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- 2005年度 受賞者
表彰(日本金属学会)
2005年3月29日
第50回 日本金属学会賞受賞者
Massachusetts Institue of Technology Merton C. Flemings 君
第63回 日本金属学会功績賞受賞者
[物性部門]
京都大学大学院工学研究科教授 工学博士 田 中 功 君
[組織部門]京都大学国際融合創造センター助教授 工学博士 奥 田 浩 司 君
[力学特性部門]九州大学大学院総合理工学研究院助教授 工学博士 中 島 英 治 君
[材料化学部門]大阪大学大学院工学研究科教授 工学博士 山 下 弘 巳 君
[材料プロセシング部門]物質・材料研究機構ディレクター 工学博士 知 京 豊 裕 君
[工業材料部門]横浜国立大学大学院工学研究院助教授 博士(工学) 梅 澤 修 君
[工業技術部門]新日本製鐵株式会社鉄鋼研究所研究部長 博士(Dr.-Ing.) 瀬 沼 武 秀 君
(部門別 ABC 順)
第44回 日本金属学会谷川・ハリス賞受賞者
[アモルファス合金および強磁性合金ナノ粒子の相安定性に関する研究]
大阪大学産業科学研究所教授 工学博士 弘 津 禎 彦 君
[高温材料強度学に関する研究]東北大学大学院環境科学研究科教授 工学博士 丸 山 公 一 君
[高温界面科学に関する研究]大阪大学接合科学研究所所長(教授) 工学博士 野 城 清 君
[高温融体物性の研究]東北大学大学院工学研究科教授 工学博士 山 村 力 君
(ABC 順)
第11回 日本金属学会増本量賞受賞者
[独創的微細加工技術開発による半導体材料の高機能性発現に関する研究]
物質・材料研究機構フェロー 工学博士 堀 池 靖 浩 君
第46回 日本金属学会技術賞受賞者
[ダイヤモンドコーティング工具の開発]
株式会社不二越開発本部チーフエンジニア 工学博士 神 田 一 隆 君
[高磁束密度方向性電磁鋼板の開発]JFE スチール株式会社スチール研究所副所長 工学博士 小松原 道 郎 君
[自動車タイヤ補強用超高強度極細鋼線の開発]新日本製鐵株式会社釜石製鐵所技術研究センター所長(現・研究審議役) 博士(工学) 田 代 均 君
(ABC 順)
第6回 日本金属学会学術功労賞受賞者
豊橋技術科学大学 副学長 工学博士 小 林 俊 郎 君
九州大学大学院 工学研究院教授 工学博士 大 城 桂 作 君
大阪産業大学大学院 工学研究科客員教授 工学博士 大 中 逸 雄 君
京都大学大学院 工学研究科教授 工学博士 長 村 光 造 君
(ABC 順)
第36回 日本金属学会研究技術功労賞受賞者
北海道大学大学院情報科学研究科技術専門官 浜 田 弘 一 君
株式会社アライドタングステン技術部・品質保証グループ 主任 林 憲 二 君
株式会社光ステンレステクノ試験分析部 係長 池 本 満 博 君
物質・材料研究機構分析ステーション 主席エンジニア 貝 瀬 正 次 君
大阪大学工学部マテリアル科学専攻 技術専門職員 川 村 良 雄 君
東北大学多元物質科学研究所技術室 システム加工班長 新 田 健 一 君
株式会社日鐵テクノリサーチテクニカルサービス事業部 班長 大 下 千重蔵 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 副課長 榊 原 実 君
株式会社エスビーシーテクノ九州業務部研究試験課 技術主任 玉ノ井 光 昭 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 厚板建材研究開発部 和 暮 憲 夫 君
第55回 日本金属学会金属組織写真賞A部門作品
A部門:試料、方法、結果などにおける学術的価値、オリジナリティなどを主眼とするもの。
佳 作 賞
暗視野TEMトモグラフィーによる合金中の規則バリアントの3次元形態観察
九州大学大学院総合理工学府 木 村 耕 輔 君 九州大学大学院工学府(現 四国電力) 堀 内 隆 夫 君
九州大学大学院総合理工学研究院 波 多 聰 君
永久磁石 Nd2Fe14Bの逆磁区発生過程の動的観察
東北大学多元物質科学研究所 朴 賢 洵 君 青 山 佳 敬 君 高 有 輝 君 進 藤 大 輔 君
日本電子株式会社 井 上 雅 夫 君
Current-Confined-Path(CCP)CPP-GMRスピンバルブ膜のメタルナノブリッジの直接観察
物質・材料研究機構 高橋有紀子 君 宝 野 和 博 君
株式会社 東芝研究開発センター 福 澤 英 明 君 岩 崎 仁 志 君
第55回 日本金属学会金属組織写真賞B部門作品
B部門:試料作製、試料処理、写真処理、その他についての方法や技術を主眼とするもの、および教材、写真集の編集などの際に利用できるような典型的な金属組織写真。
佳 作 賞
EBSP法による溶融Zn-Al系めっき鋼板の凝固組織観察
新日本製鐵株式会社君津技術研究部本 田 和 彦 君 潮 田 浩 作 君 石川金属工業株式会社 山 口 紘 一 君
