術開発賞受賞者

2000年10月

乗用車用高レスポンス Ti-Al ターボ・チャージャ (まてりあ 39巻 2 号)

三菱重工業株式会社 長崎研究所主任 工学修士 鉄 井 利 光 君

三菱重工業株式会社 相模原製作所主任 京谷美智男 君

大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所チーム長 工学修士 野 田 俊 治 君

大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 主任研究員 工学修士 芝 田 智 樹 君

大同特殊鋼株式会社 技術企画部室長 工学士 畑   浩 巳 君


合理的溶接施工に寄与する微細オースフォームドベイナイト型 570 MPa 級厚板シリーズの開発

(まてりあ 39巻 3 号)

住友金属工業株式会社 総合技術研究所 副主任研究員 工学修士 藤 原 知 哉 君

住友金属工業株式会社 総合技術研究所 理学修士 中 村 浩 史 君

住友金属工業株式会社 総合技術研究所 主任研究員 工学修士 岡 口 秀 治 君

住友金属工業株式会社 鹿島製鉄所 工学士 川 畑 友 弥 君

住友金属工業株式会社 鹿島製鉄所次長 工学修士 永 吉 明 彦 君


マグネシウム合金製テレビ外装部品の開発

(まてりあ 39巻 3 号)

松下電器産業株式会社 生産技術研究所 グループ主担当 工学博士 西 川 幸 男 君

松下電器産業株式会社 生産技術研究所 主任技師 松 村 圭 三 君

松下電器産業株式会社 生産技術研究所 主任技師 工学修士 宝   晃 君

松下電器産業株式会社 環境生産技術センター 主任技師 工学修士 磯 見   晃 君

松下電器産業株式会社 プロセス実証センター 主任技師 工学修士 曽 山 隆 彦 君


第 10 回 日本金属学会奨励賞受賞者

2000年10月

[物性部門]
科学技術庁金属材料技術研究所研究員 理学修士 間 宮 広 明 君
 受賞者は,主に双極子相互作用を伴う強磁性体金属超微粒子の集合が示す磁性の研究を行っている.主要な業績としては,1)ランダムに配位した窒化鉄超微粒子の集合の示す配向秩序を解明し,スピングラス秩序との類似性を指摘したこと,2)配位に自由度を持つ窒化鉄超微粒子の集合(磁性流体)が,位置の自由度を保った流体のまま強磁性的配向秩序を持つ可能性を実験的に見出したことが挙げられる.いずれも,問題の本質を捉えた独創的かつ優れた研究成果であり,今後の発展が大いに期待される.

[物性部門]
京都大学大学院工学研究科助手 理学博士 小笠原 一 禎 君
 受賞者は電子状態計算に基づく機能材料の解析・設計に関する研究に従事している.主要な業績は,(1)量子化学計算に基づく分子設計により,新しい金属伝導性 LB 膜の開発を実現したこと,(2)結晶中遷移金属イオンにおける多重項構造の第一原理計算プログラムを開発し,非経験的な光学スペトルの予測手段を提供したこと,である.いずれも理論的な材料設計の新たな可能性を開拓した独創的な成果であり,今後の発展が大いに期待される.

[物性部門]
東北大学科学計測研究所助手 工学博士 岡 本   聡 君
 受賞者は,高品位薄膜成長技術の確立を目的としたスパッタビーム法を開発し,それによる単結晶薄膜・超薄膜の磁性に関する研究を行っている.主な業績は,(1)窒化鉄 α″Fe16N2 の巨大磁器モーメント発現が強く格子体積に依存することを明らかにしたこと,(2) Co 系合金の表面・結晶磁気異方性の精密評価とそのエンハンスメント効果である.前者は,巨大磁気モーメント発現に関する長年の論争に結論を与え,また後者は超高密度媒体の開発に重要な指針を与えるものであり,今後の更なる展開が期待される.

[組織部門]
九州大学大学院総合理工学研究院助手 工学修士 波 多   聰 君
 受賞者は,主に規則-不規則変態が関わる合金の動的挙動の研究を行っている.主要な業績は,短範囲規則(SRO)状態において長範囲規則(LRO)構造に対応しない散漫散乱強度極大を示す Ni-Mo 合金の規則化過程について,モンテカルロ計算機実験ならびに高分解能電子顕微鏡像の定量解析を行い,初めて原子レベルの微視的な観点で一貫して解明したことである.この成果は合金相変態の理解を深め,SRO のように乱れた系への電子顕微鏡技術の発展に寄与するものとして極めて高い意義をもち,今後の発展が期待される.

[組織部門]
京都大学大学院工学研究科助手 工学博士 森 戸 茂 一 君
1. Ni-Al-Mn 形状記憶合金のマルテンサイト相についてその構造を解析し,B2-10M-14M マルテンサイト変態過程を明らかにした.
2. 低炭素鋼のラスマルテンサイト組織における「ブロック」は,互いに小角の方位差を持つ二種類の K-S バリアントのラスの集団で構成されていることを明らかにした.
3. 高炭素鋼のラスマルテンサイト組織にも微細なブロック・パケットが存在していることを見いだした.
4. 低炭素鋼ラスマルテンサイトを長時間焼もどすと,回復によってラス境界が消滅しブロック単位で等軸 α 粒に変化することを明らかにした.


