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- 2012年度 受賞者
表彰(日本金属学会)
~2012年9月17日(月)愛媛大学南加記念ホールにおいて、下記の方々が受賞されました。おめでとうございます。~
第60回 日本金属学会論文賞 贈呈式(6編31名)(2012年9月17日)
[組織部門]1編(3名)
1.A Rietveld-Type Analysis Code for Pulsed Neutron Bragg-Edge Transmission Imaging and Quantitative Evaluation of Texture and Microstructure of a Welded α-Iron Plate
(Materials Transactions,Vol.52,No.6)
北海道大学大学院工学研究院 助教 佐 藤 博 隆 君
北海道大学大学院工学研究院 准教授 加美山 隆 君
北海道大学大学院工学研究院 教授 鬼 柳 善 明 君
2.Plastic Deformation Behavior of Mg12 ZnY LPSO-Phase with 14H-Typed Structure
(Materials Transactions,Vol.52,No.6)
大阪大学大学院工学研究科 准教授 萩 原 幸 司 君
川崎重工業(株) 技術研究所 杉 野 裕 哉 君
大阪大学大学院工学研究科 福 住 嘉 浩 君
大阪大学 名誉教授 馬 越 佑 吉 君
大阪大学大学院工学研究科 教授 中 野 貴 由 君
3.Hydrothermal Synthesis of Sodium and Potassium Niobates Fine Particles and Their Application to Lead-Free Piezoelectric Material
(Materials Transactions,Vol.52,No.11)
東北大学多元物質科学研究所 准教授 蟹 江 澄 志 君
(株)富士セラミックス 沼 本 芳 樹 君
(株)富士セラミックス 塚本真太郎 君
(株)富士セラミックス 部長代理 高 橋 弘 文 君
堺化学工業(株) 中央研究所 主任研究員 水 谷 英 人 君
堺化学工業(株) 小名浜商品開発 研究所長 寺 部 敦 樹 君
東北大学 多元物質科学研究所 助教 中 谷 昌 史 君
東北大学 多元物質科学研究所 谷 順 二 君
東北大学 多元物質科学研究所 教授 村 松 淳 司 君
4.On-Line Detection System for Internal Flaws in As-Hot-Rolled Steel Strip Using Ultrasonic Probe Array
(Materials Transactions,Vol.52,No.3)
JFEテクノリサーチ(株) 計測技術本部 チームリーダー 高 田 一 君
JFEスチール(株) 東日本製鉄所 主任部員 戸 村 寧 男 君
JFEスチール(株) 東日本製鉄所 主任部員 荒 谷 誠 君
JFEスチール(株) 東日本製鉄所 主任部員 山 崎 拓 也 君
JFEスチール(株) 東日本製鉄所 主任部員 佐々木聡洋 君
(Materials Transactions,Vol.52,No.10)
東北大学大学院工学研究科 助教 平 田 直 哉 君
東北大学大学院工学研究科 教授 安 斎 浩 一 君
6.Nb含有量を変化させた生体用Zr-Nb系合金の機械的性質および生体親和性
(日本金属学会誌75巻8号)
名城大学理工学部 准教授 赤 堀 俊 和 君
東北大学金属材料研究所 所長・教授 新 家 光 雄 君
東北大学金属材料研究所 准教授 仲 井 正 昭 君
東北大学金属材料研究所 堤 晴 美 君
新日本製鐵(株) 君津製鉄所 研究員 近 藤 祐 介 君
名城大学 理工学部教授 服 部 友 一 君
愛知学院大学 歯学部教授 福 井 壽 男 君
第17回 日本金属学会若手講演論文賞 贈呈式(3編3名)(2012年9月17日)
1.異種金属反応界面に形成するFe-Al系金属間化合物薄膜の破壊靭性評価 (日本金属学会誌76巻4号)
東京大学大学院工学系研究科 ○曲 田 喜 彦 君
東京大学大学院工学系研究科 木 庭 正 貴 君
東京大学(現・古河スカイ(株)) 荒 木 俊 雄 君
東京大学大学院工学系研究科助教 南 部 将 一 君
東京大学大学院工学系研究科准教授 井 上 純 哉 君
東京大学大学院工学系研究科教授 小 関 敏 彦 君
(Materials Transactions,Vol.53,No.4)
東京大学大学院工学系研究科 ○白 岩 隆 行 君
東京大学大学院工学系研究科教授 榎 学 君
(Materials Transactions,Vol.53,No.4)
東北大学(現・(株)小松製作所) ○倉 前 隆 一 君
TDK(株)研究員 小 野 裕 之 君
TDK(株)研究主任 藤 川 佳 則 君
東北大学多元物質科学研究所准教授 村 上 恭 和 君
東北大学多元物質科学研究所教授 進 藤 大 輔 君
第2回 日本金属学会まてりあ賞 贈呈式(3編8名)(2012年9月17日)
[第2回まてりあ論文賞](2編7名)
1.合金設計と計算科学 (まてりあ50巻1号)
物質・材料研究機構 室長 小野寺秀博 君
物質・材料研究機構 主幹研究員 阿 部 太 一 君
物質・材料研究機構 主任研究員 大出真知子 君
新日本製鐵(株) 名古屋技術研究部 研究員 諏 訪 嘉 宏 君
名古屋工業大学大学院工学研究科 教授 小 山 敏 幸 君
物質・材料研究機構 グループリーダー 下 野 昌 人 君
東京大学生産技術研究所研究員・中央大学名誉教授 深 井 有 君
[第2回まてりあ啓発・教育賞](1編1名)Javaによる実践的科学技術プログラミング(I)(II)(III) (まてりあ48巻9号~11号)
名古屋工業大学大学院工学研究科教授 小 山 敏 幸 君
第35回 日本金属学会技術開発賞 贈呈式(11件52名)(2012年9月17日)
1.粉CaO上吹き溶銑脱りん法の開発 (まてりあ51巻1号)
住友金属工業(株) 総合技術研究所 主任研究員 宮 田 政 樹 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 副主任研究員 田 村 鉄 平 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 松尾 亨 君
住友金属工業(株) 鹿島製鉄所 参事補 松本 篤 君
住友金属工業(株) 住金鋼鉄和歌山 谷垣 武 君
ナカシマメディカル(株) 開発部係長 野 山 義 裕 君
ナカシマメディカル(株) 開発部課長 西 村 直 之 君
ナカシマメディカル(株) 常務取締役 藏 本 孝 一 君
大阪大学大学院 医学系研究科教授 吉 川 秀 樹 君
大阪大学大学院 工学研究科教授 中 野 貴 由 君