奨 励 賞ナノメートルサイズの析出物を利用した高強度薄鋼板の組織
JFE スチール株式会社 スチール研究所 船 川 義 正 瀬 戸 一 洋 君
奨 励 賞改良型引き下げ法によるAl2O3/YAG/ZrO2共晶セラミックス複合材料の作製
新潟工科大 村山洋之介 君 東北大学金研 花 田 修 治 君
韓国生産技研 Jong-Ho Lee 君 東北大学多元研 吉 川 彰 君 福 田 承 生 君
第2回 若手講演論文(第53回論文賞)受賞者
3つのセルを有する熱流束型DSCを用いたPd基合金融体の比熱測定
東北大学(現・日本原子力研究所東海研究所博士研究員 博士(工学))西 剛史君
東北大学 柴田浩幸君,茨城大学 太田弘道君
RIMCOF 西山信行君,東北大学 井上明久君,早稲田 嘉夫君
科学技術振興機構重点研究支援研究員(現・産業技術総合研究所研究員) 博士(工学)妹尾 博君
産業技術総合研究所 竹市信彦君,栗山信宏君
名古屋工業大学 COE 研究員 博士(エネルギー科学)葛谷俊博君
産業総合技術研究所多井 豊君
名古屋工業大学山室 佐益君,日原岳彦君,彭 棟梁君,隅山兼治君
(ABC 順)
第4回日本金属学会優秀ポスター賞受賞者
鉛格子定数の粒子サイズならびに温度依存性
大阪大学 河島健浩君
神吉康一君 李 正九君
森 博太郎君
北海道大学 水野宏紀君
田中順一君 成田敏夫君
愛媛大学 中村幸太郎君
小林千悟君 仲井清眞君
東北大学 常包将史君
吉見享祐君 山内 啓君
仲村龍介君 花田修治君
第13回 日本金属学会・日本鉄鋼協会奨学賞受賞者
北海道大学工学部 材料工学科 竹田博貴 君
室蘭工業大学工学部 材料物性工学科 鶴巻 薫 君
室蘭工業大学工学部 機械システム工学科 岩崎裕之 君
岩手大学工学部 材料物性工学科 角館俊行 君
秋田大学工学資源学部 材料工学科 清水 宏 君
秋田大学工学資源学部 環境物質工学科 斉藤理恵 君
東北大学工学部 金属工学科 新井宏忠 君
東北大学工学部 材料物性学科 遠藤 淳 君
東北大学工学部 材料加工学科 栗原伸之佑 君
茨城大学工学部 物質工学科 増渕隆仁 君
筑波大学第三学群 工学基礎学類 佐々木達也 君
東京大学工学部 マテリアル工学科 荒木俊雄 君
東京工業大学工学部 金属工学科 山本武史 君
横浜国立大学工学部 生産工学科 今井卓郎 君
長岡技術科学大学工学部 機械創造工学課程 井亦 輝 君
長岡技術科学大学工学部 材料開発工学課程 福本未紗 君
富山大学工学部 物質生命システム工学科 中村純也 君
豊橋技術科学大学工学部 生産システム工学課程 鈴木和仁 君
名古屋大学工学部 物理工学科 仮屋崎 誠 君
名古屋大学工学部 材料プロセス工学科 広瀬 晃 君
名古屋工業大学工学部 材料工学科 伊藤慶一 君
京都大学工学部 物理工学科 大高幹雄 君
大阪大学工学部 応用理工学科 マテリアル応用工学科目 松下智子 君
大阪大学工学部 応用理工学科 マテリアル科学科目 増田裕介 君
大阪大学工学部 応用理工学科 山口拓人 君
大阪大学基礎工学部 電子物理科学科 矢野正雄 君
島根大学総合理工学部 物質科学科 宮本ひとみ 君
香川大学工学部 材料創造工学科 宮岡靖晃 君
愛媛大学工学部 機能材料工学科 神崎泰典 君
九州大学工学部 物質科学工学科 三好 徹 君
九州工業大学工学部 物質工学科 安藤 光 君
長崎大学工学部 材料工学科 坂本恵子 君
熊本大学工学部 知能生産システム工学科 岩永泰弘 君
大阪府立大学工学部 材料工学科 佐藤里奈 君
大阪府立大学工学部 機能物質科学科 中作悠樹 君
兵庫県立大学工学部 材料工学科 川岸辰則 君
石巻専修大学理工学部 電子材料工学科 橋元宏明 君
千葉工業大学工学部 金属工学科 伊藤洋正 君
東京理科大学基礎工学部 材料工学科 辻 和尊 君
芝浦工業大学工学部 材料工学科 松本裕司 君
早稲田大学理工学部 物質開発工学科 秋山賢介 君
東海大学工学部 材料科学科 白石英二 君
帝京科学大学理工学部 環境マテリアル学科 崎枝 恵 君
金沢工業大学工学部 物質システム工学科 五井俊和 君
金沢工業大学工学部 機械工学科 熊坂 徹 君
関西大学工学部 材料工学科 杉 誠太郎 君
近畿大学理工学部 金属工学科 杉嶋孝文 君
山口東京理科大学基礎工学部 物質環境工学科 菊田江美 君
第53回 日本金属学会論文賞贈呈式
2005年9月
[物性部門] 透過電子顕微鏡法によるSm-Fe-N系磁性粒子の微細組織と磁区構造解析 (日本金属学会誌 第68巻5号)日本電子株式会社 電子光学機器本部 修士(工学) 安 原 聡 君
東北大学多元物質科学研究所 教 授 工学博士 進 藤 大 輔 君
日立金属株式会社 先端エレクトロニクス研究所 主任研究員 工学修士 飛 世 正 博 君
[組織部門] Electron Irradiation Induced Crystallization of the Amorphous Phase in Zr-Cu Based Metallic Glasses with Various Thermal Stability (Materials Transactions Vo.45 No.1)大阪大学大学院 工学研究科助手 博士(工学) 永 瀬 丈 嗣 君
