日本金属学会

表彰(日本金属学会)

~2018年9月19日(水) 東北大学川内北キャンパスにおいて、下記の方々が受賞されました。
皆様、おめでとうございます。~

第16回 日本金属学会学術貢献賞 贈呈式 (10名) (2018年9月19日)

[強磁性形状記憶合金膜の高機能化と新規デバイスへの展開]

東北大学多元物質科学研究所 准教授 大塚 誠 君

受賞者は、強磁性形状記憶合金をスパッタ法により薄膜化し、マルテンサイト変態に伴う磁気-機械的特性への影響を評価した。本合金膜の結晶構造と磁気構造の関連性を明確にして、その機能性を向上させた。また、温度だけでなく磁場に伴う二方向形状記憶効果の発現に成功した。さらに、本合金膜の熱-磁気-機械的特性を利用した新規デバイスの開発を行うなど、単一材料に複数の機能を具備した多機能性膜の開発研究を精力的に推進しており、機能性薄膜材料工学分野の発展に貢献した。

[高効率火力発電ボイラ用耐熱鋼・耐熱合金のクリープ特性向上に関する研究]

新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 上席主幹研究員 仙波 潤之 君

受賞者は、耐熱鋼・耐熱合金のクリープ特性向上の基盤研究、ならびに新耐熱鋼・耐熱合金の開発に従事し、高効率火力発電ボイラ用鋼管の高性能化に大きく貢献してきた。さらに、発電蒸気温度700°Cを目指すA-USCプロジェクトのボイラ材料母材開発において中心的役割を果たし、Laves相やα-Cr相の析出強化を活用した新しいNi基合金の実用化研究で大きな成果を上げた。これらは火力発電の高効率化を通じて大幅なCO2削減に寄与する画期的な材料として国内外で大きく注目されている。

[巨大負熱膨張材料による熱膨張制御に関する研究]

名古屋大学大学院工学研究科 教授 竹中 康司 君

受賞者は、「温めると縮む」負熱膨張材料とその利用技術の開発で顕著な功績を挙げ、熱膨張制御分野の発展に大きく貢献した。巨大な体積変化を伴う相転移を活用する斬新な着眼で、線膨張係数が−30 ppm/°Cを超える「逆ペロフスカイト型マンガン窒化物」や−115 ppm/°Cを超える「層状ルテニウム酸化物」を開発した。「負の線膨張係数は大きくはなり得ない」という材料学の常識を覆したこれら巨大負熱膨張材料は、困難であった樹脂の熱膨張制御も可能とする画期的熱膨張抑制剤として大きな期待を集めている。

[高温構造用耐熱材の組織設計指導原理の構築に関する研究]

東京工業大学物質理工学院 教授 竹山 雅夫 君

受賞者は、金属間化合物を中心とした高温構造用材料の組織と特性に関する実験的・理論的な研究を行ってきた。特に、金属間化合物特有の構造(規則化,variant)の解析、相平衡、相変態、析出、変形機構など、材料設計の基礎となる組織学、強度学をベースにした学理の追及のみならず、その基礎的知見に基づいて新たな機能を発現させる組織設計指導原理の提案を行い、特にTiAl基合金においては世界で初めて鍛造TiAl基合金の実用化に向けた開発の指針を導く先導的研究を行うなど、その学術の発展に貢献した。

[相変態,強加工による微細組織制御に関する研究]

物質・材料研究機構若手国際研究センター センター長 土谷 浩一 君

受賞者は、様々な金属材料について強加工や相変態による微細組織制御に関する研究を行ってきた。TiNi系形状記憶合金について強加工による非晶質化/ナノ結晶化によりマルテンサイト変態挙動や生体適合性が大きく変化する事を明らかにした。また、Zr系金属ガラスに高圧ねじり加工を施すことで硬さやヤング率が20∼30%低下する現象を世界に先駆けて見出し、その原因が構造若返りであることを明らかにした。さらにβ型チタン合金における偏析を活用した強度-延性バランスの向上など、独自な視点からの研究で材料組織学の進展に貢献してきた。

[結晶性材料の力学物性研究]

国立高等専門学校理事・佐世保工業高等専門学校 校長・九州大学名誉教授 東田 賢二 君

受賞者は、主に転位論に基礎を置いた結晶性材料の力学物性研究を行ってきた。特に(1)加工硬化を支える本質的転位組織としての変形帯キンクバンドの役割、(2)高靭性化に果たす亀裂先端近傍の転位による局部応力遮蔽効果の実証、(3)延性-脆性遷移に果たす転位易動度や転位源の効果、(4)高強度と高靭性の両立を目指した新たな加工組織の研究などに貢献してきた。また現在、佐世保工業高等専門学校長として、地域の金属工業を含む学術・技術の進歩にも貢献している。

[製造プロセスと合金組成の両最適化による難創製材料の材質制御と開発に関する研究]

広島大学大学院工学研究科 教授 松木 一弘 君

受賞者は、革新的な「ものづくり」のため、金属系材料の製造プロセス解析・制御、材質制御プロセス開発、内部現象モデル化などを行い、目標特性と組織の関係を一般化してきた。一方、電子パラメーター合金組織-諸特性の相関を実験的に求め、迅速・正確に組成最適化を行ってきた。放電焼結プロセス解析・制御とマイクロ・マクロモデリングや、合金組成最適化および凝固・含浸プロセスモデリングを行い、それらの材質制御と関連付け、高性能・多機能の難創製材料開発に関する学術・技術進歩に貢献した。

[金属間化合物基合金およびMg基合金の組織設計と機械的性質に関する研究]

北海道大学大学院工学研究院 教授 三浦 誠司 君

受賞者は、多様な金属間化合物(Ni3AI等のL12型金属間化合物、Nb5Si3等のシリサイド金属間化合物、Cr2Nb等のLaves相金属間化合物)の相安定性の支配因子ならびに機械的性質を明らかにすると共に、これら強化相導入による耐火金属基合金やMg合金などの合金設計を目指した多元系状態図解明、さらにMg合金単結晶の双晶形成-消失過程や非底面すべり活動に及ぼす希土類元素の影響の解明等を通じて、状態図(相安定性)-組織設計-機械的性質に関わる知見と理解の拡充・発展に貢献した。

[放射光軟X線分光法による軽元素材料の精密解析技術の開発]

兵庫県立大学工学研究科 教授 村松 康司 君

受賞者は、不等間隔刻線回折格子を用いる軟X線発光分光器を開発し、高輝度放射光による軽元素の軟X線発光分光を先駆的に実現した。さらに、軟X線吸収・発光分光法を軽元素材料に適用して新しいバンドギャップ解析手法を提示するとともに、量子化学計算を組合わせた精密解析技術を確立した。また、兵庫県立大学ニュースバルの軟X線分析システム(BL10)を開発し、炭素材料や金属/軽元素界面など重要な工業材料の分析を実現した。これらは放射光軟X線分析に関する学術および技術の発展に貢献した。

[時効析出と力学的性質の基礎研究]

金沢大学大学院自然科学研究科 教授 門前 亮一 君

受賞者は、金属材料中の第2相粒子の析出と粗大化および力学的性質に関する研究を長年に亘って推進してきた。その業績は、Cu双結晶を用いて粒界すべり、粒界析出など、粒界に係る諸現象の粒界性格依存性に関する基礎的研究を始めとして、合金中の析出物の粗大化過程、端子などに使われる析出硬化型銅合金の高性能化、析出物の形成と成長への応力効果、Fe母相中の微小Cu析出粒子の相変態挙動の解明など多岐に亘っており、金属材料の熱処理および高温における金属学の基礎的分野の発展に大きく貢献してきた。


第41回 日本金属学会技術開発賞 贈呈式(8件、48名) (2018年9月19日)

1. 高強度高靱性ダイカスト金型用鋼QDX-HARMOTEXの開発

(まてりあ 57巻1号)
山陽特殊製鋼(株)研究・開発センター 武藤 康政 君
山陽特殊製鋼(株)技術企画管理部マネージャー 舘  幸生 君
山陽特殊製鋼(株)研究・開発センター 島村 祐太 君

2. レーザクラッドバルブシート用CoフリーCu合金の開発

(まてりあ 57巻1号)
(株)豊田中央研究所 機能創製特任研究部 主任研究員 大島  正 君
(株)豊田中央研究所 機能創製特任研究部 加藤  元 君
(株)豊田中央研究所(現・大同大学教授) 田中 浩司 君
トヨタ自動車(株)生技開発部 河崎  稔 君
トヨタ自動車(株)生技開発部 主幹 杉山 夏樹 君
トヨタ自動車(株)エンジン設計部 主任 青山 宏典 君

3. 耐加工脆性と高サイクル疲労耐久性を有するハプティックデバイス用超高強度薄鋼板の開発

(まてりあ 57巻1号)
(株)特殊金属エクセル新機能材料開発本部 アシスタントマネジャー 松村 雄太 君
(株)特殊金属エクセル製造技術グループ 小川 恭平 君
(株)特殊金属エクセル新機能材料開発本部 取締役兼CTO 細谷 佳弘 君
(株)特殊金属エクセル製造技術グループ マネジャー 田中 慎一 君
(株)特殊金属エクセル営業本部 アシスタントマネジャー 嶋崎 真人 君
(株)特殊金属エクセル営業本部 チームリーダー 平田 辰美 君

4. バナジウム合金膜を用いた大容量超高純度水素分離デバイスの開発

(まてりあ 57巻1号)
太陽鉱工(株)赤穂研究所 所長 吉永 英雄 君
太陽鉱工(株)赤穂研究所 研究員 中川 宏司 君
太陽鉱工(株)赤穂研究所 研究主事 櫻井 星児 君
名古屋大学大学院工学研究科 助教 湯川  宏 君
大分工業高等専門学校 教授 松本 佳久 君
鈴鹿工業高等専門学校 教授 南部 智憲 君
物質・材料研究機構エネルギー・環境材料研究拠点 副拠点長 西村  睦 君