JFEスチール(株) スチール研究所 主任研究員 小 野 義 彦 君
JFEスチール(株) スチール研究所 研究員 高 橋 健 二 君
JFEスチール(株) スチール研究 主任研究員 岩 間 隆 史 君
JFEスチール(株) スチール研究所 主任研究員 梶 山 浩 志 君
JFEスチール(株) 西日本製鉄所 主任部員 櫻井理 孝 君
(まてりあ51巻1号)
新日鐵住金ステンレス(株) 研究センター 上席研究員 秦 野 正 治 君
新日鐵住金ステンレス(株) 商品開発部 マネジャー 松 山 宏 之 君
新日鐵住金ステンレス(株) 研究センター 上席研究員 石丸詠一朗 君
新日鐵住金ステンレス(株) 研究センター 研究センター長 高 橋 明 彦 君
JFEスチール(株) スチール研究所 主任研究員 荒 谷 昌 利 君
JFEスチール(株) スチール研究所 主任研究員 石 黒 康 英 君
JFEテクノリサーチ(株) 知的財産事業部 主査 石 田 昌 義 君
JFEスチール(株) 知多製造所 主任部員 河 端 良 和 君
JFEスチール(株) 本社 主任部員 小久保信作 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 主監部長研究員 小 川 和 博 君
住友金属工業(株) 鋼管カンパニー特殊管 カスタマー技術部長 山 寺 芳 美 君
住友金属工業(株) 鋼管カンパニー 担当課長 樋口淳一 君
東洋エンジニアリング(株) エンジニアリング統括本部 チームリーダー 長 島 英 紀 君
東洋エンジニアリング(株) エンジニアリング統括本部 ビジネスリーダー 坂 田 英 二 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 主任研究員 秋 岡 幸 司 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 主任研究員 今 井 和 仁 君
Toyota Motor Engineering & Manufacturing Co., Ltd Project General Manager 須藤俊太郎 君
豊田鉄工(株) 開発部室長 市 川 正 信 君
豊田鉄工(株) 開発部主担当員 尾林 彰 君
新日本製鐵(株) 鉄鋼研究所 主任研究員 白 幡 浩 幸 君
新日本製鐵(株) 鉄鋼研究所 主幹研究員 皆 川 昌 紀 君
新日本製鐵(株) 鉄鋼研究所 研究審議役 井 上 健 裕 君
新日本製鐵(株) 大分製鐵所 マネジャー 大谷 潤 君
新日本製鐵(株) 本社厚板事業部 マネジャー 船 津 裕 二 君
(株)古河テクノマテリアル 特殊金属事業部課補 田 中 豊 延 君
(株)古河テクノマテリアル 特殊金属事業部課長 喜 瀬 純 男 君
東北大学大学院 工学研究科助教 大 森 俊 洋 君
東北大学大学院 工学研究科教授 貝 沼 亮 介 君
東北大学 名誉教授 石 田 清 仁 君
住友金属工業(株) 総合技術研究所 主任研究員 相 良 雅 之 君
住友金属工業(株) 和歌山製鉄所 担当副長 乙 咩 陽 平 君
住友金属工業(株) 特殊管事業所 担当副長 澤 渡 直 樹 君
住友金属工業(株) 和歌山製鉄所 室長 天谷 尚 君
住友金属工業(株) 技監 五十嵐正晃 君
新日本製鐵(株) 鉄鋼研究所 主幹研究員 森 本 康 秀 君
新日本製鐵(株) 君津製鐵所 マネジャー 本 田 和 彦 君
(株)DNPエリオ 取締役執行役員 技術本部長 西 村 一 実 君
第22回 日本金属学会奨励賞 贈呈式(6名)(2012年9月17日)
[物性部門]
東北大学金属材料研究所助教 関 剛 斎 君
受賞者は、次世代の高性能スピントロニクスデバイスを実現するための材料開発および物性解明に従事している。主な業績として、①FePt垂直スピン注入源を用いた非磁性Auにおける巨大スピンホール効果の観測、②電流および電圧によるFePtの磁化方向制御の実証、および③反強磁性結合膜を利用したスピントロニクスデバイスの高周波化がある。これらの成果は、スピントロニクスデバイスの更なる高密度化および高性能化に資するものである。現在はスピン波を利用したFePtの低エネルギー磁化反転技術の確立に取り組んでおり、今後の更なる進展が期待される。[組織部門]
京都大学大学院工学研究科助教 弓 削 是 貴 君
受賞者は、統計熱力学の理論と第一原理計算に基づいて、合金の構造・相安定性や物性を高精度に予測する理論手法の構築と応用に関する研究を行ってきた。主な業績として、(1)多形を有する合金系の物理量を精確に記述するハミルトニアンの開発と応用、(2)合金表面の偏析挙動・安定構造の予測手法の開発、(3)格子系の相安定性への寄与を記述する新規概念の提案、などが挙げられる。現在は構造の自由度の高い系の相安定性を精確に記述する理論手法の開発に取り組んでおり、今後の更なる進展が期待される。[力学特性部門]
東京大学大学院工学研究科助教 南 部 将 一 君
受賞者は、金属材料の変形・破壊挙動の解析ならびに優れた力学特性を有する新たな構造材料の研究開発に取り組み、優れた成果を上げてきた。主な業績として、①超高強度-高延性を両立する複層鋼板の開発、②異種金属界面の新規接合手法の開発およびその界面強度発現過程の解明、③超高強度マルテンサイトの大変形挙動の解析、等が挙げられる。現在もヘテロ構造やその界面を利用した新規構造材料の創成に関する研究を進めており、今後の展開が期待される。[材料化学部門]
大阪大学大学院工学研究科助教 亀 川 孝 君
受賞者は、ナノ構造制御した機能先進触媒材料の開発と環境調和型物質・エネルギー変換プロセスへの応用をテーマとし、高機能な金属・金属錯体固定化触媒、光触媒、光機能性薄膜触媒の開発を進めている。触媒活性金属種の形態と配位構造制御、反応場となる規則性多孔体の構造制御と高次元化を通し、従来系とは異なる特異な反応性や機能を実現している。さらに、最先端分光機器を駆使し、活性種の局所構造や作用機構、ナノ構造と触媒機能の相関を明らかにしており、今後の更なる展開が期待される。[材料プロセシング部門]
大阪大学大学院工学研究科助教 石 本 卓 也 君
受賞者は、生体骨が本来発揮すべき「機能」を指向した生体材料創製、骨組織再建法の構築を目指して研究を遂行している。とりわけ、骨中の生体アパタイトの結晶学的な優先配向性が骨密度よりも顕著に骨の力学機能を支配することを明らかとした。現在、アパタイト配向性を指標としつつ、骨の生体内での機能発現プロセスの解明と、人工的プロセシングによる生体機能化材料の創製を両輪として成果を挙げつつあり、今後の更なる展開が期待される。[工業材料部門]
北海道大学創成研究機構特任助教 礒 部 繁 人 君
受賞者は、高容量水素貯蔵材料の実用化を目指し、材料の動力学・熱力学特性評価、反応機構の解明、新規触媒探索・キャラクタリゼーションを行ってきた。特に、リチウムアミド・イミド系材料に有効なチタン化合物触媒について、触媒活性なチタンが特徴的な化学結合状態を示すことをX線吸収分光法により実証した。また、電子顕微鏡を用いて触媒と母材料の界面反応をその場観察し、ナノスケールの反応機構解明に向けて取り組んでおり、今後の更なる展開が期待される。