大阪大学 理事・副学長 工学博士 馬 越 佑 吉 君
[力学特性部門] Toughness of Ultrafine Grained Ferritic Steels Fabricated by ARB and Annealing Process (Materials Transactions Vo.45 No.7)大阪大学大学院 工学研究科助教授 博士(工学) 辻 伸 泰 君
大阪大学 (現・住友電工ハードメタル株式会社) 修士(工学) 奥 野 晋 君
大阪大学大学院 工学研究科助手 博士(工学) 小泉雄一郎 君
大阪大学大学院 工学研究科教授 工学博士 南 埜 宜 俊 君
[材料化学部門] In-Situ Observation of Growth Behavior of Fe-Zn Intermetallic Compounds at Initial Stage of Galvannealing Process (Materials Transactions Vo.45 No.7)住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 博士(工学) 谷 山 明 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 工学修士 荒 井 正 浩 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 博士(工学) 高 山 透 君
財団法人高輝度光科学研究センター 副主幹研究員 博士(理学) 佐 藤 眞 直 君
[材料プロセシング部門] A Novel Process to Fabricate of Highly Textured Ceramics in a High Magnetic Field (Materials Transactions Vo.45 No.11)中国清華大学 研究員 工学博士 李 淑 琴 君
名古屋大学 (現・産業技術総合研究所) 工学博士 佐 々 健 介 君
名古屋大学大学院 工学研究科助教授 工学博士 岩 井 一 彦 君
名古屋大学大学院 工学研究科教授 工学博士 浅 井 滋 生 君
[工業材料部門] Isotope Effects on Protium and Deuterium Absorption Properties in Ti-56 at%Cr-20 at%V Alloy (Materials Transactions Vo.45 No.4)東北大学 (現:産業技術総合研究所) 博士(工学) 田 村 卓 也 君
東北大学 (現:株式会社ケーヒン) 修士(工学) 片 野 義 春 君
東北大学大学院 工学研究科助手 博士(工学) 亀 川 厚 則 君
東北大学大学院 工学研究科助教授 博士(工学) 高 村 仁 君
東北大学大学院 工学研究科教授 Ph. D 岡 田 益 男 君
[まてりあ論文部門] 透過電子顕微鏡によるその場計測技術と超高分解能観察 (まてりあ 41巻9号)財団法人ファインセラミックスセンター研究第一部長 主幹研究員 博士(工学) 平 山 司 君
東京大学大学院 工学系研究科 総合研究機構教授 工学博士 幾 原 雄 一 君
名古屋大学エコトピア科学研究所 教 授 工学博士 田 中 信 夫 君
ナノ結晶強力マグネシウム合金の開発 (まてりあ 41巻9号)熊本大学工学部 教 授 博士(工学) 河 村 能 人 君
東北大学金属材料研究所 所長・教授 工学博士 井 上 明 久 君
[若手講演論文部門] 時分割型 In-situ XRD 法による LaNi5 の速度論的構造評価 (日本金属学会誌 69巻2号)三井金属鉱業株式会社総合研究所研究員 博士(工学) 和 田 充 弘 君 三井金属鉱業株式会社 田 平 泰 規 君
マウスマクロファージの活性化に及ぼす V, Ni イオン濃度の影響 (日本金属学会誌 69巻2号)製品評価技術基盤機構生活・福祉技術センター主任 学士(理学) 後藤恵美子 君 産業技術総合研究所 岡 崎 義 光 君
TEM による第 4 世代 Ni 基超合金の TCP 相観察 (日本金属学会誌 69巻2号)芝浦工業大学大学院工学研究科院生 学士(工学) 佐 藤 敦 史 君 物質・材料研究機構 村 雲 岳 郎 君,小 泉 裕 君,小 林 敏 治 君,横 川 忠 晴 君,原 田 広 史 君 芝浦工業大学 今 井 八 郎 君
第28回 日本金属学会技術開発賞贈呈式
2005年9月
電子機器用マグネシウム製品への導電性陽極酸化技術の開発 (まてりあ 第44巻1号)岡山県工業技術センター材料技術部室長 博士(工学) 日 野 実 君
岡山県工業技術センター材料技術部部長 工学博士 平 松 実 君
岡山工業技術センター材料技術部技師 博士(工学) 村 上 浩 二 君
堀金属表面処理工業株式会社業務課 修士(工学) 西 條 充 司 君
岡山理科大学工学部 教 授 工学博士 金 谷 輝 人 君