5. 高圧水素用高強度ステンレス鋼HRX19®

(まてりあ 57巻2号)
新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 主幹研究員 中村  潤 君
新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 主任研究員 浄徳 佳奈 君
新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 上席主幹研究員 大村 朋彦 君
新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 部長 平田 弘征 君
新日鐵住金(株)鉄鋼研究所 主幹研究員 小薄 孝裕 君
新日鐵住金(株)鋼管事業部 シニアスタッフ 照沼 正明 君

6. マイルド浸炭用鋼MSB20の開発

(まてりあ 57巻2号)
アイシン・エィ・ダブリュ(株) 執行役員 大林 巧治 君
アイシン・エィ・ダブリュ(株) 主任研究員 岡田 一晃 君
アイシン・エィ・ダブリュ(株) GM 笠井 大介 君
愛知製鋼(株)鋼カンパニー 主査 安達 裕司 君
愛知製鋼(株)鋼カンパニー 佐藤 裕和 君
愛知製鋼(株)鋼カンパニー 杉浦 孝佳 君
新日鐵住金(株)八幡製鐵所 室長 伊藤 誠司 君
新日鐵住金(株)室蘭製鐵所 主幹 小澤 修司 君
新日鐵住金(株)室蘭技術研究部 主任研究員 小山 達也 君

7. 蟻の巣状腐食に対する耐食性に優れた銅管“DANT®”の開発

(まてりあ 57巻3号)
(株)UACJ R&Dセンター 主査 河野 浩三 君
(株)UACJ R&Dセンター 室長 鈴木  忍 君
(株)UACJ R&Dセンター 主事 金森 康二 君
(株)UACJ銅管伸銅所 主事 玉川 博一 君
(株)UACJ R&Dセンター 主事 京  良彦 君
(株)UACJ R&Dセンター 室長 大谷 良行 君

8. 石炭運搬船用高耐食性鋼板の開発

(まてりあ 57巻3号)
JFEスチール(株)スチール研究所 主任研究員 池田 博司 君
JFEスチール(株)スチール研究所 主任研究員 塩谷 和彦 君
JFEスチール(株)スチール研究所 部長 伊木  聡 君
JFEスチール(株)西日本製鉄所 主任部員(課長) 山村 直一 君
JFEスチール(株)技術企画部企画 企画グループリーダー(理事) 長谷 和邦 君


第16回 日本金属学会功労賞 贈呈式(2名)(2018年9月19日)

[学術部門]2名

[金属材料学に基づく骨微細構造形成機構の解明ならびに骨代替材料開発に関する研究]

大阪大学大学院工学研究科 教授 中野 貴由 君

受賞者は、一貫して材料の異方性に注目し、高温耐熱性金属間化合物の塑性変形機構の解明から生体骨組織や骨代替材料を対象とした研究まで多くの業績を挙げてきた。近年では、生体アパタイトが六方晶系の結晶構造を持つことからコラーゲン/アパタイト配向性を骨質指標として提案し、骨配向性がin vivo応力、骨代謝回転、骨系細胞挙動に対し敏感であることを示すとともに、骨系細胞や遺伝子レベルでの骨再生過程や骨疾患形成機構の解明、基質配向化制御法を確立し、新規人工関節・歯科インプラントの開発を行うなど「骨異方性の材料科学」とも言うべき新規学術分野の開拓に貢献している。

 

[形状記憶合金の組織解析に関する研究]

九州大学大学院総合理工学研究院 教授 西田 稔 君

受賞者は、一貫して形状記憶合金における熱弾性マルテンサイト(M)の組織解析と変態機構の解明に取り組み、当該分野の研究を先導してきた。特にM相に格子不変変形として生成する第二種双晶の形態・結晶学的特徴および界面構造の解明、発見から半世紀に亘って未解明であったTi-Ni合金のB19'Mの自己調整構造の階層的組織解析と体系化、SEM内その場観察を駆使した熱および応力誘起M相の核生成・成長機構の解析等を通じて、熱弾性M変態と形状記憶・超弾性効果の学術の発展に大きく貢献した。


第28回 日本金属学会奨励賞 贈呈式(6名) (2018年9月19日)

[物性部門]

[構造変態を利用したMg合金の高性能化に関する研究]

物質・材料研究機構構造材料研究拠点 研究員 小川 由希子 君

受賞者は、構造変態に着目し金属酸化物やMg合金の高性能化に従事してきた。特に、Mg合金では不可能と考えられていた構造変態の利用という新たな組織・結晶方位制御手法を提案し、熱処理による組織制御が可能であることを見出した。これによる主な業績として、(1)従来Mg合金の強度と延性のバランスを凌駕する合金の開発、(2)bcc単相から制御冷却してhcp単相とすることで、hcp相のランダム配向化に成功、(3)Mg合金においては世界初となる形状記憶特性の付与等が挙げられ、Mg合金の新たな可能性を提示した。

[組織部門]

[原子分解能電子顕微鏡法を用いた粒界溶質偏析機構の解明に関する研究]

東京大学大学院工学系研究科 助教 馮   斌 君

受賞者は、先端電子顕微鏡法を用いて、様々な機能性セラミックスの結晶粒界における原子構造、化学組成、電子状態と機能特性との相関性の解明に取り組んできた。主な業績として、(1)セリア粒界における酸素空孔濃度の定量化と局所反応活性の計測、(2)Y添加ジルコニア粒界におけるイオン種分布のナノスケール、原子スケールの直接計測、及びそれに基づいた粒界溶質偏析機構の解明、などが挙げられる。現在は粒界偏析構造の三次元再構築に取り組んでおり、今後の更なる展開が期待される。

[力学特性部門]

[第一原理計算による不規則合金の格子振動特性]

京都大学大学院工学研究科 特定助教 池田 裕治 君

受賞者は、第一原理計算に基づき、様々な不規則合金における格子振動特性を対象とした研究を行ってきた。主な業績として、(1)band unfolding法を利用した不規則合金のフォノンスペクトルの可視化、(2)高エントロピー合金に対する解析による、力定数の不規則性の格子振動における影響の解明、(3)Fe-PdおよびFe-Pt磁性不規則合金に対する解析による、磁気状態の動的安定性に対する影響の解明、などが挙げられる。現在は高エントロピー合金における力学特性の解析に取り組んでおり、今後の更なる展開が期待される。

[材料化学部門]

[物理構築単結晶触媒モデルを用いたPt基触媒の高機能化に関する研究]

東北大学大学院環境科学研究科 助教 轟  直人 君

受賞者は、燃料電池触媒として実用化が進められているPt基合金・コアシェル触媒について、分子線エピタキシ法により物理構築した単結晶触媒モデルを用い、表面科学的視点から材料設計指針の構築に取り組んできた。特に、(1)表面Pt偏析層厚と触媒活性・耐久性の関係、(2)表面Pt層に及ぼす格子ひずみの影響、(3)コアシェル構造の界面格子不整合に基づく活性向上原理などを明らかにしてきた。現在、水素社会に向けた水電解触媒材料等の開発に取り組んでおり、今後の更なる展開が期待される。

[材料プロセシング部門]

[金属積層造形プロセスによる低ひずみ・低残留応力鉄鋼材料創製技術に関する研究]

物質・材料研究機構構造材料研究拠点 主任研究員 北野 萌一 君

受賞者は、アーク放電により金属ワイヤを溶融・積層して三次元造形を行う溶融金属積層法による金属部材創製の高度化をテーマとして研究を行ってきた。特に、積層材の残留変形および応力の低減方法に関する検討では、材料として室温に近い温度でマルテンサイト変態を生じる低変態温度鉄鋼材料を用いる方法を提案し、残留変形および応力を大きく低減することを可能にした。現在は、溶融金属積層法により強度・延性バランスが優れた金属材料の創製を目指した検討を行っており、今後の更なる発展が期待される。

[工業材料部門]

[構造および組織制御による生体用金属材料の高機能化に関する研究]

神戸大学大学院工学研究科 助教 池尾 直子 君

受賞者は、構造および組織制御により、優れた力学特性を示す医療デバイス用金属材料の創製について成果を上げてきた。特に生体内分解性を示すマグネシウム合金に関する研究では、力学特性に及ぼす添加元素および微細組織の影響を解明し、優れた力学特性を有する合金を見出した。現在は、医療用デバイスの実用化研究に取り組むとともに、生体内模擬環境での疲労特性等と材料組織学的因子の関係を解明する研究に着手しており、今後の更なる展開が期待される。


第8回 日本金属学会まてりあ賞 贈呈式(3編6名) (2018年9月19日)

[第8回まてりあ論文賞](2編5名)

1. STEM電子回折法による非晶質物質の局所構造解析 (まてりあ 55巻1号)

早稲田大学理工学術院 教授 平田 秋彦 君
Johns Hopkins University 教授 陳  明偉 君

2. ThMn12構造を有するNd(FeM)12N化合物の永久磁石材料としての可能性と課題 (まてりあ 55巻3号)

産業技術総合研究所磁性粉末冶金研究センター 研究員 平山 悠介 君
産業技術総合研究所機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター 主任研究員 三宅  隆 君
物質・材料研究機構磁性・スピントロニクス材料研究拠点 拠点長 宝野 和博 君

[第8回まてりあ 啓発・教育賞](1編1名)

1. 中性子線による金属材料の組織と弾塑性変形挙動の解析(I),(II),(III) (まてりあ 56巻1号,2号,4号)

物質・材料研究機構構造材料研究拠点 NIMS特別研究員 友田  陽 君


第15回 日本金属学会村上記念賞 贈呈式(1名) (2018年9月19日)

[構造金属材料のミクロ組織と材料強度に関する研究]