第10回 日本金属学会功労賞 贈呈式(2名)(2012年9月17日)
[学術部門]
東北大学金属材料研究所教授・所長 新 家 光 雄 君
受賞者は、主にチタン合金の特性と熱処理や加工熱処理により制御したミクロ組織との関係、熱処理や加工熱処理を駆使した強靭化、開発等に多大な成果を挙げてきており、その成果は国内外ともに注目されている。特に、生体用チタン合金に的を絞り、新合金の設計、製造・加工技術、熱処理および加工熱処理による組織制御と高性能化、種々の性能評価、生体組織親和性、細胞毒性等と幅広く研究成果を挙げている。特に、生体用Ti-29Nb-13Ta-4.6Zr合金(TNTZ)の開発では、国内外ともに高い評価を得ている。金属学会の運営に関しては、副会長、理事、評議員、分科企画委員会委員長、第4分科委員長、まてりあ編集委員長等多くの役員を務め貢献してきている。国際会議の開催も多く、中でも金属学会が日本代表学会となっているチタン世界会議の国際組織委員日本代表でもあり、2007年には第11回チタン世界会議(JIMIC5)を日本(京都)に誘致し、組織委員長として同国際会議を成功させている。
東京工業大学理事・副学長 三 島 良 直 君
受賞者は、主として耐熱構造用材料の力学的特性を組織制御により改善する手法を長年にわたり手がけて多くの業績を挙げてきた。3元系平衡状態図をベースに母相と強化相への合金元素の分配と共存する相間の相安定性を考慮し、これに不変系反応等の相変態を利用した熱処理プロセスを組み合わせることを基本としてNi基超合金や高融点金属間化合物を主要構成相とする次世代超耐熱材料開発などにおける材料設計指針を示し、これら一連の研究を通して金属工学の学術の進歩発展に多大な功労があった。
[技術部門]該当者なし
第10回 日本金属学会学術貢献賞 贈呈式(10名)(2012年9月17日)
新日本製鐵(株)室蘭技術研究部長 越 智 達 朗 君
受賞者は、自動車向け高性能機械構造用鋼の研究開発に取り組み、粒内フェライト多量生成による高靭性熱鍛非調質鋼の開発、冷鍛用鋼の球状化焼鈍原理の解明、大幅な浸炭時間短縮を可能とした高温浸炭用鋼の開発、軸受鋼の転動疲労過程での特異組織生成機構の解明、表面硬化鋼の疲労強度を支配する破壊素過程の解明および粒界強化による高強度化技術の確立等の研究成果をあげ、熱処理の簡省略化、自動車部品の高強度化・軽量化の実現を通じて部品製造コスト削減、二酸化炭素排出量削減等に貢献している。
関東学院大学教授・名古屋大学名誉教授 高 井 治 君
受賞者は、環境・バイオの時代を先取りし、数多くのバイオミメティック機能材料を創製し、その応用に関する研究を行い、世界をリードする顕著な研究成果をあげてきた。蓮の葉のように水をコロコロはじき、なおかつ透明な超はっ水薄膜の開発と産業応用(三次元細胞培養、建材、食器等)、有機シリコン自己組織化単分子膜の各種材料への複合化(超はっ水ナノ分子ペーパー、細胞膜模擬ナノ構造体、ガスバリアPETフィルム、分子メモリ等の開発)等、機能材料開発に大きく貢献した。
岡山大学大学院自然科学研究科教授 高 田 潤 君
受賞者は、長年に亘り種々の金属材料および酸化物材料に関する独創的で新規性に富む研究に従事し、極めて優れた業績を挙げた。合金の優先酸化・窒化による高機能材料の開発、Pb置換Bi系酸化物高温超伝導体の発見、備前焼「緋襷模様」および「吹屋ベンガラ」の発色機構の解明と次世代酸化鉄系赤色顔料の開発、人工合成が困難な微生物由来酸化鉄の詳細な特徴の解明と多彩で優れた機能の発見などが代表的成果である。同氏のこれまでの成果は、学術上ばかりでなく産業上も顕著な貢献を果たした。
住友金属工業(株)総合技術研究所主任研究員 高 山 透 君
受賞者は、長年、各種鉄鋼材料及び関連物質に対し、結晶構造解析・元素分析の観点から研究開発に取り組んできた。例えば、斜入射X線回折法ではX線入射角と回折X線強度の理論式を導いた。また、各種鋼中の介在物・析出物の解析に電子顕微鏡、形態別(抽出分離)定量法などを適用し、熱処理に伴うボロン添加鋼中析出物の変化を定量的に明らかにした。この他、ステンレス鋼板の冷延による加工誘起マルテンサイト相のX線回折による定量では表層にマルテンサイト生成が顕著となることを明確化し、制御圧延技術に貢献した。
東北大学多元物質科学研究所教授 田 中 俊一郎 君
受賞者は、異種材料の接合研究に取組み「田中固体融合プロジェクト」では固液界面での原子反応を直視して接合素過程を解明し、接合界面局所の残留応力分布実測値と機械的・電子的特性を相関付けた。準安定酸化物への集束電子線照射では、常温付近で金属ナノ粒子生成とその回転・融合・埋込などの操作を可能にした。更にはkeV級Arイオン照射が金属ナノ・マイクロ突起体を堆積成長させ特異機能を発現することも示し、集束超音波や偏光レーザーなどの励起源とともに「励起反応場」という新規概念を提唱するなど卓越した研究業績を上げてきた。
工学院大学名誉教授 丹 羽 直 毅 君
受賞者は、教育が本務である大学においても新しい技術的提案ができるよう心掛け研究を行ってきた。溶体化後高温から低温への2段時効、冷間加工後高温から低温への2段時効などβ型Ti合金の高強度・高靱性化のための加工熱処理法、孔あき円板から高精度パイプ状機能性部品を製造するHDS法、He中で膜原料を蒸発、生成したナノ粒子を超音速ガス流により搬送し、基材上に成膜する超音速フリージェットPVD、孔型圧延や密閉型鍛造を用いた実用的強加工法など実用の端緒となる研究に貢献した。
九州工業大学大学院工学研究院特任教授 長谷部 光 弘 君
受賞者は、永年合金の相平衡についての限られた実測値を解析し、状態図を熱力学的に構成するという計算状態図の研究に携わってきた。特に相平衡に及ぼす磁気変態の影響を考慮した研究から、強磁性を持つ鉄やコバルト合金の状態図には特異な形状の相境界が現れることを示した。これらの研究成果から、現在では実験的に構成することの困難な多元系合金の状態図について計算予測が可能となり、基礎研究だけでなく実用合金への応用研究の分野にも大いに貢献した。
JFEスチール(株)スチール研究所主席研究員 藤 田 栄 君
受賞者は、一貫して鉄鋼材料の腐食寿命予測技術の開発に取組み、金属腐食に関する先進的かつ独創的なアイディアを盛り込んだ研究により、自動車実態腐食解析と腐食機構、寿命予測技術開発、腐食センサによる住宅軽量型鋼の新寿命予測技術開発、家電用新腐食試験法の開発、橋梁用耐候性鋼材の寿命予測技術ならび新鋼材を開発した。受賞者の業績は自動車、建材、家電、橋梁などの実使用環境における腐食現象の学術的研究から新材料開発まで多岐に亘り、その成果の学術的価値は多大である。また腐食・表面処理分野に係る各種の国家プロジェクトの推進にも尽力し、産学連携の運営や人材育成に貢献している。