Cr によるすべり変形抑制を活用した深絞り性に優れる高強度フェライト系ステンレス鋼板(まてりあ 第44巻1号)JFE スチール株式会社スチール研究所 主任研究員 工学修士 矢 沢 好 弘 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 主任研究員 工学修士 加 藤 康 君
JFE スチール株式会社東日本製鉄所 工場長 工学修士 馬 場 幸 裕 君
JFE テクノリサーチ株式会社技術情報事業部 主査(部長) 工学修士 蓮 野 貞 夫 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 部 長 工学博士 古 君 修 君
高強度低合金耐食性油井管 SM-125S の開発 (まてりあ 第44巻1号)住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 理学修士 大 村 朋 彦 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 博士(工学) 櫛 田 隆 弘 君
Sumitomo Metal USA Corporation Houston Office 参事補 修士(工学) 中 村 茂 君
住友金属工業株式会社 鋼管カンパニー 担当副長 阿 部 俊 治 君
住友金属工業株式会社鋼管カンパニー 専任部長 博士(工学) 植 田 昌 克 君
金属ガラスパイプを用いた高感度コリオリ流量計の開発 (まてりあ 第44巻1号)北京大学工程研究院 教 授 博士(工学) 馬 朝 利 君
財団法人次世代金属・複合材料研究開発協会研究開発グループ長 博士(工学) 西 山 信 行 君
東北大学金属材料研究所 所長・教授 工学博士 井 上 明 久 君
株式会社真壁技研 代表取締役 工学士 真 壁 英 一 君
東京計装株式会社 最高顧問 工学博士 大 西 一 正 君
小径ラウンドビレット連続鋳造における高品質・高能率生産技術の開発 (まてりあ 第44巻1号)住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 工学士 塚 口 友 一 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 工学博士 川 本 正 幸 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 部 長 博士(エネルギー科学) 岡 村 一 男 君
株式会社住金鋼鉄和歌山 製鋼部 参 事 修士(工学) 平 田 敦 嗣 君
介在物形態制御により高疲労強度と被削性を両立させた合金鋼の開発と製品への適用 (まてりあ 第44巻1号)株式会社デンソー 材料技術部 室 長 学士(工学) 清 水 真 樹 君
株式会社デンソー 材料技術部 担当部員 修士 朝 岡 純 也 君
株式会社デンソー ディーゼル噴射技術部 室 長 森 克 巳 君
大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 主任研究員 工学修士 狩 野 隆 君
大同特殊鋼株式会社 知多工場 副主任部員 工学士 木村健一郎 君
高生体適合機能性チタン合金の歯科精密鋳造技術の開発 (まてりあ 第44巻1号)有限会社竹内可鍛工業所 代表取締役 工学博士 竹 内 力 君
豊橋技術科学大学 生産システム工学系教授 工学博士,博士(歯学) 新 家 光 雄 君
豊橋技術科学大学 生産システム工学系助手 博士(工学) 赤 堀 俊 和 君
山八歯材工業株式会社研究開発部長 工学士 桂 成 基 君
愛知学院大学歯学部 教 授 歯学博士 福 井 壽 男 君
大型缶(18 L 缶,ペール缶)用 PP-PE 複合型新ラミネート鋼板“ユニバーサルブライトタイプ E”の開発(まてりあ 第44巻2号)JFE スチール株式会社スチール研究所 課 長 工学修士 鈴 木 威 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 部 長 学士(工学) 岩 佐 浩 樹 君
JFE スチール株式会社西日本製鉄所 主任部員(課長) 工学修士 西 原 英 喜 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 主席研究員 工学修士 渡 辺 豊 文 君
HOP(Heat-treatment On-line Process)を用いた炭化物自在制御技術による高強度・高靭性厚鋼板の開発(まてりあ 第44巻2号)JFE スチール株式会社スチール研究所 主任研究員 博士(工学) 長 尾 彰 英 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 主任研究員(課長) 工学修士 大 井 健 次 君
JFE スチール株式会社スチール研究所 主任研究員 博士(工学) 三田尾眞司 君
JFE スチール株式会社西日本製鉄所 主任部員 工学士 梶 田 恭 之 君