九州大学大学院工学研究院 主幹教授 津﨑 兼彰 君

受賞者は、構造金属材料、特に鉄鋼材料のミクロ組織制御と材料強度向上に関する研究に多くの業績を挙げている。京都大学時代は、相変態・析出・再結晶に関する基礎研究を行い、1997年に金属材料技術研究所(後のNIMS)に移籍後は、超鉄鋼研究プロジェクトのもとで衝撃破壊に強い超高強度鋼を開発した。九州大学に異動した2013年からは材料の変形と破壊を機械工学と材料科学の両視点から捉え、特に疲労き裂進展メカニズムに注目して研究を進めている。この間、超高層ビル用の制振ダンパーや可変圧縮比エンジン用の高力ボルトなどの実用化にも貢献している。これらの業績を通して、金属工学の分野における先駆的研究および開発に格段の功績を挙げた。


第15回 日本金属学会村上奨励賞 贈呈式(4名) (2018年9月19日)

[アルミニウム合金のナノ組織制御と異材接合技術に関する研究]

大阪大学大学院工学研究科 准教授 小椋  智 君

受賞者は、アルミニウム合金の析出組織制御に関する研究を行ってきた。特に、アルミニウム合金の粒界近傍組織と材料特性との関係を詳細に解明し、強度と延性の両方を増大させることが可能な新たな合金設計法の指針を示した。また、その組織制御を異材金属接合技術に展開し、母材破断を呈する非常に信頼性の高い異材金属接合技術を開発し、その接合界面の組織形成過程を明らかにした。近年は、高度な溶融溶接の組織制御にも着手しており、金属材料の基礎研究と応用技術の融合を図るなど、今後の更なる発展が期待される。

[半導体物性に関する理論研究]

東京工業大学元素戦略研究センター 特任准教授 熊谷  悠 君

受賞者は、第一原理計算を用いた半導体中の格子欠陥の理論解析と材料設計を専門として研究を行い、優れた成果を上げている。とりわけ、(1)マンガン酸化物中の特異なドメイン構造の起源解明、(2)点欠陥計算の高精度化の手法の2点は高く評価されている。特に後者に関しては、これを用いた応用研究を着実に行っている。現在は、点欠陥のハイスループット計算やイオン化ポテンシャルの理論的考察など、多角的な視点から半導体の理論研究に貢献しており、今後の更なる展開が期待される。

[マルチスケール微細組織解析を基軸とした新合金開発]

物質・材料研究機構磁性・スピントロニクス材料研究拠点 主任研究員 佐々木泰祐 君

受賞者は、SEM、TEM、3DAPを用いた微細組織解析や、それにより得た知見をもとにした合金開発研究で優れた業績を上げた。ネオジム磁石に関する研究では、詳細な微細組織解析から高保磁力化に向けた組織設計指針を提示し、高特性化に貢献した。マグネシウム合金の研究では、アルミニウム合金に匹敵する室温成形性と強度を有する焼付硬化型展伸合金を開発した。現在は、上記の材料に加えてスピントロニクスデバイスや種々の構造材料などの組織解析にも取り組んでおり、今後の更なる発展が期待される。

[鉄鋼材料のオーステナイト逆変態に関する研究]

東京工業大学物質理工学院 准教授 中田 伸生 君

受賞者は、鉄鋼材料の強靭化を目指した組織制御に関する研究に携わっており、独自の組織制御法ならびに組織解析手法を用いて数多くの研究成果を上げている。主な業績として、(1)鉄鋼材料のbcc→fcc逆変態を対象とした研究、(2)相変態に起因した不均一内部応力を対象とした研究などが挙げられる。とくに、合金元素と昇温速度に依存した拡散型/無拡散型逆変態に関する一連の研究は国内外から高い評価を受けており、将来にわたって材料科学分野を背負っていく人材となることが期待される。


第66回 日本金属学会論文賞 贈呈式(6編21名) (2018年9月19日)

[物性部門]1編(2名)

1. Application of a Tritium Imaging Plate Technique to Depth Profiling of Hydrogen in Metals and Determination of Hydrogen Diffusion Coefficients

(Materials Transactions, Vol.58, No.10)
近畿大学理工学部 准教授 大塚 哲平 君
大阪市立大学複合先端研究機構 特任教授 田邉 哲朗 君

[組織部門]1編(5名)

2. Ti-xNb-7Alの焼戻しに伴うβ→α″変態に及ぼすNb添加量の影響

(日本金属学会誌 81巻 7号)
岡山大学(現・山口東京理科大学) ポストドクトラル研究員 井尻 政孝 君
岡山大学(現・新日鐵住金(株)) 富田 悠希 君
岡山大学(現・(株)小松製作所) 石川 高史 君
岡山大学(現・新日鐵住金(株)) 門脇 賢司 君
岡山大学大学院自然科学研究科 准教授 竹元 嘉利 君

[組織部門]1編(3名)

3. Structural Crosstalk between Crystallographic Anisotropy in Bone Tissue and Vascular Network Analyzed with a Novel Visualization Method

(Materials Transactions, Vol.58, No.2)
大阪大学(現・理化学研究所) 関田 愛子 君
大阪大学大学院工学研究科 助教 松垣あいら 君
大阪大学大学院工学研究科 教授 中野 貴由 君

[材料化学部門]1編(4名)

4. Electrolytic reduction of V3S4 in molten CaCl2

(Materials Transactions, Vol.58, No.3)
三菱マテリアル(株)直島製錬所 松崎 隆洋 君
北海道大学大学院工学研究院 助教 夏井 俊悟 君
北海道大学大学院工学研究院 准教授 菊地 竜也 君
北海道大学大学院工学研究院 教授 鈴木 亮輔 君

[材料プロセシング部門]1編(4名)

5. Thermodynamics and Kinetics of Direct Synthesis of Solar Grade Silicon from Metallurgical Silicon Wafer by Liquid Phase Migration in Solid Silicon

(Materials Transactions, Vol.58, No.11)
東北大学多元物質科学研究所 助教 川西 咲子 君
新日鐵住金(株)鹿島製鐵所 松永 邦俊 君
東京大学生産技術研究所 准教授 吉川 健 君
東京大学大学院工学系研究科 教授 森田 一樹 君

[工業材料部門]1編(3名)

6. 最高温度が1073KにおけるNb含有フェライト系ステンレス鋼の熱疲労過程の組織変化

(日本金属学会誌 81巻 12号)
新日鐵住金ステンレス(株)研究センター 室長 濱田 純一 君
新日鐵住金ステンレス(株)研究センター 森弘 尚希 君
新日鐵住金ステンレス(株)研究センター シニアフェロー 梶村 治彦 君


第29回 日本金属学会若手講演論文賞 贈呈式(3編3名) (2018年9月19日)

1. Fe-Si合金の繰り返し変形に伴う転位組織の形成機構

(日本金属学会誌 82巻5号)
新日鐵住金(株)技術開発本部 主任研究員(社会人学生・東京工業大学) ○首藤 洋志 君
東京工業大学物質理工学院 小野寺暁理 君
名古屋大学未来材料・システム研究所 特任准教授 荒井 重勇 君
東京工業大学物質理工学院 助教 宮澤 知孝 君
東京工業大学物質理工学院 教授 藤居 俊之 君

2. Numerical Analysis of Effects of Compressive Strain on the Evolution of Interfacial Strength of Steel/Nickel Solid-State Bonding

(Materials Transactions, Vol.59, No.4)
東京大学大学院工学系研究科 ○Kittipan Pongmorakot 君
東京大学大学院工学系研究科 講師 南部 将一 君
東京大学大学院工学系研究科 教授 小関 敏彦 君

3. Deformation Microstructure Developed by Nanoindentation of a MAX Phase Ti2AlC

(Materials Transactions, Vol.59, No.5)
JFEスチール(株)スチール研究所(旧・東北大学) ○和田 悠佑 君
東北大学大学院工学研究科 准教授 関戸 信彰 君
物質・材料研究機構構造材料研究拠点 副拠点長 大村 孝仁 君
東北大学大学院工学研究科 教授 吉見 享祐 君




第31回 優秀ポスター賞受賞者 49名

(2018年9月20日発表) (五十音順)

1 Fe-Al系BCC規則合金における磁気変態(P237)

東北大学 阿部和裕君,木村雄太君,許 皛君,
京都大学 新津甲大君,
東北大学 大森俊洋君,貝沼亮介君

2 透過電子顕微鏡内加熱ホルダーを用いたその場観察における試料中温度分布の影響(P246)

東北大学 池田裕樹君,嶋田雄介君,吉田健太君,井上耕治君,永井康介君,今野豊彦君

3 Ti-6Al-4Vラメラ合金単一コロニーにおける疲労き裂伝播の結晶方位依存性(P242)

熊本大学 池部由樹子君,峯 洋二君,高島和希君

4 Pd-Mn-Ga合金におけるマルテンサイト変態と形状記憶効果(P28)

東北大学 伊東達矢君,木村雄太君,許 皛君,大森俊洋君,
東北学院大学 鹿又武君,
東北大学 貝沼亮介君

5 ハニカムナノディンプル構造を用いたさまざまな規則配列金属粒子の作製(P110)

北海道大学 岩井愛君,池田大樹君,中島大希君,菊地竜也君,夏井俊悟君,鈴木亮輔君

6 エピタキシャル成長させたCr-Si-N-O薄膜の作製と機械的特性(P80)

長岡技術科学大学 岩崎悠佑君,水野遊星君,中山忠親君,末松久幸君,鈴木常生君

7 In-situ XRD測定を用いた析出強化型Al合金における変形中の転位密度変化(P199)

兵庫県立大学 岩田晃一君,足立大樹君

8 Zn-Feめっき層の組成及び組織制御による改質に向けたスパッタリング成膜による検証(P84)

東北大学 内山愛文君,須藤祐司君,安藤大輔君,小池淳一君

9 高純度Al-7.3Mg合金の粒界破壊に及ぼす124ppm Feの影響(P165)