富山大学名誉教授 森 克 徳 君
受賞者は、長年にわたり固体物性の分野で主として超伝導体および磁性体の基礎研究に従事してきた。酸化物高温超伝導体に関する研究では、電気抵抗、熱伝導、磁化等の測定を行い、伝導の散乱機構を考察する上で多大の貢献をした。また、超伝導と磁性の共存に関する研究では、 磁性超伝導体であるホウ素炭化物R1-xRx’Ni2B2C(R, R’=希土類元素)系において、種々の物性測定を行い、濃度xに対する超伝導転移温度TCと磁気転移温度TNの相図を決定するなど、超伝導と磁性の共存機構を考察する上で多くの成果をあげた。
兵庫県立大学大学院工学研究科教授 山 本 厚 之 君
受賞者は、アルミニウム合金およびマグネシウム合金について、微細組織の解析に基づく特性改善を目指す研究を行ってきた。その特色は、現象を顕微鏡観察下に置くところにある。Mg合金においては、腐食挙動を直接観察して腐食の起点を見出し、対処策を講じて酸性溶液にも耐食性を示す表面処理法を示した。また、集合組織制御を目的として再結晶挙動を基礎的に解析するために、SEM-EBSD法による試料中の同一視野観察の手法を確立し、再結晶粒の元となる組織を見出すなど、金属組織学の発展に貢献した。
第9回 日本金属学会村上記念賞 贈呈式(1名)(2012年9月17日)
筑波大学大学院数理物質科学研究科教授 宮 崎 修 一 君
受賞者は、主としてTi-Ni系とTi系を含む多くの形状記憶・超弾性合金の材料開発を行ってきた。特に、Ti-Ni系合金の基本特性の解明、超弾性の実現および形状記憶効果を格段に安定化するための加工熱処理技術を発明したことは特筆に値する。その後、Ti-Ni合金のスパッタ薄膜作製と実用高温形状記憶合金の開発を行い、生体用Ti基形状記憶合金の基本特性の解明と本合金特有の新規現象を発見し、実用に向けた材料開発を進めている。これらを通して、金属工学の分野における先駆的研究および開発に格段の功績を挙げた。第9回 日本金属学会村上奨励賞 贈呈式(2名)(2012年9月17日)
京都大学大学院工学研究科准教授 大 場 史 康 君
受賞者は、第一原理計算と電子・X線分光法等を連携させ、酸化物・窒化物半導体および電子セラミックスにおける点欠陥や界面に起因した機能について研究を行ってきた。主な業績として、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム等の酸化物半導体における点欠陥の電子構造と電気・光学的機能の解明、酸化亜鉛セラミックス粒界の原子・電子構造と非直線電流電圧特性の相関の解明が挙げられる。これらの成果は機能の発現機構を原子・電子レベルの微視的観点から明らかにし、設計指針を導いたものであり、今後の展開が期待される。
東北大学金属材料研究所准教授 小 泉 雄一郎 君
受賞者は、構造用金属材料における格子欠陥挙動ならびに欠陥同士の相互作用に着目し、原子拡散、転位運動、界面移動等の素過程と塑性変形機構ならびに組織形成機構解明のための基礎研究から、材料特性向上のための加工熱処理プロセスの応用研究まで系統的に実施し、多くの業績を挙げてきた。近年では実験と計算を融合した独自の先進的手法により界面偏析や組織安定性予測の研究を進め、新規の耐熱材料や生体材料開発のための合金設計を目的として研究を展開しており、学術・実用の両面での更なる発展が期待される。
第19回 優秀ポスター賞受賞者 25名(2012年9月18日発表)(五十音順)
1. CoPt 合金の不規則-規則変態におけるバリアント選択則と微細組織に与える磁場効果
九州大学 赤嶺大志君,田中裕梨君,Sahar Farjami 君,光原昌寿君,板倉 賢君,西田 稔君,大阪大学 福田 隆君,掛下知行君
2. 鋼中における V, Cr 添加による硫化物形態の制御東北大学 浅岡翔平君,及川勝成君,安斎浩一君
3. 巨大ひずみ加工した超微細粒銅の力学特性と内部組織東京工業大学 阿部大樹君,宮嶋陽司君,藤居俊之君,尾中 晋君,加藤雅治君
4. 放電プラズマ焼結法によるバルク Mo5SiB2 基合金の作製東北大学 新井智大君,吉見享祐君,丸山公一君,塗 溶君,後藤 孝君
5. 下顎骨における咀嚼による BAp 配向性変化の解明大阪大学 荒牧智恵子君,藤谷 渉君,中野貴由君
6. 鉄中の TaC 析出挙動と照射下安定性東北大学 石嵜貴大君,阿部弘亨君,佐藤裕樹君,松永哲也君,叶野 翔君,JAEA 谷川博康君,濱口 大君,大阪大学 永瀬丈嗣君,保田英洋君
7. 合金電析法により作製した Fe-Ni 合金ナノ結晶オーステナイトからのマルテンサイト変態京都大学 市川文崇君,柴田曉伸君,辻 伸泰君,兵庫県立大工 足立大樹君,山崎 徹君
8. Ni-Cr-P-B-X(X=Mo, Ta, Nb, Ga, Al)金属ガラスの作製と評価兵庫県立大学 稲川真一朗君,東北大学 網谷健児君,早乙女康典君,兵庫県立大学 山崎 徹君
9. 生体活性化能を有する真珠層粉末の電子線照射による構造変化愛媛大学 植田華菜子君,小林千悟君,仲井清眞君,阪本辰顕君
10. バナジウム系水素透過膜の Pd 完全フリー化鈴鹿工業高等専門学校 鬼頭知宏君,西村洸介君,古市健人君,南部智憲君
11. 液中グロー放電電極上へのリップル形成北海道大学 齊藤元貴君,坪田雅功君,秋山友宏君
12. CrN への O, Mg の同時添加による硬度および電気伝導性の評価長岡技術科学大学 佐藤蒼生君,遠藤稔之君,鈴木知真君,鈴木常生君,中山忠親君,末松久幸君,新原晧一君
13. ARB 加工で作製した Al 合金/Cu 積層材における各層の結晶粒微細化東京工業大学 篠原貴彦君,宮嶋陽司君,兵庫県立大学 足立大樹君,東京工業大学 藤居俊之君,尾中 晋君,加藤雅治君
14. 鋼のラスマルテンサイトにおけるマイクロスケール引張挙動熊本大学 高島大樹君,平下皓一君,松田光弘君,峯 洋二君,高島和希君
15. Mg-Zn-Y 系 LPSO 相のキンク変形における結晶回転熊本大学 田代哲也君,山崎倫昭君,河村能人君,阪大 萩原幸司君
16. Mn50Ni(50-x)Cox 合金のマルテンサイト変態と磁気特性仙台工業高等専門学校 丹野敦子君,東北大学 梅津理恵君,仙台工業高等専門学校 伊東 航君
17. 微細マーカー法によるゴムメタル(Ti-Nb-Ta-Zr-O 合金)の不均一変形解析九州大学 徳永尚史君,樋口成起君,森川龍哉君,東田賢二君,豊田中央研究所 古田忠彦君,倉本 繁君
18. 多孔質構造を持つ異種元素添加 CeO2 光触媒による水中の鉛イオンの捕集長岡技術科学大学 前原美星君,吉田有紀美君,齊藤信雄君
19. メカニカルグラインディング処理による Li10GeP2S12 の非晶質化と電気伝導度の変化京都大学 又野 卓君,森 一広君,福永俊晴君,小野寺陽平君
20. 硫黄が粒界偏析したニッケルのき裂進展に及ぼす粒界微細組織の影響足利工業大学 丸山辰也君,小林重昭君