JFE スチール株式会社西日本製鉄所 主任部員 学士(工学) 杉 岡 正 敏 君
強度,耐食性,耐熱性を兼備する高窒素オーステナイト系ステンレス鋼「DSN9」(まてりあ 第44巻2号)大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 主任研究員 修士(工学) 濱 野 修 次 君
大同特殊鋼株式会社 技術企画部 副主任部員 学士(工学) 古 賀 猛 君
株式会社本田技術研究所栃木研究所 研究員 博士(工学) 桂 井 隆 君
株式会社本田技術研究所栃木研究所 工学修士 西 山 忠 夫 君
MIG 溶接用チタンワイヤの開発 (まてりあ 第44巻2号)大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 副主任研究員 修士(理学) 堀 尾 浩 次 君
大同特殊鋼株式会社 星崎工場 係 員 工学士 中條屋 真 君
大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所 南 川 裕 隆 君
サマリウム-鉄―窒素系等方性ボンド磁石の開発 (まてりあ 第44巻2号)大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所研究員 修士(工学) 大松澤 亮 君
大同特殊鋼株式会社 技術開発研究所部長 博士(工学) 入 山 恭 彦 君
ケミカルタンカー用ステンレス鋼 NSSC(R)260A の開発 (まてりあ 第44巻2号)新日本製鐵株式会社 鉄鋼研究所 主任研究員 博士(工学) 松 橋 亮 君
新日本製鐵株式会社 鉄鋼研究所 主幹研究員 博士(工学) 井 上 裕 滋 君
新日鐵住金ステンレス株式会社研究センター主任研究員 工学修士 田 所 裕 君
新日鐵住金ステンレス株式会社研究センター 主任研究員 博士(工学) 福 元 成 雄 君
新日鐵住金ステンレス株式会社八幡製造所 マネージャー 修士(工学) 橋 本 剛 志 君
低 SiO2 高 MgO 焼結技術および高炉スラグ設計 (まてりあ 第44巻2号)住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 修士(工学) 星 雅 彦 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 理学修士 砂 原 公 平 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 修士(工学) 松 倉 良 徳 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 修士(工学) 松 村 勝 君
住友金属工業株式会社総合技術研究所 主任研究員 工学修士 宇治澤 優 君
Si 含有ダイヤモンドライクカーボンによる高性能トライボコーティング技術の開発 (まてりあ 第44巻3号)株式会社豊田中央研究所主 監 修士 太刀川英男 君
株式会社豊田中央研究所 工学士 森 広 行 君
株式会社豊田中央研究所 中 西 和 之 君
元・株式会社豊田中央研究所 工学博士 長谷川英雄 君
日本電子工業株式会社技術部長 博士(工学) 舟 木 義 行 君
高圧型水素吸蔵合金タンクの開発 (まてりあ 第44巻3号)トヨタ自動車株式会社 FC 開発部担当員 学士(工学) 森 大五郎 君
トヨタ自動車株式会社 FC 開発本部主査 工学修士 小 林 信 夫 君
トヨタ自動車株式会社第 3 材料技術部 修士(工学) 松 永 朋 也 君
株式会社豊田自動織機研究開発部担当課長 博士(工学) 藤 敬 司 君
株式会社豊田中央研究所主任研究員 工学博士 小 島 由 継 君
切削工具用高性能―高 Al 組成―(Ti, Cr, Al)N 膜の開発 (まてりあ 第44巻3号)株式会社神戸製鋼所 材料研究所 主任研究員 博士(工学) 山 本 兼 司 君
株式会社神戸製鋼所 材料研究所 主任研究員 工学修士 佐 藤 俊 樹 君
株式会社神戸製鋼所 機械エンジニアリングカンパニー 修士(工学) 久次米 進 君
株式会社神戸製鋼所 機械エンジニアリング カンパニー次長 工学修士 高 原 一 樹 君
第15回 日本金属学会奨励賞贈呈式
[物性部門]
東京大学大学院工学系研究科総合研究機構助手 博士(工学) 溝 口 照 康
受賞者は透過型電子顕微鏡や放射光を用いた『実験』と第一原理法や格子静力学法などの『計算』を組み合わせ、ドーパントが物性に及ぼす影響を原子・電子状態の視点から明らかにすることを目的とした研究を進めている。主な業績は(1) ELNES及びXANESの理論計算法の確立、(2) ELNES及びXANESと第一原理バンド計算を組み合わせたセラミックス中のドーパント-欠陥クラスターの検出、(3)セラミックス粒界及び異相界面の化学結合と物性に関する研究などが挙げられる。これらの研究成果は材料の機能設計に指針を与えるものであり、今後の更なる展開が期待される。
[組織部門]
大阪大学産業科学研究所助手 博士(工学) 平 田 秋 彦