大阪府立大学 大手里奈君,上杉徳照君,瀧川順庸君,東 健司君

10 高速・室温超塑性Sn-Zn合金の作製に向けた電析浴組成の検討(P219)

大阪府立大学 金武泉希君,湖東弘樹君,上杉徳照君,瀧川順庸君,東 健司君

11 金属ガラスのSi負極集電体への応用(P4)

東北大学 鎌田峻輔君,和田 武君,加藤秀実君

12 TEM-EELSを用いたSUS304高温酸化被膜の結晶粒界の解析(P61)

北海道大学 河村宰祥君,國貞雄治君,坂口紀史君

13 生体内分解性Mg-Zn-Ca合金のin vitro疲労寿命に及ぼす結晶粒微細化の効果(P155)

神戸大学 川村尚也君
(現:クボタ)植村太一君,
神戸大学 池尾直子君,向井敏司君

14 アークプラズマ堆積法によるPt-ZrおよびPt-Zr化合物表面ナノ構造の構築と電極触媒特性(P32)

東北大学 工藤大輔君,金子聡真君,高橋俊太郎君,田邉匡生君,轟 直人君,和田山智正君

15 マグネシウムの粒界強度および塑性異方性に対するマンガンの添加効果(P157)

神戸大学 五枝龍太郎君
原子力機構 山口正剛君,
神戸大学 池尾直子君,向井敏司君

16 ナノポーラス金属の仕事関数と抗菌機構(P158)

京都大学 榊原 迪君,袴田昌高君,馬渕 守君

17 二段階熱酸化により実用Ti合金上に作製したTiO2膜の性状と処理条件の関係(P159)

東北大学 佐藤直生君,上田隆統志君,上田恭介君,伊藤甲雄君,小笠原康悦君,成島尚之君

18 水素化速度の制御を目指した金属チタンの表面改質(P47)

広島大学 新里恵多君,濱本 創君,宮岡裕樹君,市川貴之君

19 Nd-Fe-B系焼結磁石における異常粒成長の微細構造解析(P120)

九州大学 杉山浩一君,池江優佑君,板倉 賢君,西田 稔君,
大同特殊鋼 中村通秀君,溝口徹彦君,橋野早人君,入山恭彦君

20 Cz-Si単結晶の塑性変形挙動解析(P203)

九州大学 鈴木飛翔君,田中將己君,森川龍哉君,
SUMCO 藤瀬 淳君,小野敏昭君

21 SPDを施したAl-Mg合金におけるMg含有量とExtra-hardening現象の関係(P230)

関西大学 鈴木悠斗君,森重大樹君,竹中俊英君

22 U字型振動発電デバイスにおけるFe-Ga合金単結晶に及ぼす振動の影響(P127)

東北大学 高橋 巧君,志村玲子君,藤枝 俊君,篠田弘造君,
福田結晶研 福田承生君,
金沢大学 南谷 保君,上野敏幸君,
東北大学 鈴木 茂君

23 鍛造Ni基超合金におけるγ′析出相の粗大化過程(P10)

東京工業大学 田島遼太郎君
(現:神戸製鋼所) 阿部真弓君,
東京工業大学 山口義矢君,寺田芳弘君

24 Al-Mg-Si合金における自然時効によるクラスタ形成挙動の軟X線XAFS測定(P163)

兵庫県立大学 田中芹奈君,野々村壮紘君,足立大樹君

25 7075アルミニウム合金への積層造形用電子ビーム照射により発生する凝固割れの抑制法(P167)

東北大学 千代田健佑君,青柳健大君,千葉晶彦君

26 CeNi5-xGax系水素吸蔵合金とMg2Ni水素吸蔵合金におけるアセチレン水素化反応の比較(P39)

東北大学 附田良太君,山岸 稜君,亀岡 聡君,蔡 安邦君,
物質・材料研究機構 西村 睦君

27 Ag-rich α相を有するAu-Cu-Al生体用形状記憶合金の組織と機械的性質(P151)

東京工業大学 鳥谷部綾乃君
田中貴金属 後藤研滋君,
東京工業大学・東京医科歯科大学 海瀨 晃君,
東京工業大学 田原正樹君,
東京医科歯科大学 塙 隆夫君,
東京工業大学 細田秀樹君

28 II-VI族化合物結晶におけるすべり変形と電子構造に関するDFT計算(P139)

名古屋大学 長原亮太君,浮田昌也君,大島 優君,横井達矢君,中村篤智君,松永克志君

29 等温熱弾性マルテンサイト変態に及ぼす時効条件の影響(P18)

九州大学 中村忠暉君
大阪大学 福田 隆君,
福井工業大学 掛下知行君,
九州大学 西田 稔君

30 蛍光X線ホログラフィーによるAl0.3CrFeCoNi高エントロピー合金中NiならびにCo近傍の局所構造解析(P193)

宇都宮大学 仁木惇平君,塩田諒介君,山本篤史郎君,
広島工業大学 戎 佳宏君,
名古屋工業大学 木村耕治君,林 好一君,
広島市立大学 八方直久君,
熊本大学 細川伸也君,
JASRI/SPring-8 田尻寛男君,
広島工業大学 尾崎 徹君

31 Ti-Au-Mo合金の相と機械的性質に及ぼす時効熱処理の影響(P24)

東京工業大学 野平直希君
田中貴金属 後藤研滋君,
東京工業大学・東京医科歯科大学 海瀨 晃君,
東京工業大学 田原正樹君,細田秀樹君

32 Ti-Mo基形状記憶合金における等温α″相の生成・成長挙動(P185)

東京工業大学 蓮沼和也君,田原正樹君,細田秀樹君

33 Cu単結晶における圧痕周りでの結晶方位変化の位置依存性(P201)

東京工業大学 服部夏実君
(現:金沢大学) 宮嶋陽司君,
東京工業大学 尾中 晋君

34 473K時効処理におけるMg-Y-Sc合金の析出組織解析(P174)

富山大学 平木智也君,土屋大樹君,李 昇原君,
富山大学名誉教授 池野 進君,
富山大学 松田健二君

35 分子動力学法シミュレーションによるAl過冷融液からの不均質核生成(P57)

東京大学 藤永拓也君,澁田 靖君

36 Fe-Co基合金の振動型エネルギーハーべスティングへの応用(P126)

東北大学 古田将寛君,藤枝 俊君,川又 透君,志村玲子君,篠田弘造君,鈴木 茂君

37 チョクラルスキー法により作製された単結晶BaPtSi系クラスレートの熱電性能評価(P48)

宮崎南高等学校 星本竜輝君
九州大学 安田雅英君,真上祐一郎君,内海銀志朗君,岩下翔太君,刑部有紀君,宗藤伸治君

38 ECAP加工により組織制御されたマグネシウム合金ZK60の耐食性(P86)

同志社大学 馬島正成君,伊藤慎平君,正井伶人君,湯浅元仁君,宮本博之君

39 ECAP加工で作製した超微細粒銅の引張変形時における単純せん断変形(P223)

東京工業大学 松谷亮輔君,橋場壮志君,山崎卓真君,
(現:金沢大学) 宮嶋陽司君,
東京工業大学 尾中 晋君

40 RFスパッタリングによるSrTiO3の成膜と光応答性(P162)

関西大学 松村 漱君,山口莉嘉君,上田正人君,池田勝彦君

41 微量In元素添加がもたらす新奇規則化合金相Fe-Pdナノ粒子の形成(P113)

京都大学 松本憲志君,佐藤良太君,寺西利治君

42 電子ビーム積層造形されたN添加Co-Cr-Mo合金の逆変態熱処理における結晶粒微細化の調査(P145)

東北大学 宮城俊美君,王 昊君,青柳健大君,山中謙太君,
(現:大阪大学) 小泉雄一郎君,
東北大学 千葉晶彦君,
北海道大学 須藤英毅君

43 Ti-Nb-Al三元系超弾性合金の設計と実験的検証(P23)

東京工業大学 村田美美君,上田伊織君,田原正樹君,細田秀樹君,
大阪府立大学 南 大地君,上杉徳照君,瀧川順庸君,東 健司君

44 CS2ガス温度制御による高純度硫化チタンの作製(P94)

北海道大学 八島悠太君,金子拓実君,夏井俊悟君,菊地竜也君,鈴木亮輔君

45 レーザ積層造形法を用いたIn-conel718合金の異方性組織・界面設計(P146)

大阪大学 安冨淳平君,石本卓也君,中野貴由君

46 Cu-0.2at%Zr合金線材の導電性と強度への中間焼鈍の影響(P100)

金沢大学 渡邊 光君,渡邊千尋君,門前亮一君,
日本ガイシ 村松尚国君

47 Effect of Y addition on microstruc-ture and mechanical properties of Ti-Cr-Sn alloys(P186)

東京工業大学 朴 珉秀君
東京工業大学・東京医科歯科大学 海瀨 晃君,
東京工業大学 田原正樹君,細田秀樹君

48 Design for the additive manufacturing of functionally graded metastable β-type Zr-Nb-Sn alloy with tailored mechanical properties for biomedical ap-plications(P147)

東北大学 TORUN Gozden君,菊池圭子君,野村直之君,川崎 亮君

49 A Phase Field Study on Script Lamellar Structure of MoSi2/Mo5Si3 Eutectic(P54)

東北大学 ZHU Chuanqi君
大阪大学 小泉雄一郎君,
東北大学 千葉晶彦君,
京都大学 弓削是貴君,岸田恭輔君,乾 晴行君


第1回 高校・高専学生ポスター賞 受賞者(最優秀賞1件 優秀賞3件)

(2018年9月19日発表)

最優秀賞

1. 有機溶媒中における無電解メッキの研究(HSP1)

仙台三高 岩渕 陽君,笠原康太郎君,加藤魁晟君,佐々木偲人君,平戸李奈君,佐藤理来君

優秀賞

1. 平面リーゼガング現象の達成に向けて(HSP3)

