日本金属学会

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第四回 状態図・計算熱力学研究会(6.22)

第四回研究会では、静的な熱力学と対となる動力学における主要なシミュレーション手法であるフェーズフィールド法にテーマを絞って、4名の先生にご講演いただきます。動的シミュレーションにおけるモデリング技術からDxMTへの展開まで、フェーズフィールド法に関する理解を深め、議論する場になればと思っています。研究会へ参加を希望される方は、下記要領にてお申し込み下さい。

研究会代表世話人 物質・材料研究機構 阿部太一

日時

2023年6月22日(木)13:00~17:00

場所

オンライン開催(Teams予定)

協賛

一般社団法人 合金状態図研究会

参加費

無料

プログラム

局所平衡が破れた界面動力学のフェーズフィールド・モデリング

北海道大学 大学院工 大野宗一

概要:拡散相変態の組織形成を記述する定量的フェーズフィールドモデルについて説明する。特に、積層造形やレーザー溶接等の高速界面移動における溶質分配の非平衡効果に関して、駆動力と拡散流束の関係、そしてそのフェーズフィールドモデリングの最近の成果を説明する。

量子アニーリングによるフェーズフィールド解析手法の開発

慶應義塾大学 理工 村松眞由

概要:本講演では、フェーズフィールドモデルをアニーリング型量子コンピュータで解析する手法開発の研究に関して発表する。ポリマーアロイの相分離構造を対象として開発した手法を用いた解析結果を紹介するとともに、現在の取り組みと今後の課題を述べる。

フェーズフィールド法による焼結シミュレーション―モデリングとその応用―

物質・材料研究機構 石井秋光

概要:本講演では、フェーズフィールド法を用いた焼結によるミクロ組織・構造形成の予測に焦点を当て、モデリングにおける移流の重要性や、これまでに開発された様々な焼結モデルの特徴と課題、そして新しいモデルの需要および可能性について概説する。また、近年注目を集めるデータ同化の技術を焼結シミュレーションに適用することで、実際の焼結過程を高精度に予測した事例を紹介する。

平衡論・速度論の基本原理からフェーズフィールド法の将来展望まで(DxMTの視点から)

名大 〇小山敏幸 塚田祐貴

概要:平衡論と速度論における構成式の物理的起源について統一的に説明し、複相組織を対象とした統合型材料設計について解説する。またフェーズフィールド法の計算手法のキーポイントを概観し、平衡論と速度論の計算モデルにおける類似点、相違点、また留意点等について議論するとともに、最近スタートした文部科学省「データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト(DxMT)」の視点から、当該分野の将来展望について述べる。

参加申込締切

2023年6月19日

申込方法

件名を[参加申込]として、①ご氏名、②ご所属、③E-mailアドレスを明記の上、下記の申込先までメールをお送り下さい。

参加申込先

NIMS 阿部太一
E-mail: abe.taichi@nims.go.jp

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