21. BCC Co-Fe 粒子が分散した Cu 合金における超微細粒組織の熱的安定性東京工業大学 宮本 翔君,宮嶋陽司君,藤居俊之君,尾中 晋君,加藤雅治君
22. Nd-Fe-B 合金磁石の粒成長挙動の解明とその制御による特性改善大阪大学 毛利智哉君,熊野勝基君,永瀬丈嗣君,安田弘行君,本田技術研究所 清水治彦君,加藤龍太郎君
23. パラジウム系水素吸蔵合金粉末からの放出水素の癌細胞死滅効果長崎大学 本石藍子君,山本将貴君,大貝 猛君,香川明男君
24. Mg 合金押出材における応力緩和現象の AE 法による評価東京大学 安富 隆君,榎 学君
25. 低温作製したルチル構造の Ti1-X(Nb/Ta)XO 絶縁膜の電気特性芝浦工業大学 山田博之君,物質・材料研究機構 生田目俊秀君,芝浦工業大学 木村将之君,物質・材料研究機 大井暁彦君,知京豊裕君,芝浦工業大学 大石知司君
*本賞の授賞は各大学、研究所にて行う。
◇日本金属学会各賞の概要並びに英語表記はホームページ:表彰関係をご覧下さい。◇
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~2012年3月28日(水) 横浜国立大学常盤台キャンパスに於いて、下記の方々が受賞されました。
おめでとうございます。~
第57回 日本金属学会賞 受賞者(2012年3月28日)
大阪大学名誉教授 馬 越 佑 吉 君
馬越佑吉君は、1969年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了後、大阪大学助手、マックスプランク研究所客員研究員(フンボルト財団)、ペンシルバニア大学客員研究員、大阪大学助教授を経て、1991年大阪大学教授に就任した。2002年大阪大学工学部長・工学研究科長、2004年大阪大学理事・副学長を歴任し、2008年大阪大学を退職後、独立行政法人物質・材料研究機構理事を経て現在大阪大学名誉教授である。2005年より日本学術会議会員・材料工学委員会委員長を2期6年間努め材料工学の発展に貢献した。
主な研究業績は、(1)金属間化合物中の転位芯構造・その動的振る舞いと、変形・破壊機構の解明、(2)磁気特性による転位・面欠陥の観察と非破壊材料信頼性評価、(3)転位の可逆運動に由来する新超弾性現象の発現機構と制振特性の改善、(4)金属ガラスの電子線照射誘起結晶化とナノ組織・構造制御、といった金属工学分野から(5)工学的手法による骨再生過程の解明と骨疾患診断法の開発、といった再生医工学分野など多岐に渡る。その詳細は下記の通りである。
(1) 各種金属間化合物特有の転位芯構造・分解形態、面欠陥の安定性を明らかにすると共に、この微視的立場から高温で強度が逆に上昇する特異な異常強化現象、靭性・脆化といった巨視的力学特性の機構を解明し、その特性改善策を示した。とりわけTiAl系金属間化合物の層界面の役割、力学特性の強い異方性の原因解明は、タービン翼材等への新軽量耐熱材料としての実用化の道を拓いた。また、超高温耐熱材料としてのMoSi2,NbSi2等の高融点金属シリサイドの力学特性の解明など、世界的にこの分野の研究を先導した功績は極めて大きい。
(2) 転位、面欠陥と磁気スピンとの相互作用に注目し、磁気特性変化により電子顕微鏡では識別困難な高密度転位ならびに面欠陥を観察した。これを利用しての鉄の加工硬化機構の解明、Ni3Feの疲労硬化・軟化挙動、超合金中の析出相の変形による微細化に伴う超常磁性を見出すなど、変形挙動・機構解明への新たなアプローチ法を開拓した。また、磁気特性利用による新たな非破壊材料信頼性評価法を開拓した。
(3) Fe3Al、Fe3Gaなどの規則ドメイン構造を制御し、熱弾性型マルテンサイトに起因する超弾性とは全く異なる、転位の可逆運動に由来するAPB超弾性挙動の発現を見出した。このAPB超弾性は、高応力、広い動作温度領域にて発現し、極めて魅力的な特性を示す。また、高応力、高サイクル条件下での制振材料とし、自動用部材への応用を図っている。
(4) 各種金属ガラスに電子線を照射し、電子線照射誘起結晶化現象を初めて見出した。この電子線照射誘起結晶化により、熱処理では実現し得ない各種非平衡相を創出すると共に、非平衡ナノコンポジット組織・構造制御による磁気特性などの機能特性改善を行った。
(5) 生体骨中のアパタイト結晶のc軸配向性が生体部位、骨形状、応力に依存して変化することに注目し、その配向性の変化を通じて骨再生過程を明らかにした。また、骨密度に代わる新たな骨再生指標として骨質(アパタイト結晶配向性)を導入し、骨粗しょう症、大理石病等の骨疾患の新たな診断法を開発した。
第70回 日本金属学会功績賞 受賞者(受賞者7名)(2012年3月28日)
「物性部門」 大阪大学超高圧電子顕微鏡センター(現 島根大学総合理工学部)准教授 荒 河 一 渡 君
受賞者は、電子顕微鏡その場観察法による金属および半導体中の結晶格子欠陥の研究に取り組んできた。そのうち、超高圧電子顕微鏡を用いた金属中の微小欠陥の動的挙動に関する研究では、ナノサイズの転位がマクロな長さの転位には見られない特異な挙動を示すことを明らかにした。それらの研究成果に基づき、TMS、MRSを初めとする多くの国際会議での招待講演を行っている。最近では、電子顕微鏡では直接視認することが困難な点欠陥の動的挙動を正確に抽出するための新たな手法を開発している。
[組織部門] 東北大学大学院工学研究科准教授 大 沼 郁 雄 君
受賞者は、合金の熱力学データベースの構築と、それを利用した合金設計および組織制御に関する研究に従事している。具体的には、(1)Fe-Co-Ni-Al-Si-Mn 系強磁性合金における磁気変態とA1/L10/L12およびA2/B2/D03/L21規則変態の相乗効果による特異な相平衡の実験による解明と熱力学解析、(2)材料の組織形成過程の計算機シミュレーション、(3)鉛フリー高温はんだの熱力学解析と合金設計などの基礎研究と応用研究を行い、国際的にも高い評価を得ている。
[力学特性部門] 物質・材料研究機構構造材料ユニットグループリーダー 大 村 孝 仁 君
受賞者は、金属材料等の強度特性の発現機構・変形挙動の素過程に関して、ナノスケールにおける局所力学挙動を実験的に測定する技術を用いた研究を進めてきた。具体的には、Siの圧痕形成機構の温度依存性について、室温付近では構造相変態が支配的であることを明らかにした。また、マルテンサイト鋼の強化機構について、微細で複雑な組織における粒界強化を初めて定量的に評価し、粒界炭化物の形態が大きく寄与することを見出した。最近では、鉄合金の粒界における塑性変形の開始挙動や転位- 粒界相互作用の素過程解明に着目し、粒界強化機構の解明に取り組んでいる。
[材料化学部門] 東北大学大学院工学研究科准教授 三 木 貴 博 君