仙台三高 畠山瑞規君,松本駿佑君

2. ホウ酸における酸性キレート錯体の研究(HSP4)

仙台三高 臼渕泰生君,白井凜太郎君,鈴木博也君

3. 銅の殺菌性と毒性(HSP5)

仙台三高 髙野裕人君,黒川朝陽君,成田美貴君


第16回 World Materials Day Award(日本金属学会)受賞者 (2018年9月20日)

Winner (優秀賞)
(1 件)
・「これぞ日本の伝統金属加工技術:木目金&煮色着色!」

千葉工業大学 清宮優作 君,高橋駿 君,高須信秀 君,滝口瑛介 君,鈴木絵梨奈 君,松下美羽 君,
蜷川晃介 君,細谷昌史 君,南雲聡 君,宮本将 君,和田拓哉 君

部門賞
第2部門賞(1 件)
・「「ちゅうぞう」ってしってますか?」

愛知教育大学 唐田裕介 君,脇本光 君

第3部門賞(1 件)
・「金属の性質を“暗記する”から“理解する”へ ~中学校では教えてくれない自由電子を添えて~」

仙台高専 吉田草太 君,吉田梨那 君


第63回日本金属学会賞 贈呈式 (2018年3月19日)

大阪大学大学院工学研究科教授 掛下 知行 君

掛下知行君は、材料の機能発現・組織制御において根幹となる基礎研究を、従来から用いられている温度・応力のみならず強磁場、高圧力の外場を新たに加えることで得られるパイオニア的な実験と多次元的現象理解および電子論的解釈を通して、これまで未解決な問題ならびに新規現象を明快な議論と論理的思考で展開し、数々の顕著な功績を挙げている。その分野は、主に変位型相変態・磁気転移ならびに第一原理計算に基づく電子論に関するものであり、以下に示す 4つの分野に関連している。

(1) 極限状態下(強磁場、高圧力)の物性

 外場として強磁場(60T)および超高静水圧(100GPa)を用いて、これら外場のマルテンサイト変態ならびに拡散変態(鉄のγ-α変態)に及ぼす影響について系統的に調べている。その結果、磁場ならびに静水圧は、変態開始温度に著しい影響を与えることを示した。これら実験事実を考慮して、変態開始温度の磁場依存性ならびに圧力依存性を決める式を新たに導出し、その妥当性を多くの系において確かめている。特徴的なことは、インバー効果のある系では強制体積磁歪が変態温度に著しい影響を与えることを明確にしている。また、Fe-Ni合金では数は少ないが磁場印加方向に伸びたマルテンサイトが生成すること(形状異方性)ならびにCoPtあるいはFePdの規則化処理を磁場下で行うと単結晶規則相が得られること(結晶磁気異方性)を見出している。さらに、マルテンサイト組織のフラクタル次元は、拡散変態の組織のそれとは異なり1.8次元であることを示し、組織が応力に支配されていることを明らかにしている。

(2) 変位型相変態の組織・構造解析ならびにカイネティクス

 未解決なマルテンサイト変態の核生成について、変態のカイネティクスと外場(磁場・静水圧)の関係を調査して、新たな知見とモデルを展開している。すなわち、これまで変態過程が異なるものとして認識されている非等温マルテンサイト変態と等温マルテンサイト変態は、磁場印加により等温変態が非等温変態に、静水圧負荷により非等温変が等温変態に移行することを実験的に明確に示し、非等温変態と等温変態の違いは本質的なものではなく、本来統一的に考えることができることを提唱している。さらに、この結果をもとに、すべてのマルテンサイト変態は熱活性化過程により起こると仮定し、統計熱力学を用いてマルテンサイト変態の起きる確率式を導入し、その式の妥当性を、多くの合金系において確認している。特徴的なことは、この式に含まれるマルテンサイトの核の大きさがナノサイズ(2から5nm)であり、古典論とは2桁も違うことである。

 また、鉄基合金Fe-PdならびにFe-Ptのマルテンサイト相において、磁場によるバリアント再配列が初めて起きることを見出すとともにこの現象のメカニズムを解明している。さらに、2次変態に近いマルテンサイト変態を示すFe-Pd合金における弾性定数C′のソフト化と変態の関係を調査し、新規な現象である巨大ひずみの出現(約6%)と水の3態で知られている臨界点の存在を予測し、それらを実験的に明らかにした。また、大きな熱量効果が広範囲の温度領域で観察されることを計算で示し、実験的に確かめている。

(3) d電子系セラミックス(マンガナイト)ならびにf電子系金属間化合物(DyCu, DyAg)の磁性と電気伝導特性

 MnO6八面体歪と磁気構造の相関についての知見を得るために、層状ペロブスカイト型マンガン酸化物La2−2xSr1+2xMn2O7(x=0.315)の常圧下および静水圧下の磁気構造を中性子線回折実験により調査した。その結果、基底状態は一軸の強磁性構造で、約70K以上の温度においてMnの磁気モーメントがキャントした磁気構造 (CAFM構造)を有することを見出すとともにそのCAFM構造に静水圧を負荷すると反強磁性構造が現れることを初めて示した。得られた結果から、磁気構造とMnO6八面体の歪みおよび3d 軌道電子のeg軌道の占有率との間に相関があることを定性的に示した。

 B2構造であるDy系金属間化合物、特にDyCu、DyAgの磁気構造は、複雑な〈111〉のtriple-q構造を有している。この磁気構造は単に交換相互作用では説明ができないことから、他の相互作用の存在が示唆されている。本研究では、この相互作用が四極子相互作用であることを、強磁場下で観察される多段階メタ磁性転移の転移磁場ならびにモーメントの方位依存を調査するとともに中性子線回折によるメタ磁性構造の同定を行い、明確にした。

(4)相安定性の電子論的解釈

 電子論的な起源が解明できる可能性のある2次転移に近いマルテンサイト変態、具体的には、Fe-dおよびFe3Pt系で観察されるいわゆる、fcc-fct変態ならびにTi-Ni合金の母相から生成する変調構造の電子論的な起源について、第一原理の計算を行い明らかにしている。すなわち、fcc-fct変態は、Γ点に異常有しており(弾性定数C′のソフト化)、その起源はバンドヤーン・テラー効果であることを明確にしている。また、Ti-Ni合金の母相から生成する変調構造の起源は、有限なq(=1/3〈110〉)に異常を有しており、その起源はフェルミ面のネスティングであることを明らかにしている。

上記の研究成果は、材料基礎学理の確立とともに新規材料開発への指針を与えるものとして大きな意義があり、金属学の発展に資することが極めて大きい。これらの分野における優れた業績により、日本金属学会より数多くの賞を受けているとともに、平成23年にはマルテンサイト国際会議の議長を務めている。また、これらの業績を挙げる傍ら、日本金属学会理事、同副会長を歴任し、平成25年度の金属学会会長の役を果たしている。さらに、グローバルCOEプログラム「構造・機能先進材料デザイン研究拠点」の拠点リーダー(平成19年∼平成23年)および日本学術会議連携会員(平成22年から現在に至る)として、次世代の材料研究を担う若手研究者育成において中心的役割を果たしている。また、平成26年度には、SIP「三次元異方性カスタマイズ化設計・付加製造拠点の構築と地域実証」に採択され(代表)、産業界の活性にも寄与している。


第59回 日本金属学会技術賞 受賞者(3名) (2018年3月19日)

[自動車用薄鋼板の組織制御による高性能化と利用技術の開発]

JFEスチール(株)スチール研究所 主席研究員 占部 俊明 君

受賞者は、鉄鋼メーカーの研究者として、社会的要求である自動車の衝突性能向上および軽量化による燃費向上とCO2排出量削減に寄与すべく、高強度薄鋼板の熱延、連続焼鈍時の熱処理段階での金属組織制御による機械的特性の改善と高性能化を実現させ、自動車用薄鋼板の新商品開発に従事した。また、高強度鋼板の成形加工を中心とした利用技術の開発により自動車部品の軽量化と高強度実用化の実現に貢献した。これらの研究開発の成果は、実用に向けた工業的見地からは勿論のこと、学術的にも価値の高い優れたものである。

[軽量耐熱先進金属材料の開発]

(株)IHI技術開発本部 技師長 錦織 貞郎 君

受賞者は、航空機エンジンに搭載する耐熱金属材料について、特に、エンジン重量の低減、高推力化に大きく寄与するTiAl基金属間化合物に着目し、組織制御により高温機械特性の向上を目指す研究開発に従事してきた。低圧タービン動翼への実用化に向けた合金設計、製造プロセス技術開発等一連の研究への学術的な成果に加え、量産適用加工技術の確立、部品品質管理基準の整備等を先導的に進めるなど、その卓越した技術開発は今日の航空機エンジンさらには車両用過給機におけるTiAl合金の実用化とその発展に大きく貢献した。

[高温材料の高耐食化に関する技術開発]

新日鐵住金(株)鉄鋼研究所水素・エネルギー材料研究部 部長 西山 佳孝 君

受賞者は、火力発電、化学工業、さらにはコジェネレーションをはじめとした再生可能エネルギー分野において、高温部材に起こる各種腐食の表面反応、および生成酸化物のキャラクタリゼーション制御に関する研究に従事してきた。さらに、基盤技術を基にして金属材料の成分設計指針を与え、新商品の開発に繋げてきた。特に化学工業における浸炭およびメタルダスティング腐食に対して、材料表面の腐食反応を電子論的見地から制御することを見出し、高温材料の高耐食化に大きく貢献するものである。


第68回 日本金属学会金属組織写真賞 受賞者(16名) (2018年3月19日)