第 10 回 日本金属学会奨励賞受賞者

2000年10月

[組織部門]
東北大学大学院工学研究科助手 工学修士 大 沼 郁 雄 君
 受賞者は計算機支援による材料設計に関する研究を行っている.主な業績は,(1)結晶粒成長のシミュレーションに基づいた粒子分散組織に関する Zener の式の再検討並びに 2 相混合組織の粒界エネルギーを考慮した結晶粒径の相関式の導出,(2)規則-不規則変態と磁気変態の相互作用を考慮した熱力学モデルによる特異な相平衡の解明,(3)環境調和型鉛フリーマイクロソルダー合金の熱力学データベースの構築である.いずれも世界を先導する先駆的研究であり,今後の更なる進展が期待される.

[力学特性部門]
大阪市立工業研究所機械課研究員 工学士 渡 辺 博 行 君
 受賞者は,マグネシウム材料の超塑性に関する研究を行っている.マグネシウムは粒界拡散係数が大きいために興味深い超塑性現象が得られ,基礎研究にとって有効であるだけでなく,実用面からも塑性加工能の付与という点で重要な研究課題である.主要な業績は,(1)押出しや強ひずみ加工による結晶粒の微細化,(2)高速超塑性・低温超塑性発現の確認と,その変形機構の解明である.超塑性成形の試行にも着手しており,今後も,基礎的データの蓄積と実用化研究への貢献が期待される.

[材料化学部門]
三井造船株式会社技術本部環境エネルギー
技術開発センター研究員 工学博士 泉 屋 宏 一 君
 受賞者は,海水電解において塩素発生を防止し,選択的に酸素を発生させる陽極を創製してきた.酸化マンガンに 6 価の W, Mo などのイオンを添加して電極活物質とすることによって,酸素発生効率が著しく向上することを見いだし,塩素発生に活性を持たず100%酸素のみを発生する Mn1-xWxO2+x,Mn1-xMoxO2+x などの電極を産み出した.最近は,耐食バルクアモルファス合金,ゴミ焼却発電高効率化のための材料,石炭液化触媒などの開発にも取り組み,今後の発展が期待される.

[材料化学部門]
科学技術庁金属材料技術研究所研究員 工学博士 倉 橋 光 紀 君
 受賞者は,反応性の高い遷移金属等の清浄表面および吸着表面に関する研究を行っている.Ⅳ属遷移金属の吸着表面数層の電子状態を従来の電子分光法で解明する一方で,新たに開発したパルス準安定 He 原子線により最表面のみの電子状態を測定し,表面数層と最表面の状態の違いを明らかにした.さらに,準安定原子と Ni 表面の引力相互作用を検証するとともに準安定原子線による新しいイオン脱離現象を発見した.スピン偏極技術の開発も進めており,電子過程の解明に向けた今後の発展が期待される.

[材料化学部門]
東京工業大学大学院理工学研究科助手 工学博士 南 口   誠 君
 受賞者は,高温における材料物理化学に携わっており,主に高温酸化と焼結の研究に従事している.現在,溶融金属の熱伝導率測定端子を作製するため,Pt-Al 合金の高温酸化と熱力学の研究を行い,AlCl3 を用いたアルミナイジングと高温酸化を組み合わせた Pt の Al2O3 被覆方法を確立した.また,Al-Si 融体を用いた Mo や Nb のディップコーティング,高圧ガス下での化学反応と表面拡散,放電プラズマ焼結の焼結機構,高機能多孔体の開発など,多岐に渡る研究は今後の展開が期待される.


第 10 回 日本金属学会奨励賞受賞者

2000年10月

[材料プロセシング部門]
工業技術院東北工業技術研究所研究員 工学博士 及 川 勝 成 君
 受賞者は,鉄合金中の硫化物の相平衡と組織制御に関する研究を行っている.主要な業績は,(1)熱力学的手法である CALPHAD 法を用いて,これまで全体像が明らかでなかった Fe-Mn-S, Fe-Cr-S, Fe-Ti-S 系の状態図を計算,(2)鉄合金中に生成する硫化物の生成条件と組織との関連を明らかにし,材料設計指針の確立に結びつけたことである.現在,上記知見を応用した硫化物分散快削鋼の開発を行っており,各種快削鋼の鉛フリー化に取り組んである.いずれも,独創的かつ非常に優れた研究成果であり,今後の更なる発展が期待される.

[工業材料部門]
科学技術庁金属材料技術研究所研究員 工学博士 井 上 忠 信 君
 受賞者は,材料力学,破壊力学に続く,新たな学問として期待される界面力学の進展に大いに寄与している.界面というミクロ・マクロにわたる材料の不連続部を持つ場合の破壊クライテリオンとして,“応力強さ”という新パラメータを提案し,応力強さマップを界面端の複雑な応力場を知る手段として示した.本研究成果は,界面を含んだ構造部材の数値解析および実験における強度評価や接合体の形状・残留応力・塑性・界面強度の影響などを検討する際の基本となるばかりでなく,金属材料などの複相組織中におけるき裂の進展挙動や結晶粒界の破壊の基礎過程の解明など,材料全般への応用展開が見込まれる.
入会・会員

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