受賞者は、相平衡や状態図などの熱力学的手法を用い、溶融金属の高純度化・高清浄度化に関する基礎的な研究に取り組んできた。例えば、新しい熱力学モデルに基づく高合金鋼の脱酸平衡定式化により、従来の方法では困難であった広組成範囲での脱酸平衡関係を推定することが可能となった。また、化学平衡法と高温質量分析計を組み合わせた成分活量測定法の開発を行い、さらに、鉄鋼スラグからの成分溶出機構をスラグ中結晶相の熱力学安定性より評価し、有用成分溶出促進や有害成分固定化の方法や指針を明確にした。
「材料プロセシング部門」 関西大学化学生命工学部准教授 上 田 正 人 君
受賞者は、金属表面に機能性酸化物膜を低温合成する研究に取り組んできた。例えば、チタン表面に酸化チタンやアルカリ土類金属チタネートの薄膜を化学処理と水熱処理で合成する手法を見出した。湿式太陽電池の電極作製や骨代替材の表面修飾に利用され、ナノオーダーでの形態制御や微量元素添加も可能となっている。また、成膜過程における基材内部の組織変化も電気抵抗率の精密測定によって追跡している。最近では、骨伝導を抑制する酸化物膜や光応答性を有する生体機能膜等、新たな機能性膜の合成も進めている。
「工業材料部門」 (現・大阪大学)京都大学大学院工学研究科准教授 伊 藤 和 博 君
受賞者は、金属間化合物の結晶塑性と機能性およびナノ金属薄膜材料に特有の現象とその発現機構解明の研究に取り組んできた。特に、1000℃以上でしか塑性変形しないと信じられていたMoSi2 において、変形方位を選べば液体窒素温度でも変形できることを発見し、その変形機構を解明した。最近では、Si-ULSIデバイス用Cu配線の微細化に伴う抵抗増加の課題に対し、金属工学的手法(過飽和合金膜と熱処理)を用いて極薄バリア層の自己形成による抵抗低減を見出し、その原理解明と周辺要素技術開発によりこの分野に貢献している。
「工業技術部門」 物質・材料研究機構水素利用材料ユニットユニット長 西 村 睦 君
受賞者は、水素原子の拡散が極めて速い体心立方金属のVの特徴を活かし、その特徴を保ちつつ水素脆化を抑える添加元素の探索、不純物元素の影響などを精査し、貴金属であるPdを代替する高性能水素分離膜の実用化に向けて優れた業績を挙げた。その一連の取り組みは、合金系水素分離膜の分野で我が国が世界を牽引する状況を生み出した。他にも金属間化合物における環境水素脆化の現象理解、水素を利用した触媒材料開発に携わるなど、金属材料科学とその工業技術としての発展に対して貢献大である。
第51回 日本金属学会谷川・ハリス賞 受賞者(受賞者3名)(2012年3月28日)
[高温構造材料としての金属間化合物に関する研究]
京都大学大学院工学研究科教授 乾 晴 行 君
受賞者は、一貫して遷移金属アルミナイド、シリサイドなど高温構造材料としての金属間化合物の格子欠陥と力学特性に関する研究を続けてきた。その間、Ti-Al 系アルミナイドのラメラ組織の強度と延性の大きな異方性の発見、高強度高延性ラメラ方位の方位制御技術の開発、TiAl、Ti3Al単結晶の降伏応力の逆温度依存性のメカニズムの実験的解明、MoSi2の変形機構の解明、転位の分解様式に基づいたL12 型アルミナイドの新たな分類法の提案など、高温構造材料の開発に不可欠な学理の進歩発展に大いに貢献した。
[材料電磁プロセッシングの金属素材製造および環境技術への応用に関する研究]
東北大学大学院環境科学研究科教授 谷 口 尚 司 君
受賞者は、材料製造プロセスに電磁気現象を応用する材料電磁プロセッシングの研究に従事し、高周波誘導炉内の電磁場および溶鉄の流れ場の解明、電磁力による溶融金属中非金属介在物の分離・除去、電磁加熱法による石炭灰やアスベストの溶融・無害化処理、溶融Siジェットへの電磁力の間欠印加による太陽電池用Si球の高速製造、二軸移動磁界攪拌法の開発とAl-Siスラリー製造への応用などの研究で、多くの成果を挙げてきた。これらを通して、材料電磁プロセッシング分野の進歩発展に貢献した。
[組織制御による鉄鋼材料の高性能化に関する研究]
物質・材料研究機構元素戦略材料センター長 津 﨑 兼 彰 君
受賞者は、一貫して鉄鋼材料の加工熱処理による組織制御と高性能化に関する研究を行っている。相変態・析出・再結晶の基礎研究を継続的に行うとともに、これまでに鉄系形状記憶合金や高靭性高強度鋼の開発を行った。後者では、(1)強ひずみ加工による超微細結晶粒組織の形成機構、(2)MX 型ナノ炭化物の構造と水素トラップ能、(3)ナノインデンテーション法による高強度鋼の強度発現機能、(4)高強度鋼の水素遅れ破壊評価法などの超鉄鋼プロジェクトで得た知見を総動員して、水素脆化と衝撃特性に優れた超高強度鋼を開発した。
第18回 日本金属学会増本量賞 受賞者(2012年3月28日)
[生体機能性チタン合金の設計・開発・評価に関する研究]
東北大学金属材料研究所教授・所長 新 家 光 雄 君
受賞者は、生体為害性の指摘の無い合金元素であるニオブ(Nb)、タンタル(Ta)およびジルコニウム(Zr)を選択し、Tiとこれらの元素からなる生体用低弾性率チタン合金の設計を電子論に基付いて開発されたd-電子合金設計法を用いて、新たなβ型チタン合金であるTi-29Nb-13Ta-4.6Zr合金(TNTZ)を提案・開発し、同合金に関し、細胞や動物を用いての生物学的生体適合性の評価、生物学的生体適合性を付与するためのハイドロキシアパタイト等による生体活性表面処理法の構築、生体活性表面処理を行った場合の動物を用いた生体適合性評価を行うなど、本合金の生物学的生体機能性付与に関する多くの研究・開発成果を挙げるとともに、同合金の眼鏡フレームおよび歯科矯正ワイヤーへ実用化も達成するなど、生体機能性チタン合金の研究開発の発展に貢献した。
第53回 日本金属学会技術賞 受賞者(受賞者3名)(2012年3月28日)
[高耐食・高耐熱ステンレス鋼の研究開発]
新日鐵住金ステンレス(株)研究センター部長 梶 村 治 彦 君
受賞者は、一貫してステンレス鋼の耐食性・耐熱性向上に関わる材料開発を主とする研究開発に取り組み、自動車や原子力分野における材料の安全性向上、高性能化の点から多大な成果を挙げた。材料に発生する機能低下・損傷と材料要因の関係を解明するという学術的貢献に加え、自動車排気系においては高温から低温に至る各部位での耐食・耐熱ステンレス鋼の開発実用化、原子力分野においては使用済み核燃料の保管や再処理に関わるステンレス鋼の高性能化など、材料開発を通じてステンレス鋼の発展に大きな貢献をした。
[高耐食性油井用、ラインパイプ用鋼管の開発]
JFE スチール(株)スチール研究所研究企画部主任部員 木 村 光 男 君
受賞者は、石油、天然ガス開発に使用される高耐食性油井管、ラインパイプの開発に従事し、耐サワー性に優れた低合金ラインパイプ用鋼管、耐炭酸ガス腐食性に優れた低Cr系ラインパイプ、耐食性に優れた高強度ステンレス油井管、耐食性に優れたステンレスラインパイプ等の開発に携わった。同時に炭酸ガス、硫化水素環境における鋼の腐食、腐食割れの研究にも精力的に取り組み、高温高炭酸ガス環境におけるCr等合金元素の防食効果、あるいは硫化水素環境や高ハロゲン環境における応力腐食割れ発生メカニズムの解明等、実フィールドにおける腐食発生事故防止にも貢献した。