優秀賞 3件 (16名)
[第2部門]走査電子顕微鏡部門

1.「C40/C11b超高温耐熱複相シリサイド合金における特異な「cross-lamellar microstructure」の発達」

大阪大学大学院 工学研究科 准教授 萩原幸司 君
大阪大学大学院 工学研究科 (現マツダ(株)) 池西貴昭 君
大阪大学大学院 工学研究科 教授 中野貴由 君


[第3部門]透過電子顕微鏡部門

2.「p型 MnSi1.75熱電材料の重元素置換とsublattice dislocationを利用した原子レベル組織制御」

長岡技術科学大学 鎌田拓也 君
豊田工業大学大学院 工学研究科 教授 竹内恒博 君
長岡技術科学大学 准教授 本間智之 君


3.「Liイオン電池固体電解質La(1−x)/3LixNbO3ぺロブスカイト型酸化物の陽イオン変調構造」

ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 上級研究員補 小林俊介 君
ファインセラミックスセンター (現:Condensed Mater Physics and Materials Science Department, Brookhaven National Laboratory) 胡 肖兵 君
ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 主任研究員 幾原裕美 君
ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 主任研究員 Craig Fisher 君
ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 主席研究員 森分博紀 君
信州大学工学部 特任准教授 藤原靖幸 君
信州大学工学部 特任教授 干川圭吾 君
トヨタ自動車(株) 電池材料技術・研究部 主幹 小浜恵一 君
トヨタ自動車(株) 基盤材料技術部 主査 射場英紀 君
東京大学 工学系研究科 教授 幾原雄一 君




第49回 日本金属学会研究技術功労賞 受賞者(13名) (2018年3月19日)

新日鐵住金(株)広畑製鐵所設備部 東 義人 君

受賞者は、入社以来45年にわたり設備技術部門に在籍し、特に製鋼・薄板プロセスの開発・改善に傑出した熱工学知識、試験・分析技術を発揮してきた。例として、スクラップ等の冷鉄源溶解プロセスの開発、廃タイヤの資源リサイクル技術の開発、連続焼鈍炉への高効率排熱回収利用技術による省エネルギー化が挙げられる。これらの試験方法の確立と創意工夫に取り組み、技術開発と実機化に貢献してきた。後進への技術伝承にも熱意をもって取り組んでおり、プロセス研究開発分野への功績は顕著である。

JFEテクノリサーチ(株)西日本ソリューション本部 今井正二 君

受賞者は、入社以来45年間、薄板・表面処理・容器分野における物理解析技術向上を目的とした多くの最新装置の導入・立上げ・運転に長きにわたって貢献を続けてきた。特に、これらの装置を用いてプレス成形時の金型・鋼板間の潤滑性を大幅に向上させた自動車用高潤滑合金化溶融亜鉛めっき鋼板(通称 JAZ)の研究開発に多大な寄与があった。このように研究開発における物理解析装置の適用を精力的に進め、各テーマの進展に貢献した功績は顕著である。

JFEテクノリサーチ(株)知多ソリューション本部 桂 義樹 君

受賞者は、入社以来45年間にわたり一貫して、研究・品質保証部門で鋼材の各種特性評価に従事してきた。特に、腐食評価試験の分野で、アイデアと創意工夫で高品質なデーター提供ができる環境を築き、スタッフの研究成果に大きく貢献してきた。例として、油井管の開発研究・特性評価を行う上で必要な、高温高圧試験設備の考案と製作をはじめ、毒性の高い硫化水素を安全かつ効率よく使用できる試験設備を考案し作り上げた。同インフラ技術は社外でも安全性が高く評価され、社外の硫化水素設備にも採用され、社会の発展にも大きく貢献している。

福井大学工学部技術部 川﨑孝俊 君

受賞者は、昭和60年に福井大学工学部機械工作実習工場(現、先端科学技術育成センター)に採用以来、実験装置の製作、機械工作実習、工作機械利用者への安全教育・技術指導等において、教員や学生の研究教育支援に多大な貢献をするとともに、日々の技術向上を怠ることなく、若手職員の育成にも惜しみない努力を行っている。近年、新たな試みとしてエンジンの分解組立講座に携わり、地域貢献、また子供達が楽しみながら、ものつくりへの興味を引き出す為の活動を行っている。

日鉄住金テクロノジー(株)富津事業所 佐々木哲也 君

受賞者は、入社以来42年間、研究試験業務を通して鉄鋼材料の研究開発支援に携わり、数多くの研究成果に貢献してきた。例として,高強度極細鋼線の引張試験における特殊な把持具の開発と作業方法の改善や、極薄ステンレス鋼の高温へたり性評価技術における炉内温度制御、ジグ固定方法の改善による適正試験技術の確立などが挙げられる。これらを含め、長年に亘って研究・開発現場を支えるとともに、若手の育成にも尽力し、着実な技能伝承や後継者育成も行っており、その功績は著しい。

JFEスチール(株)スチール研究所 髙田 篤 君

受賞者は、入社以来34年間にわたり、自動車などに適用される鉄粉や合金鋼粉の研究開発業務に携わり、様々な新商品・新プロセスの開発に多大な貢献をしてきた。例として、大型射出成形部品用粉末金型の量産化への貢献、新鋼種開発の基盤技術である水アトマイズ実験の安全かつ効率的推進、金型潤滑装置や鉄粉充填挙動可視化装置など実験装置の考案などが挙げられる。これらを含め様々な技術課題に積極的に取り組み、柔軟な発想で創意工夫し、数多くの研究開発につなげた功績は著しい。

東北大学多元物質科学研究所技術室 千葉裕輝 君

受賞者は、昭和58年文部技官として科学計測研究所(現・多元物質科学研究所)に入所以来34年にわたり、イオン導電性に優れる各種酸化物単結晶や薄膜試料の作成および光学物性測定などの装置試作や各種実験補助、情報管理などの業務に従事し、材料研究の着実な発展に多大な貢献をしてきた。特に、独自の創意工夫により酸化セリウムなどの酸化物やふっ化物の棒状大型単結晶を浮遊溶融帯法(FZ法)で作成し、精密な物性測定を可能にするなど、材料科学分野での学術発展への功績は顕著である。

JFEテクノリサーチ(株)機能材料ソリューション本部 星川耕司 君

受賞者は、入社以来45年間、鉄鋼製品の品質保証技術の業務に携わり、様々な試験設備を駆使した新たな検査方法の開発に多大な貢献をしてきた。特に、連鋳スラブの内部欠陥の検査装置や曲面形状の鋼管を自動測定するUO鋼管検査装置等の開発への貢献は、超高強度自動車用ハイテンや超高強度ラインパイプの実用化には不可欠であった。また、現場の第一線の管理者としても17年間に亘り品質保証業務の先頭に立ち、製鉄所の安定した信頼性の高い検査体制の確立に寄与した功績も大きい。

東北大学金属材料研究所テクニカルセンター 三浦重幸 君

受賞者は、入所以来25年間、原子力材料の開発研究及び放射性物質を利用した材料物性研究並びに材料科学研究に特化した大型計算機を利用した計算材料科学の研究支援業務に従事してきた。例として、コバルト-57等の密封放射性同位元素を使用したメスバウア分光による材料物性の測定・解析、アジア計算材料学コンソーシアムへの国際的なスーパーコンピューター利用環境提供等が挙げられる。これらを含め材料科学分野での放射線及び計算機技術者としての幅広い研究支援により数多くの研究開発に貢献した功績は顕著である。

新日鐵住金(株)技術開発本部尼崎研究支援室 森 健児 君

受賞者は、入社以来42年にわたり、鉄鋼やチタンの研究開発支援業務に従事し、実験・評価手法の考案に優れた能力を発揮してきた。特に、チタン材の研究開発のために必要な実験手法の確立に先駆者として功労を重ねてきた。例えば、鍛造時の耐割れ性を評価するための熱間変形試験法の確立や、研磨・エッチング技術と画像解析による金属組織の定量評価技術の確立が挙げられる。これらの実験手法から生まれた成果は多くの新製品として実用化されており、チタン材の研究開発における功績は顕著である。

新日鐵住金(株)株技術開発本部鹿島技術研究部 安田利之 君

受賞者は、入社以来41年間にわたり、製鉄所での保全業務や鋼板製造プロセスに関する研究開発試験業務に従事し、商品開発およびプロセス改善に多大な貢献をした。例えば、高成形性ハイテンでの鋼板表面欠陥防止のため、市販高温顕微鏡では困難であった露点制御と高倍率での直接観察を可能とすることにより、合金元素の酸化挙動を明らかにして溶融めっき安定化製造技術確立に寄与した。保全部門経験を活かした創意工夫により、様々な試験装置開発を通じて、数多くの研究開発や後進の育成に貢献した功績は大きい。

旭川工業高等専門学校技術創造部 山内広也 君

受賞者は、昭和54年に旭川工業高等専門学校学生課実習係として採用以降、40年近い長期間にわたり、教員の研究補助ならびに学生教育を通し、同校の発展に貢献してきた。特に、CNC旋盤を中心とし、様々な工作機械に関する高い技術力を有し、多くの教員研究に用いる試料等製作ならびに機器製作により、大きな貢献をしている。例として、金属材料の強度試験片の作成や5軸加工機を用いた困難な技術課題の解決、あるいは電子制御教材開発など、数多くの研究開発・教育に貢献してきた功績は著しい。

日鉄住金テクノロジー(株)大分事業所 和氣一廣 君

受賞者は、入社以来44年間、鉄鋼材料に関する技術・研究開発支援業務に従事し、製鋼―圧延直結プロセスの実機化へ貢献し、様々な高機能鋼の実用化に寄与してきた。例として、溶解試験手法、ダイレクトローリング実験手法、スラブ内質評価手法等の確立・効率化で製鋼―圧延ラボ試験方法の確立を果たし、大型引張試験手法、亀裂伝播速度評価手法等の確立・高精度化で厚板造船材等の高機能鋼の早期商品化に貢献したことが挙げられる。社内表彰も多数受賞しており、その功績は極めて顕著である。




第76回 日本金属学会功績賞 受賞者(8名) (2018年3月19日)

