日本金属学会

日本金属学会誌投稿の手引き

日本金属学会誌への投稿は、次の要件を満たさなければならない。
(1) 和文であり、未掲載および他のジャーナルに投稿中でないことかつオリジナリティがあること(日本金属学会誌審査及び査読規程に定める範囲において、重複を認める場合がある)。
(2) 金属とその関連材料の学術および科学技術の発展に寄与するものであること。
(3) 投稿規程に合致するものであること。
(4) 軍事研究であると判断される内容を含んでいないこと。
(5) 別に定める執筆要領に準拠して作成された原稿であること。
(6) 論文の著作権を本会に帰属することに同意すること。
(7) 研究不正行為および研究不適切行為をしないことならびに研究不正行為をした場合は 本会の定めるところにより処分を、 研究不適切行為をした場合は本会の定めるところにより措置を受けることに同意すること。
(8) 投稿原稿を作成する基となった生データ、実験・観察・研究ノート、実験試料・試薬等の研究成果の事後の検証を可能とするものを論文掲載後5年間保存することに同意すること。

1. 日本金属学会誌 に投稿可能な論文

(1) 学術論文(10頁以内)
金属及びその関連材料の理論、実験並びに技術などに関する学術上の成果を報告し、考察した原著論文で、科学・技術的に質の高い、新規な興味ある内容(結果、理論、手法等)が十分含まれている論文。
Materials Transactions のRegular ArticleまたはExpress Rapid PublicationにWeb掲載後2年以内であれば、著者および内容が基本的に同一の場合に限り、和訳した論文を投稿できる。 その事を脚注に明記する。 ただし査読の結果、返却もあり得る。 なお、著者が迅速掲載を希望し、追加費用を負担する場合は、査読期間の短縮を含め、迅速掲載のための処理を行う。
(2) 速報論文(4頁以内)
速報を要する短い論文。すなわち、新規性のある研究成果、技術開発に関する新知見、新アイディア、提案等。最短2 週間で審査を完了する。
(3) レビュー(15頁以内)
各専門分野の研究開発の背景や最近の状況および今後の展望等について、重要な文献を引用して、各専門分野の専門家のみならず他分野の専門家や学生等も対象に、 その概要を公正にかつわかりやすく解説する論文。 Materials Transactions にWeb掲載後2年以内であれば投稿ができる。その事を脚注に明記する。 また、Materials Transactions 掲載論文と異なる部分がある場合は、その事を脚注に明記する。なお、論文題目中に「レビュー」等を含めることが望ましい。
(4) オーバービュー(15頁以内)
単なる一般的な review ではなく、執筆者独自の考えに立って review し、取り上げた問題点の中において自説の位置付けを明確にした論文。 ただし、事前に「タイトル」「氏名」「要旨」を編集委員会に提出し、了承を得た後、投稿する方式とする。 Materials Transactions にWeb掲載後2年以内であれば投稿ができる。 その事を脚注に明記する。また、Materials Transactions 掲載論文と異なる部分がある場合は、その事を脚注に明記する。なお、論文題目中に「オーバービュー」等を含めることが望ましい。
(5) 技術論文(10頁以内)
金属及びその関連材料の実験技術、製造技術、設備技術、利用技術など、技術上の成果、基準、標準化、データベースなど、及び関連する事柄の調査、試験結果を報告した原著論文。
Materials Transactions にWeb掲載後2年以内であれば、著者および内容が基本的に同一の場合に限り、和訳した論文を投稿できる。その事を脚注に明記する。 ただし査読の結果、返却もあり得る。
(6) 最近の研究動向(10頁以内)
特集企画や受賞論文等を対象にした最近の研究動向について、関連論文を引用し、Graphical Abstract等を利用しながらその概要をわかりやすく紹介する論文。
(7) オピニオン(2頁以内)
日本金属学会誌に掲載された論文に対する意見、討論またはそれに対する著者からの回答とする。
科学・技術的な発展に貢献できる内容であること。
(8) その他理事会で決議した分類