[強靭性熱間鍛造用非調質鋼の開発と実部品への適用]
新日本製鐵(株)鉄鋼研究所棒鋼線材研究部総括 髙 田 啓 督 君
受賞者は、調質処理(焼入れ焼戻し)を省略できる熱間鍛造用非調質鋼の強靭化研究と実部品開発において顕著な実績を挙げた。強靭化は鋼組成の最適化と第2相粒子の分散制御による組織微細化、ならびに残留オーステナイト低減により達成し、引張り強さ900MPa以上の強靭非調質鋼部品を初めて実用化した。これら非調質鋼は乗用車からトラックまで幅広い自動車の足回り部品に適用され、車両の軽量化を低コストで達成すると共に自動車のコスト競争力向上に大きく貢献した。第13回 日本金属学会学術功労賞 受賞者(受賞者3名)(2012年3月28日)
高知工科大学客員教授・東京大学名誉教授 井 野 博 満 君
東京理科大学客員教授・東京芸術大学名誉教授 北 田 正 弘 君
電気通信大学学長特別補佐 酒 井 拓 君
第43回 日本金属学会研究技術功労賞 受賞者(受賞者10名)(2012年3月28日)
住友金属工業(株)総合技術研究所テクニカルリーダー 石 田 一 美 君
受賞者は、入社以来37年間にわたり、鉄鋼材料に関わる製品開発、プロセス開発の基盤となる研究支援業務に一貫して従事し、上工程から下工程、炭素鋼からステンレス鋼まで幅広い分野において環境負荷低減に繋がる革新技術の開発で多大な貢献をした。例としてラウンドビレット連続鋳造技術開発、超微細粒鋼板の基盤技術開発、燃料電池セパレータ用ステンレス鋼の開発が挙げられる。また精密物性試験、電気化学試験、実機設備を模擬した大規模試験において多くの創意工夫を主導し、その功績は顕著である。
愛媛大学工学部等技術部実習工場技術班長 稲 田 静 磨 君
受賞者は、昭和44年に愛媛大学工学部に奉職以来42年に渡り技術専門職員として教育研究支援業務に従事し、実験装置等の依頼加工や機械実習指導・製作加工相談等の助言・指導を行ってきた。また、画像よりCAD・CAM でデータを作製し、真鍮板上にマシニングセンタで彫刻画を製作する研究を行い、科学研究費補助金(奨励研究)に3度採択された。さらに、森精機製作所主催の「切削加工ドリームコンテスト(アカデミック部門)」でも銅賞やチャレンジ賞を受賞している。これらの成果を学生の教育指導や研究の進展に生かし、多大の貢献をした。
(株)日鐵テクノリサーチ君津研究試験センター研究試験第2係長 大和田 博 君
受賞者は、昭和50年新日本製鐵(株)君津技術研究部に入社以来、35年間一貫して、鋼管・鋼矢板の重防食に関わる研究開発と溶融めっき鋼板の新製品、新技術に関わる研究を支援する試験業務に携わってきた。特に、耐食性試験方法に関する技術を確立する過程において、新たな試料調整方法の考案、評価設備と冶具の開発・実用化など、評価法以外にも自らの数多くの創意工夫によってこれらを成し遂げ、試験業務の迅速化に多大なる貢献をしてきた。最近では、自ら構築してきた技術、経験を若手技術者に積極的に伝承している。
金沢大学理工研究域技術部技術専門員 小 川 孝 吉 君
受賞者は、昭和44年に金沢大学工学部に奉職以来42年間にわたり、学生実験において振動実験装置の設計製作並びに測定プログラムの開発、学生実習において安全を重視した工作機械の切削条件システムの構築、教官の研究支援において形鋼を利用した振動台の製作やステンレス管を加工した防音測定装置の作製を行い、研究の進捗、学生の教育指導に多大な功績をあげてきた。また、学生・教職員を対象とした工作機械の講習会の企画や地域の小中学校向け「ものづくり教室」の実施など技術教育に貢献している。
東北大学大学院工学研究科技術専門職員 菊 地 清 則 君
受賞者は、昭和44年東北大学工学部に任官されて以来42年余にわたり、金属系の鍛造工場にて非常に多種類の合金の鍛造、鉄鋼系材料の溶接を主とした実験装置の製作・組立、金属系内の種々の構造物の製作、等を手がけ、研究の発展、系の環境整備に多大な貢献を行ってきた。鍛造では、旺盛な研究心と長年の経験により、他の追随を許さぬ高度な技能を発揮し、また溶接による実験装置の製作においても、難しい注文によく応えて多くの研究室から感謝されている。この様に、同人の功績は極めて顕著である。
(株)日鐵テクノリサーチテクニカルサービス事業部 佐 藤 清 君
受賞者は、昭和45年に新日本製鐵(株)に入社以来41年余にわたり、製銑、製鋼、熱処理及び酸洗工程に至る一貫製造プロセスにおける研究試験業務に携わり、鉄鋼における新鋼種及び新プロセス開発に大きな成果を残してきた。特に小型溶解炉を用いた合金元素添加実験において、緻密な実験を積み重ねて高歩留まり添加技術を確立し、ステンレス鋼の新鋼種開発に多大な貢献をした。また1400℃を超える超高温熱処理を自らの創意工夫により成し遂げる等研究開発への功績は顕著である。
(株)日本製鋼所室蘭研究所 西 谷 信 一 君
受賞者は、昭和50年(株)日本製鋼所室蘭研究所に入社以来、36年余にわたって鉄鋼材料および非鉄金属材料の特性評価に一貫して従事し、発電機用および原子炉圧力容器用大型鍛鋼部材ならびに圧延クラッド鋼板の品質や性能の向上に多大な貢献をした。研究開発の創意工夫に努め、その卓越した熱処理技術や金属組織観察技術を、低合金鋼からステンレス鋼、さらにはニッケル基合金などの幅広い金属材料の評価に遺憾なく発揮して、迅速、正確かつ的確な実験結果を生み出す等、その功績は顕著である。
大阪大学大学院工学研究科技術部工学技術長 平 尾 桂 一 君
受賞者は、昭和47年大阪大学工学部に任官されて以来40年間にわたって金属組織学の元になる状態図全体あるいは一部に関する研究並びにその支援業務に従事し、原子炉燃料被覆管や核融合炉構造材料の評価手法、材料組織制御による機能性開発並びにトライボロジーの材料学的解析などで多くの研究成果を生み出した。平成6年に、成果の一部をまとめ、学位を取得した。平成19年に工学研究科技術部発足と共に工学技術班長、平成22年に工学技術長を歴任し、技術部の人事、業務、財務の管理を行うと共に後進の育成にも成果をあげ、その功績は顕著である。
豊橋技術科学大学技術専門職員 村 本 浩 一 君
受賞者は昭和56年豊橋技術科学大学に採用されて以来、30年間以上にわたって電子顕微鏡(透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡)、表面分析装置(オージェ電子分光装置、XPS)等の維持管理と操作および分析技術指導を担当してきた。電子顕微鏡を初め装置の原理を深く理解し、教員や研究者が使いこなせるまで指導すると伴に、電子顕微鏡を使った高分解能観察、EDS分析、STEM解析、3Dトモグラフ解析に習熟し、多くの教員を助けて材料の構造解析研究に貢献された。
東北大学多元物質科学研究所技術室技術専門員 山 木 賢 一 君