[物性部門]

[磁石材料組織界面における局所磁気特性の電子論による解明]

東京工業大学物質理工学院 准教授 合田義弘 君

受賞者は、物性物理的な電子論の手法と「京」などのスパコンによる大規模計算を用いて磁石材料組織の材料科学にアプローチし、組織界面の原子配列と局所磁気特性を明らかにしてきた。特に、代表的な添加元素であるCuが界面に偏在し、局所磁気異方性の改善が見られる事を明らかにした。さらに、様々な添加元素を検討する事により、材料組織内部に安定に存在し、かつ磁気異方性を改善する元素を新たに提案した。また、SPring-8などの大型実験施設と緊密に連携しており、今後の幅広い研究展開が期待される。

[物性部門]

[FePt磁気記録媒体の微細構造および磁化反転制御]

物質・材料研究機構磁性スピントロニクス材料研究拠点 グループリーダー 高橋有紀子 君

受賞者は、超高密度磁気ストレージデバイスの実現のために磁気記録媒体の高性能化に関する研究を行ってきた。主な業績は、次世代の熱アシスト磁気記録で使われる媒体材料として注目されているFePtグラニュラー薄膜において世界に先駆けて極めてサイズ分散の小さいグラニュラー組織を合成したこと、および円偏光で磁化反転が可能であることを示したことである。これらは次世代技術につながる成果として磁気記録分野において高く評価されている。最近では、FePt媒体の磁化ダイナミクス制御による反転磁界低減に向けた研究を展開しており、今後の更なる発展が期待される。

[組織部門]

[鉄鋼材料の相変態・析出組織制御に関する研究]

東北大学金属材料研究所 准教授 宮本吾郎 君

受賞者は、鉄鋼材料を対象にして熱力学的・結晶学的な観点から微細組織制御に関する理論的・実験的研究を一貫して行ってきた。特に、拡散型相変態における界面移動速度に及ぼす元素分配・偏析の影響を明確にしたこと、せん断型相変態組織の複雑な結晶学的組織を定量的に解明したこと、ナノ炭窒化物やクラスターを利用した鉄鋼材料の高強度化指針を示したことが挙げられる。さらに、せん断型変態組織の結晶方位から母相方位を再構築する新たな手法を開発し産業界における材料開発にも貢献しており、今後の幅広い研究展開が期待される。

[力学特性部門]

[原子シミュレーションによる格子欠陥の相互作用に基づくナノ組織材料の力学特性解析]

金沢大学理工研究域 教授 下川智嗣 君

受賞者は、原子シミュレーションによる計算機実験を駆使し、転位や粒界・異相界面、さらには回位等の格子欠陥の相互作用メカニズムを明らかにしてきた。さらにそれらの知見を基に、ナノ組織材料の①破壊現象に対する界面の役割、②強度やそのサイズ効果の発現機構、③組織形成プロセスにおける回位の役割、などに対して原子論的解明に果敢に挑み、超微細粒材に代表されるナノ組織材料の示す特異な力学特性の理解に大きな成果を挙げている。優れた力学特性を有する材料設計に対する新しい指導原理の創出が期待される。

[材料化学部門]

[高温冶金反応の物理化学的解析による高温プロセスの高度化]

東京大学大学院工学系研究科 准教授 松浦宏行 君

受賞者は、金属製精錬を対象とする高温プロセス研究に従事し、メタル・スラグ等の高温融体特性、気相―液相―固相間反応、高温プロセス副産物リサイクル等を通じて、素材や材料製造プロセスの高度化に資する広範な研究を行っている。これまで、マルチフェーズフラックスを利用した鉄鋼精錬プロセス開発,電気炉製鋼ダスト高度リサイクルのための亜鉛・鉛の選択塩化揮発反応の物理化学、同位体交換反応法を用いた溶融スラグ―ガス間反応機構、等の研究に取り組んでおり、今後、さらに画期的な金属製精錬プロセスの開発・発展に貢献することが期待される。

[材料プロセシング部門]

[溶融合金化を用いた半導体材料の新規製造法の研究]

東京大学生産技術研究所 准教授 吉川 健 君

受賞者は、溶融合金の物理化学的特性を駆使して半導体材料の新規製造プロセスの開発研究を行い、優れた成果を上げている。主な業績として、①Siを添加元素と溶融合金化した後に部分凝固を行うSiの低温凝固精製法の熱力学的検討を行い、Solvent Refining法の基礎を築いたこと、②合金溶媒の熱力学的検討によりSiC単結晶の高速溶液成長の一般原理を構築するとともに、結晶成長界面の直接観察により高品質SiC結晶の育成指針を示したことが挙げられる。今後、高温材料プロセスにおける反応・界面制御の幅広い研究展開が期待される。

[工業材料部門]

[高性能軽金属材料の創製に関する研究]

物質・材料研究機構構造材料研究拠点 グループリーダー 染川英俊 君

受賞者は、非鉄軽量金属材料を対象に、構造材料の根幹とも言える安心安全を担保する素材設計や開発に従事してきた。塑性変形メカニズムの原理・原則に基づき、強靭化阻害因子を解明したことや、階層的組織因子を制御することで、強度と二律相反関係にある。靭性(延性)の高度化を可能にしたこと、靭性や延性に対する溶質元素機能を先駆的に究明し、室温蛇腹変形能を有する革新的マグネシウム合金を開発したことなど、数多くの優れた業績を挙げ、産・学界の当該分野発展に大きく貢献している。

[工業技術部門]

[結晶塑性異方性を考慮したマルチモーダル微細組織制御によるマグネシウム合金設計]

熊本大学先進マグネシウム国際研究センター 准教授 山崎倫昭 君

受賞者は、新しい軽量構造材料として期待される長周期積層構造型Mg合金の創製とその特性発現メカニズムの解明に取り組んできた。具体的には、結晶塑性異方性を考慮したmultimodal微細組織制御による高強度・高延性Mg合金設計手法の確立、電気化学的組織均質化によるMg合金の耐食性付与技術の確立等を行ってきた。これらの研究成果は、幾何学的ヘテロ組織/電気化学的ホモ組織制御によるMg合金設計として統合が図られており、今後の幅広い研究展開が期待される。




第57回 日本金属学会 谷川・ハリス賞 受賞者(2名) (2018年3月19日)

[機能材料の特性向上のための解析と制御]

東北大学多元物質科学研究所 教授 鈴木 茂 君

受賞者は、多くの機能材料の特性を向上させるために、多面的な解析により得られた知見に基づいて、プロセス制御等に関する研究を行ってきた。たとえば、単結晶化が困難とされていた固相と液相の温度が大きい合金を単結晶にするために、先端企業と共同で単結晶育成条件を明らかにし、合金単結晶の大型化するのに成功した。また、耐熱材料の高温特性等に及ぼす微量元素の影響を高度な手法により明らかにし、力学特性を制御するための提案を行ってきた。その他、高機能鋼板の優先粒成長に及ぼす各種の金属学的因子等の解明も行うことにより、各種の機能性をもつ材料分野の発展に大きく貢献してきた。

[金属資源工学に関する研究]

東京大学生産技術研究所 教授 前田正史 君

受賞者は主に素材製造プロセス研究に注力してきた。例えばAlOガス生成を利用した溶融チタン合金からの脱酸素、溶融シリコンを精製するための真空熔解プロセスを開発した。さらに貴金属スクラップを合金化し酸溶解して回収する手法も提案している。合金および酸化物系の熱力学測定をダブルクヌーセンセル質量分析法を利用して測定している。日本学術振興会素材プロセシング第69委員会委員長、資源・素材学会会長、日本学術会議材料工学委員会委員長として金属工学・材料工学分野の発展に貢献した。




第24回 日本金属学会増本量賞 受賞者(2名) (2018年3月19日)

[先端半導体素子の高性能化・高信頼化を目指した配線材料および配線形成プロセスに関する研究]

東北大学未来科学技術共同研究センター 教授 小池淳一 君

受賞者は、先端半導体素子の新規多層配線材料としてCu-Mn合金を開発し、MnとSiO2との反応を利用した拡散バリア層の自己形成法を提案し、量産レベルの素子の寿命を100倍以上改善することに貢献した。さらに、近年のFinFET構造に対応するために、非晶質Co-Ti合金をソース・ドレインコンタクト材料として利用することを提案し、Co-Ti合金の相分離過程で形成されるエピタキシーシリサイドとTi酸化物がフェルミレベル・デピニングを誘発することで、熱的に安定な超低コンタクト抵抗率(10−9 Ωcm2)を得ることに成功した。

[第一原理計算に基づいた材料開発に関する研究]

京都大学大学院工学研究科 教授 田中 功 君

受賞者は、量子力学に基づいた第一原理計算を材料研究の具体的な事例に幅広く適用し、先駆的な成果を上げた。多数の計算を実行して統計熱力学との結びつけを行い、また先進的なデータ科学手法を適用することで、合理的・効率的な材料探索を可能とした。そして学理構築のみならず、材料開発にも多くの成果を上げた。具体例としては、超長サイクル寿命を持つリチウム電池の開発や低格子熱伝導物質の合理的探索などが挙げられる。これらの一連の成果は世界的に高く評価されている。




第28回 日本金属学会若手講演論文賞 受賞者(3編3名) (2018年3月19日)

1. Solid Solution Hardening and Precipitation Hardening of α2-Ti3Al in Ti-Al-Nb Alloys

(Materials Transactions, Vol. 58, No. 10)
芝浦工業大学理工学研究科 ○島上  渓 君
Purdue University School of Materials Engineering 松永 紗枝 君
芝浦工業大学理工学研究科 准教授 湯本 敦史 君
物質・材料研究機構 NIMS特別研究員・香川家高等専門学校 准教授 伊藤  勉 君
物質・材料研究機構耐熱材料設計グループ グループリーダー 御手洗 容子 君