受賞者は、主に結晶学的手法を用いて合金における相変態に関する研究を行なってきている。主要な業績は、Ti-Cr およびFe-Mo合金系において複雑な結晶構造を有するラーベス相のbcc相からの形成過程を透過型電子顕微鏡を用いて明らかにし、20面体原子クラスター或いは10角形原子コラムを介した形成モデルを提案したことである。さらに現在は、原子クラスターの観点からアモルファス合金の局所構造および結晶化過程に関する研究に取り組んでおり、今後の更なる発展が期待される。
[組織部門]
豊橋技術科学大学研究基盤センター助手 博士(工学) 戸 高 義 一
受賞者は、強ひずみ加工による鉄鋼材料のナノ結晶粒組織形成に関する研究を、近年中心に行ってきた。主な業績として、種々の強ひずみ加工法により形成したナノ結晶粒組織を観察することにより、ナノ結晶粒組織の形成機構を明らかにしたことや、ナノ結晶粒化に及ぼす歪量、歪勾配、歪速度等の加工因子の影響を明らかにしたこと等が挙げられる。最近は、非鉄金属材料についても研究を進めており、更なるナノ結晶粒化のメカニズムの解明が期待されるとともに、強ひずみ加工により創製されるナノ結晶粒材料の実用面における幅広い展開が期待される。
[力学特性部門]
大阪大学大学院工学研究科助手 博士(工学) 萩 原 幸 司
受賞者は耐熱性構造材料として期待される金属間化合物に着目し、その塑性変形・疲労・破壊挙動を、転位構造、面欠陥の安定性といった微視的観点から捉え、そのメカニズムの解明を行っている。主な業績としては、(1) hcp基Ni3X(X=Nb、Ti、Sn)型化合物の塑性挙動の解明、(2)上記Ni3X 型化合物の異常強化機構、相安定性との相関の解明、(3)遷移金属シリサイド複相結晶の開発と破壊機構の解明、などが挙げられる。以上の成果を基に、最近は新たな耐熱材料開発のためのボトムアップ型の合金設計に取り組むなど、今後の更なる飛躍が期待される。
[材料化学部門]
東北大学大学院工学研究科助手 博士(工学) 田 邉 匡 生
受賞者は、テラヘルツ領域をはじめとする様々な周波数帯における分子振動状態の解明とそれに基づくオプト-エレクトロニクスデバイスの開発を行っている。主な業績として、(1)半導体結晶中の分子振動を活用するテラヘルツ波の発生とテラヘルツ振動モードの計測、(2)吸着分子の振動状態をプローブとする表面構造分析、(3)シリコンデバイスプロセスにおける分子吸着現象を利用する不純物注入技術が挙げられる。これらの成果は材料・デバイス開発における分子振動の新たな知見として幅広い展開が期待される。
[材料プロセシング部門]
物質・材料研究機構超伝導材料研究センター研究員 博士(工学) 中 根 茂 行
受賞者は、超伝導線材の作製研究を中心として、応用基礎の立場で幅広い研究活動を行っている。主な業績には、(1)高温超伝導体の磁気特性が電荷キャリアの導入方法に強く依存することを明らかにし、ビスマス系高温超伝導線材の高性能化や特性の可逆的制御に成功したこと、(2)独自の手法でMgB2線材の高性能化に成功したこと、(3)新超伝導体Y2C3(18K相)に対する圧力効果の研究等があり、その多くが線材開発の新たな研究指針として今後の展開を期待されている。
[材料プロセシング部門]
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部助手 博士(工学) 長 汐 晃 輔
受賞者は、無容器・急速凝固における組織遷移・相選択に関する研究を行っている。主な業績として、(1)包晶相であるNd系酸化物超伝導体の過冷却融液からの直接成長及び直接成長条件の導出、(2)半導体Siにおけるファセットデンドライト成長機構の解明などが挙げられる。最近では、銅板の代わりに熱伝導率の良いSi基板を横回転させ、その上に融液を噴射させる疑メルトスピンシステムを構築し、下部から赤外高速カメラで融液/チル板界面をその場観察した。湯だまり内で凝固する様子を捉え、熱拡散が支配的であることを初めて実証した。
[工業材料部門]
東北大学金属材料研究所助手 博士(学術) 中 森 裕 子
受賞者は、軽量金属を主な構成元素とする新たな水素化物の合成と機能化に関する基盤研究を進めている。特に、N-H系やB-H系などの錯体水素化物に関しては、(1)陽イオン-錯イオン間での電荷移行を抑制する元素選定、および(2)多様な中間相の生成反応を利用した複合材料の創製、などによって錯体水素化物の熱力学的安定性を高度に制御する技術を構築した。これらの研究成果は、水素貯蔵機能を始めとする多様な環境関連機能が期待される錯体水素化物の研究領域を大きく広げるものであり、今後の更なる展開が望まれる。
[工業技術部門]
山陽特殊製鋼株式会社研究・開発センター研究員 修士(工学) 大 塲 康 英
受賞者は、鋳片~鋼片~製品の表面疵防止・低減に関する研究を行っている。主な業績として、(1)疵近傍に生成する粒状酸化物に着目し、疵発生工程の推定精度を向上させたこと、(2)鋳片表層組織と加熱・圧延後に発現する表面疵との因果関係を明らかにしたこと、などが挙げられ、表面疵低減に大きく貢献した。これらの成果は、多種多様な表面疵の発生要因を解明する技術であり、今後の幅広い展開が期待される。