受賞者は、昭和46年に東北大学科学計測研究所(現多元物質科学研究所)に採用され、以来40年にわたり技術支援者として教育研究を支えてきた。精密機械計測研究部門では合成樹脂歯車の実用化評価と鉄鋼製歯車の耐久性、潤滑油膜の測定、騒音防止効果の評価等、特殊機械要素の実用研究に貢献した。機械工場に異動後は主にYAGレーザー加工によるTiの1mmメッシュの作成や異種金属の溶接、また管材の曲面加工により、電子顕微鏡に組み込む軟X線分光器や分子軌道イメージング装置等の実験機器開発や材料研究の発展に大きく貢献した。
第62回 日本金属学会金属組織写真賞 受賞者(2012年3月28日)
最優秀賞2 件 |
[第2 部門] 走査電子顕微鏡部門
異方性エッチングを利用した高アスペクト比ポーラスGaAs 及びプリズムアレーの創製
工学院大学大学院工学研究科 小 鷹 俊 介 君
工学院大学工学部応用化学科准教授 阿 相 英 孝 君
工学院大学工学部応用化学科教授 小 野 幸 子 君
[第3 部門] 透過電子顕微鏡部門収差補正STEM-EDS 原子カラムマッピングによる強磁性Nd2Fe14B 微細粒表面のDy 置換サイトの直接観察
九州大学大学院総合理工学府 渡 邊 奈 月 君
九州大学超高圧電子顕微鏡室 大 尾 岳 史 君
九州大学大学院総合理工学研究院准教授 板 倉 賢 君
九州大学大学院総合理工学研究院教授 西 田 稔 君
第20 回 日本金属学会・日本鉄鋼協会 奨学賞 受賞者 44 名(2012 年3 月)
北海道大学工学部応用理工系学科 西 村 祐 亮 君
室蘭工業大学工学部材料物性工学科 舟根華奈美 君
室蘭工業大学工学部機械システム工学科 神 原 利 勝 君
岩手大学工学部材料物性工学科 栗 田 講 平 君
秋田大学工学資源学部材料工学科 山 本 邦 彦 君
東北大学工学部材料科学総合学科金属フロンティア工学コース 祝迫ひとみ 君
東北大学工学部材料科学総合学科知能デバイス材料学コース 小川由希子 君
東北大学工学部材料科学総合学科材料システム工学コース 佐 渡 翔 太 君
東北大学工学部材料科学総合学科材料環境学コース 田 中 大 輝 君
茨城大学工学部マテリアル工学科 二 田 一 輝 君
筑波大学理工学群応用理工学類 玉 利 泰 成 君
東京大学工学部マテリアル工学科 吉 田 成 輝 君
東京工業大学工学部金属工学科 久 澤 大 夢 君
横浜国立大学工学部生産工学科 田 中 潤 君
長岡技術科学大学工学部機械創造工学課程 Adrian Elizondo Morales
長岡技術科学大学工学部材料開発工学課程 平 岡 万 実 君
富山大学工学部材料機能工学科 大 薮 久 美 君
豊橋技術科学大学工学部機械工学系 西 村 仁 志 君
名古屋大学工学部物理工学科材料科学コース 藤 井 翔 平 君
名古屋大学工学部物理工学科材料工学コース 志 村 大 樹 君
名古屋工業大学工学部環境材料工学科 鈴 木 将 寛 君
京都大学工学部物理工学科材料科学コース 徳 田 一 弥 君
大阪大学工学部応用理工学科マテリアル応用工学分野 松 浦 幸 代 君
大阪大学工学部応用理工学科マテリアル科学分野 髙 倉 修 平 君
大阪大学工学部応用理工学科マテリアル生産科学コース 富 田 翔 君
大阪大学基礎工学部電子物理科学科物性物理科学コース 神 谷 建 君
島根大学総合理工学部物質科学科 國 寄 貴 志 君
香川大学工学部材料創造工学科 土 谷 和 寛 君
愛媛大学工学部機能材料工学科 高 橋 文 平 君
九州大学工学部物質科学工学科 塚 本 元 気 君
九州工業大学工学部マテリアル工学科 靏 岡 直 哉 君
長崎大学工学部材料工学科 山 口 隆 大 君
熊本大学工学部マテリアル工学科 山 口 将 史 君
大阪府立大学工学部マテリアル工学科 武 島 健 太 君
大阪府立大学工学部電子物理工学科 古 田 卓 君
兵庫県立大学工学部応用物質科学科 中 山 翔 太 君
千葉工業大学工学部機械サイエンス学科 神 嵜 憲 君
東京理科大学基礎工学部材料工学科 新井優太郎 君
芝浦工業大学工学部材料工学科 國 井 和 明 君
東海大学工学部材料科学科 白 石 一 匡 君
関西大学化学生命工学部化学・物質工学科 髙 栁 亮 介 君
近畿大学理工学部機械工学科 太 平 知 佳 君
山口東京理科大学基礎工学部物質・環境工学科 佐々木 将 君
福井工業大学工学部機械工学科 苗 田 遥 平 君
~2012年3月29日(木) 横浜国立大学常盤台キャンパスに於いて、下記の方々が優秀ポスター賞を受賞されました。
おめでとうございます。~
第18回 優秀ポスター賞受賞者 15名(2012年3月29日発表)(五十音順)
低加速 SEM で解析した Nd-Fe-B 系 HDDR 磁石粉末の微細構造と保磁力
九州大学 赤嶺大志君,上野誠太郎君,板倉 賢君,西田 稔君,戸田工業 片山信宏君,森本耕一郎君
Pd-Ag 合金膜の耐久性および水素透過能に及ぼす bcc 金属の添加効果鈴鹿高等専門学校 有馬義貴君,木村彩香君,南部智憲君
近紫外波長領域で動作するエレクトロクロミック薄膜の探索千葉工業大学 石附達也君,田中元樹君,大久保剣君,木村拓也君,井上泰志君,名古屋大学 高井 治君
超微細粒 Cu の低温クリープ挙動東京工業大学 大久保智君,宮嶋陽司君,藤居俊之君,尾中 晋君,加藤雅治君
Mn2-xCoxSb の圧力下磁化測定鹿児島大学 折橋広樹君,小山佳一君,東京大学 松林和幸君,上床美也君
Plasma Enhanced ALD 法による high-k 絶縁膜の低温度作製芝浦工業大学 木村将之君,物質・材料研究機構 生田目俊秀君,芝浦工業大学 山田博之君,物質・材料研究機構 大井暁彦君,知京豊裕君,芝浦工業大学 大石知司君
陽極酸化処理を施した抗菌性 Ti-Ag 合金の in vitro 生体活性評価愛媛大学 佐藤靖洋君,小林千悟君,岡野 聡君,仲井清眞君,阪本辰顕君
電界析出 Ni-W ナノ結晶およびアモルファス合金の引張破懐挙動に及ぼす膜厚の影響宇部高等専門学校 山本 卓君,長岡健太君,藤田和孝君,兵庫県立大学 高島佐衣君,山崎 徹君
Sn 単結晶のマイクロスケール引張試験熊本大学 平嶋聖吾君,倉原宏明君,伊東孝史君,松田光弘君,高島和希,東芝・研究開発センター 釘宮哲也君
電子ビーム積層造形法により作製した新規指向性孔ポーラスインプラントの骨再生挙動大阪大学(現:ナカシマメディカル) 福田英次君,石本卓也君,藤谷 渉君,中野貴由君
SKPFM を用いた Mg 合金中の母相と金属間化合物界面における局所電位差計測大阪大学 船津恵介君,梅田純子君,近藤勝義君
磁性粉末の高充填化によるアモルファス Fe-B ポリマー複合体の電磁波吸収特性向上東北大学 古田清隆君,榛葉和晃君,手束展規君,杉本諭君
組成制御した Ni-Fe 合金微粒子の液相合成東北大学 宮村 渉君,藤枝 俊君,篠田弘造君,鈴木 茂,兵庫県立大学 Balachandran Jeyadevan 君
組織制御を利用した B2 型 Co-Fe-Ni 合金の高延性化熊本大学 山下功三君,松田光弘君,高島和希君,九州大学 西田 稔君
クラスター変分法を応用した規則相中の転位の安定構造解析北海道大学 山田泰徳君,毛利哲雄君