2. Crystallization Behavior of Thermally Rejuvenated Zr50Cu40Al10 Metallic Glass

(Materials Transactions, Vol. 58, No. 10)
東北大学学際科学フロンティア研究所 助教 ○山田  類 君
東北大学(現・富士ゼロックス) 田中 直行 君
東北大学学際科学フロンティア研究所(現・華中科技大学准教授) 郭   威 君
東北大学学際科学フロンティア研究所 教授 才田 淳治 君

3. Training Effect on Microstructure and Shape Recovery in Ti-Pd-Zr Alloys

(Materials Transactions, Vol. 58, No. 10)
芝浦工業大学 ○佐藤 広崇 君
筑波大学 教授 金  熙榮 君
芝浦工業大学 教授 下条 雅幸 君
物質・材料研究機構耐熱材料設計グループ グループリーダー 御手洗 容子 君




第1回 日本金属学会フェロー認定者 (6名) (2018年3月19日)

北海道大学 名誉教授 大塚 俊明 君


大阪大学大学院工学研究科教授 掛下 知行 君


東北大学多元物質科学研究所教授 蔡 安邦 君


東北大学多元物質科学研究所教授 進藤 大輔 君


九州大学大学院工学研究院教授 髙木 節雄 君


東北大学客員教授・大阪大学特任教授・名城大学特任教授・名古屋大学客員教授 新家 光雄 君





第30回 日本金属学会講演大会優秀ポスター賞受賞者 25名

(2018年3月20日発表) (五十音順)

1 Tbを傾斜拡散させた Nd-Fe-B系焼結磁石の微細構造解析(P66)

九州大学 池江優佑 君,奥平有 君,板倉賢 君,西田稔 君,
信越化学工業株式会社 中村元 君

2 TNTZ合金の陽極酸化による白色被膜形成に及ぼす電流密度の影響(P84)

兵庫県立大学 内田恭兵 君,三浦永理 君,山﨑徹 君,
北見工業大学 平野雄馬 君,大津直史 君

3 種々の濃度のMgCl2含有液滴に接触した304鋼の表面電位変化(P32)

関西大学 汪  洋 君,廣畑洋平 君,春名匠 君

4 ポーラスAlプリカーサをコアとしたサンドイッチ構造体の形状付与と発泡による影響(P135)

群馬大学 大槻晃平 君,半谷禎彦 君,
芝浦工業大学 宇都宮登雄 君,
東京大学 吉川暢宏 君

5 Nd-Fe-B/Fe-B系ナノコンポジット膜の微細構造と交換結合状態に与えるMo中間層の効果(P62)

山形大学 大橋一輝 君,鈴木拓也 君,小池邦博 君,稲葉信幸 君,加藤宏朗 君,
九州大学 近藤政孝 君,板倉賢 君,西田稔 君

6 金属中のキャビティ移動に対する水素の効果(P13)

島根大学 蔭山彰良 君
名古屋大学 廣嶋秀斗 君,
大阪大学 保田英洋 君,尾方成信 君,Junping DU 君,Wen-Tong GENG 君,石井明男 君,
中央大学 深井有 君,
島根大学 荒河一渡 君

7 Ti-(0∼3)at%Mo-(0∼3)at%O合金の微細組織と機械的特性に及ぼす熱間圧延条件の影響(P74)

愛媛大学 小島敏弘 君,小林千悟 君,岡野聡 君

8 MoSiBTiC合金における熱処理条件と室温破壊靭性の関係(P7)

東北大学 齋藤哲也 君,関戸信彰 君,
熊本大学 上村宗二朗 君,山室賢輝 君,連川貞弘 君,
東北大学 吉見享祐 君

9 原子論に基づく金属ガラスのTTT線図およびガラス形成能の評価(P102)

大阪大学 佐藤悠治 君
物質・材料研究機構 譯田真人 君,
大阪大学 尾方成信 君

10 {112}-type I deformation twinning in as-quenched α′′martensite in Ti-7.5Mo alloy(P115)

筑波大学,物質・材料研究機構 JI Xin 君
物質・材料研究機構 Gutierrez-Urrutia Ivan 君,江村聡 君,LIU Tianwei 君,原  徹 君,PING Dehai 君,
筑波大学,物質・材料研究機構 土谷浩一 君

11 Al0.3CrFeCoNi高エントロピー合金中のNi近傍局所構造に及ぼす室温時効の影響(P118)

宇都宮大学 塩田諒介 君,仁木惇平 君,山本篤史郎 君,
広島工業大学 戎 佳宏 君,
名古屋工業大学 木村耕治 君,林好一 君,
広島市立大学 八方直久 君,
熊本大学 細川伸也 君,
JASRI/SPring-8 田尻寛男 君,
広島工業大学 尾崎徹 君

12 Mn-Ge合金における相安定性と磁気特性に関するSi置換効果(P49)

東北学院大学 庄司雄大 君,岡田宏成 君

13 水素透過金属膜のプロチウム連続供給能を活用したCO2からの炭化水素の合成(P14)

鈴鹿工業高等専門学校 白數祐哉 君,南部智憲 君,小俣香織 君

14 炭化物粒子複合型 Ni基超々合金肉盛層に及ぼす炭化物種およびレーザ加工プロ セスの影響(P37)

大阪府立大学 田中美樹 君,金野泰幸 君,髙杉隆幸 君,
産業技術総合研究所 山口拓人 君,萩野秀樹 君, 東北大学 千星聡 君

15 TiNi自己調整組織におけるマルテンサイトバリアント双晶面の界面エネルギーの第一原理計算(P1)

神戸大学 永平和也 君,寺本武司 君,田中克志 君

16 Ti5Si3を含む多相MoSiBTiC合金の高温酸化挙動(P28)

東北大学 南  茜 君,趙覓 君,吉見享祐 君

17 Al-Mg-Si合金における室温時効によるクラスタ構造変化の軟X線XAFS測定(P108)

兵庫県立大学 野々村壮紘 君,田中芹奈 君,足立大樹 君

18 水素雰囲気がグラフェン上の金属原子の吸着・拡散に与える影響(P33)

北海道大学 長谷川瞬 君,國貞雄治 君,坂口紀史 君

19 鉄中の水素拡散に添加元素が与える影響(P99)

九州工業大学 平田研二 君,飯久保智 君,
東北大学 大谷博司 君

20 電子線ホログラフィーによる帯電したセルロースナノファイバー周囲の電磁場観察(P95)

東北大学 本郷将嗣 君,赤瀬善太郎 君,佐藤隆文 君, 東北大学,理化学研究所 進藤大輔 君,
大阪大学 能木雅也 君,古賀大尚 君

21 積層造形により形成された601型ニッケル基合金樹枝状組織のマイクロ引張挙動(P91)

熊本大学 松永遼太 君,峯洋二 君,高島和希 君,
日立金属株式会社 大石勝彦 君,上野友典 君

22 中間層を導入したアルミニウム合金へのDLC膜成膜における密着性および耐久性評価(P41)

関西大学 丸野英伸 君,西本明生 君

23 Zr-O-N膜の構造に及ぼす成膜条件の影響(P133)

富山大学 村岡雄介 君,李昇原 君,松田健二 君,
北陸職業能力開発大学校 野瀬正照 君,
富山大学名誉教授 池野進 君

24 陽極酸化NiTiのNi溶出挙動及び抗菌性能(P81)

北見工業大学 山口花帆 君,平野雄馬 君,大津直史 君

25 Li-Sn合金を疑触媒として用いた低温アンモニア合成(P17)

広島大学 山口稔郎 君,宮岡裕樹 君,市川貴之 君




第26回 日本金属学会・日本鉄鋼協会 奨学賞 受賞者 47名(2018年3月)

北海道大学工学部 問谷一偉 君

北海道大学工学部 水野潤一 君

室蘭工業大学工学部 武田 都 君

岩手大学工学部 沼倉琴音 君

秋田大学理工学部 外山大地 君

東北大学工学部 伊東達矢 君

東北大学工学部 関谷 暢 君

東北大学工学部 林 謙汰 君

茨城大学工学部 林 桃希 君

筑波大学理工学 坂戸将也 君

群東京大学工学部 神保翔太郎 君

東京大学工学部 遠山慧子 君

東京工業大学工学部 陳 詩若 君

東京工業大学工学部 松田洋明 君

横浜国立大学理工学部 牧 伸浩 君

長岡技術科学大学工学部 山口直也 君

富山大学工学部 前田朋克 君

豊橋技術科学大学工学部 千葉友也 君

名古屋大学工学部 加藤大暉 君

名古屋大学工学部 木村裕希 君

名古屋工業大学工学部 山田敦大 君

京都大学工学部 河原﨑 琢也 君

京都大学工学部 柳井創太 君

大阪大学工学部 稲吉晴子 君

大阪大学工学部 二村友也 君

島根大学総合理工学部 青山悠平 君

香川大学工学部 西山光一 君

愛媛大学工学部 山元滉司 君

九州大学工学部 今谷祐貴 君

九州大学工学部 浦中祥平 君

九州工業大学工学部 山本真夕季 君

長崎大学工学部 佐伯龍聖 君

熊本大学工学部 喜多川太郎 君

熊本大学工学部 西本宗矢 君

大阪府立大学工学域 岡崎湧一 君

大阪府立大学工学域 栂野隼人 君

兵庫県立大学工学部 田中芹奈 君

千葉工業大学工学部 成田早織 君

東京理科大学基礎工学部 伊藤久晃 君

芝浦工業大学工学部 宮下智弘 君

東海大学工学部 勝呂友昭 君

金沢工業大学工学部 南部貢志 君

関西大学化学生命工学部 笠作 衛 君

近畿大学理工学部 ノルアインビンティアブドラー 君

鹿児島大学工学部 橘木健太 君

群馬大学理工学部 深井祐佑 君

鈴鹿工業高等専門学校 金崎 舜 君


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