第3回 日本金属学会功労賞贈呈式
[学術部門]
東北大学大学院工学研究科教授 工学博士 井 口 泰 孝
受賞者は、鉄鋼、シリコンを初めとする金属、溶融スラグおよびセラミックスの酸素、水蒸気、窒素、水素等のガスとの反応を主とする高温物理化学的研究ならびに化学反応速度論的研究、溶融スラグのレーザーラマン分光による構造解析、高温熱量計による溶融合金・スラグの混合熱、生成熱の測定、更に、四肢麻痺患者等への機能的電気刺激用電極等、医用・歯科用材料の開発など、材料の基礎研究、応用研究に大きく貢献している。
大阪大学理事・副学長 工学博士 馬 越 佑 吉
受賞者は、耐熱性金属間化合物の変形・破壊機構の解明と力学特性改善といった伝統的な材料工学分野から、骨疾患の診断、骨再生といった生体組織工学分野、強度・破壊といったマクロな現象から磁気スピンと応力との相互作用を利用しての格子欠陥の観察、磁気特性による新たな材料非破壊検査・寿命診断法の開発、金属ガラスの電子線照射誘起ナノ結晶化といったナノスケールへの展開など多岐の分野に渡り先駆的研究を展開すると共に、各種研究プロジェクトを先導し材料工学分野の拡大、発展に大きく貢献した。
[技術部門]
JFE スチール株式会社スチール研究所研究技監 工学博士 大 北 智 良
受賞者は、低炭素低合金鋼厚板の制御圧延、制御冷却技術に関し、熱間変形挙動、静的および動的回復・再結晶挙動など、熱間圧延過程での組織形成の基礎的研究を行なうとともに、世界に先駆けた厚板加速冷却技術確立に貢献した。また自動車用の加工性に優れた熱延高強度鋼板に関し、フェライト・マルテンサイト複合組織鋼板、高伸びフランジ鋼板、高延性ベイナイト鋼板など、各種の組織制御型ハイテンを開発、実用化し、低炭素鋼の加工熱処理技術の基礎と応用にわたり優れた功績をあげている。
第3回 日本金属学会学術貢献賞贈呈式
関西大学工学部教授 工学博士 赤 松 勝 也
受賞者は、各種金属材料の時効硬化に寄与する第2相としての金属間化合物の性質、とくに高温強度に関する基礎的研究を行い、これらの結果をもとに、耐熱性に優れた分散強化合金や複合材料の開発について研究を行った。これらの合金は、一般に低温では難加工性材料であることが多いため、粉末冶金法による成形、熱間加工およびそれらと関連させた微細組織の調製法の究明についても取り組んだ。さらに省資源や環境性を視野に入れた金属材料の表面改質法として各種蒸着法、拡散浸透法等の開発に寄与した。
名古屋工業大学名誉教授 工学博士 井 口 義 章
受賞者は、酸化鉄の還元に関連した基礎的研究、その製鉄への応用に向けた研究を行って来た。異種酸化物の酸化鉄還元への影響についての研究では、FeO固溶酸化物のうちCaO、Na2Oが顕著に表面偏析することを示し、それらのみが還元速度に顕著な影響を与えることを世界で始めて示した。また準安定相の炭化鉄の高速・安定生産が反応ガスへの極微量硫黄の添加により可能となり、浸炭反応律速を示し、その反応速度論を完成した。また、鉄鉱石-炭材混合加熱における直接反応、還元鉄の直接浸炭・凝集粗大化・炭素遊離過程の重要性を示した。東海支部長としても貢献した。
北海道大学大学院工学研究科教授 工学博士 工 藤 昌 行
受賞者は、金属の凝固に関する基礎的研究で、固液共存層の定量的評価、鉄鋼凝固におけるガラススラグ法による静的過冷度の自由な制御と凝固組織改善、フェライトフォーマーによる炭素鋼のオーステナイト結晶粒微細化、連続鋳造における極低炭素鋼の不均一凝固層の形成機構やオシレーションマーク形成機構の解明等を行い、多くの成果を挙げた。また粉末冶金の燃焼合成と凝固を組み合わせた反応鋳造法により、金属間化合物と炭素鋼素材を容易に接合できる省エネルギー型接合法を開発した。
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部教授 工学博士 栗 林 一 彦
受賞者は、これまでに我が国の固体ロケットに使用されている超強力マルエージ鋼に代表される飛翔体用構造材料の開発・改良の分野において第一人者として地位を確立するとともに、地球周回軌道上のマイクログラビティ環境を利用した材料実験研究の分野においても、小型ロケットの弾道飛行およびフリーフライヤーSFUを利用した無対流下の凝固・結晶成長実験プロジェクトを推進する等、我が国における微小重力科学という新しい学術研究分野の立ち上げの中心的役割を担ってきた。
千葉工業大学工学部教授 工学博士 茂 木 徹 一
受賞者は、これまで一貫して金属・合金の鋳造・凝固の研究に携わってきた。基礎的研究では、凝固初期での結晶の生成遊離による等軸晶の生成機構、軽合金の結晶粒微細化剤添加による等軸晶の生成機構、マクロ偏析の生成に及ぼす等軸晶の挙動、微小重力環境での凝固機構解明などで成果を挙げてきた。さらにこれらの研究にもとづいて、傾斜冷却板を用いたアルミニウム合金およびマグネシウム合金の新しいセミソリッドスラリーの作製法およびそのスラリーを連続鋳造および各種鋳造プロセスに応用する技術を確立した。
秋田大学工学資源学部教授 工学博士 永 田 明 彦
受賞者は、各種超伝導材料の組織制御と超伝導特性の改善に関する研究を長年行っている。近接効果を利用した銅基分散型超伝導合金・in situ Nb3Sn超伝導複合材料、NbTi超伝導合金およびNb3Al 超伝導材料では製造条件、組織と臨界電流密度の関係を系統的に明らかにしている。Bi-2223高温超伝導材料では、Bi-2223相の生成と配向性を高温顕微鏡による直接観察や強磁場中で凝固・熱処理により明らかにしている。学会活動では、本部・支部評議員、各種委員会委員を勤め、2004年度秋期大会の実行委員長として貢献した。
広島大学大学院工学研究科教授 工学博士 中 佐 啓治郎
受賞者は、主として高強度鋼およびチタン合金の水素脆性、表面改質と特性評価に関する研究を行ってきた。主な業績は、変動応力の重畳による水素脆化割れき裂伝ぱ遅延現象の発見と内部摩擦モデルによる解析、水素脆化割れにおけるき裂分岐現象の機構解明、セラミックス溶射皮膜のはく離強度・寿命評価法の提案、低摩擦係数SiC-Tiスパッタ薄膜の開発などである。また、スパッタエッチングにより鋼の表面に微細な円錐状炭化物を形成する方法は、新しい機能性表面創製法として、今後の応用と発展が期待できる。
住友金属工業株式会社技監 工学博士 岡 田 康 孝
受賞者は、種々の鉄鋼材料について、製造方法や解析・評価技術の研究開発と実用化に従事し、その機能向上に優れた成果を挙げてきた。マルエージ鋼では複雑な析出機構の解明と介在物制御技術で信頼性に優れた製造方法を確立、軸受鋼では迅速球状化熱処理法とフェライト域浸炭による表面脱炭防止技術を開発した。また、環境改善から要望されたPbフリー快削鋼について、Pbによる切削性劣化を硫化物の組成・形態制御と工具や切削条件を改善することで総合技術として開発し、世界で初めて自動車用部品として実用化した。
信州大学工学部教授 工学博士 清 水 保 雄
受賞者は、主に各種溶射皮膜の組織と機械的性質に関する実験、高速フレーム溶射のプロセスの解析などを通じ、施工経験に基づき理解されることが多いこの技術に材料科学的な知見を与えると共に、鋳造金型や火力発電ボイラチューブへの耐熱・耐摩耗溶射などの開発・実用化研究において成果を挙げた。また、Si単結晶中の酸素濃度制御、MA/SPSプロセスによるFe-Si熱電素子の作製などに携わった。この間、本会評議員、支部理事・評議員を歴任し、支部長を務めるなど本会の活動並びに地域における学術の発展に貢献した。
熊本大学工学部教授 工学博士 頓 田 英 機
受賞者は、マグネシウムなどの六方晶金属において2次錐面すべりによる降伏応力が温度上昇にともなって上昇するという異常温度依存性を見い出し、これが二つの熱活性化機構により生じることを理論的に説明した。また、これらを計算機シミュレーションにより再現するなど、金属の変形機構の解明に大きな役割を演じた。一方、日本金属学会ならびに軽金属学会においては、永年評議員を勤め、各種支部学会においては支部長をはじめ各種役員を歴任し、学会の開催や支部活動の発展にも大きく貢献した。
第2回 日本金属学会村上記念賞贈呈式
京都大学工学研究科教授 工学博士 牧 正 志
受賞者は、鉄鋼材料およびチタン合金の組織制御の基礎となる相変態、析出、回復・再結晶、粒成長、熱間・冷間変形組織などに関し、主として組織学的、結晶学的観点からの研究を行い、数多くの基礎的知見を見出した。これらをもとに、加工熱処理(TRIP、オースフォーム、制御圧延など)による組織制御の原理と方法、および諸特性向上に対する基礎的指針を与えた。これらの広範囲にわたる研究はいずれも先駆的、独創的であり、鉄鋼材料の熱処理分野で学術的・技術的に大きく貢献している。
第2回 日本金属学会村上奨励賞贈呈式
東京大学大学院工学系研究科助教授 博士(工学) 阿 部 英 司
受賞者は、高分解能電子顕微鏡法により、金属間化合物/規則合金や準結晶を含む複雑系化合物の局所構造を原子レベルで解明する研究を行ってきた。最近では、従来の多波干渉高分解能法に加えて、近年その発展が著しい高角散乱環状暗視野走査透過電顕法(HAADF-STEM)を用いることにより、Al基準結晶中の局所的な熱ゆらぎ状態の解明や、ナノ結晶Mg合金中の長周期規則構造の解析等に成功している。STEM法の特徴を活かした独創的な研究は、国際的にも高い評価を受けている。
大阪大学大学院工学研究科助教授 博士(工学) 中 野 貴 由
受賞者は、結晶性材料の構造異方性や規則性・周期性に基づく力学機能発現に着目し、新材料の開発と機能発現機構の解明に取り組んできた。構造用金属間化合物においては、単結晶や方向制御結晶を用いて、構成相の結晶構造やその安定性、格子欠陥種、界面構造の観点から、塑性変形機構の解明と機能制御を進めた。近年では、研究対象を生体硬組織へと拡張し、アパタイトの結晶学的異方性を利用した骨質評価法の提案、硬組織再生への新手法の開発、遺伝子・細胞レベルからの骨微細構造の形成機構の解明等、卓越した業績を挙げつつある。