2. 研究不正行為および研究不適切行為の禁止

 日本金属学会誌への投稿に際して、本会の「事業に係るミスコンダクト対応規程」(以下、「ミスコンダクト対応規程」という)および 「学術誌の不正行為対応規程」(以下、「不正行為対応規程」という)に定める不正行為をしてはならない。 また、本会のミスコンダクト対応規程に定める不適切行為をしてはならない。

 多重投稿を防止するための論文作成のガイドラインに例示するように、企業の技報、大学の紀要、 原著論文に該当しない公開刊行物に投稿した論文、国際会議・国際シンポジウムのAbstractおよびISBN番号・ISSN番号のない国際会議Proceedingsなど のような公開範囲限定刊行物に投稿中、または掲載済みの論文と重複した内容を持つ論文を投稿する場合は、その旨を明記の上、当該資料を添付し、 編集委員会による多重投稿該当有無の判定を受けなければならない。

 掲載された論文の内容の責任は著者にあるので、掲載内容に関してミスコンダクトの疑義が生じた場合の説明責任は、著者にある。

 研究不正行為が判明した場合には、不正行為対応規程および本会の「事業に係るミスコンダクトに対する処分及び措置規程」(以下、「ミスコンダクト処分及び措置規程」という) に基づいて、除名(著者が本会の会員の場合)、一定期間の投稿および委員委嘱等本会における研究活動の禁止、不正行為の会告、当該論文の撤回等の処分をする。

 研究不適切行為が判明した場合には、ミスコンダクト対応規程およびミスコンダクト処分及び措置規程に基づいて、措置をする。

3. 著作権規程

著作権規程

4. 投稿方法

日本金属学会誌への投稿論文は全て予備登録(https://data.jim.or.jp/cgi-bin/jim/jentrytest1.cgi)を済ませてから、 下記いずれかの方法にて原稿を提出する。
英文掲載済み論文の和訳論文の場合には、英文掲載済み論文PDFも送付する。

  1. 1. 予備登録後に通知されるアドレスにアクセスしてWeb上でPDFファイルを送付する.
  2. 2. E-mailに PDF ファイルを添付して日本金属学会事務局(aditjt[a]jim.or.jo)宛てに送信する.
  3. 3. オリジナル原稿とともに原稿ファイルの入ったディスクを郵便で送付する。

なお、1、2についてはテキスト部分・図・表をすべて1つのPDFファイル(査読用)にまとめる.
図は、査読用に解像度を落としてPDF化する(5MB 以内)。
また、印刷用にPDFファイル以外の下記のファイル形式のものを作成し、提出しなければならない。
(この他、新しいソフトウェア・形式への対応が可能になった場合は、その都度追加する).

提出ファイル
○・・・必須  △・・・あった方が望ましい  ×・・・不要
査読用PDFファイル
(テキスト部分・図・表)
印刷用ファイル
(本文・図全て/下記*
投稿時 ×
修正原稿提出時
掲載通知時 × **
*印刷用ファイル
本文
テキストファイル
MS-WORDファイル(図面を含めることが望ましい)
LATEX ファイル
図・表
Adobe Illustrator(CS~CS3は、10形式での保存が望ましい)
PSD(フォトショップ形式。全てのレイヤーを統合した状態で)
EPS(PostScriptレベル1互換のみ)
PICT(Macintoshのみ)
JPEG(低圧縮、高解像度)
TIFF
PNG
GIF(透明OFF、全ての色を割り当てる)
Microsoft PowerPoint
PDF(画像ダウンサンプル及び圧縮なし、全てのフォントを埋め込む)
<<ディスク送付の場合の注意>>
ディスクはPC(MS-DOS)フォーマット(CD-RはISO9660フォーマット)とし、 編集に用いたソフト名・ソフトのバージョンを記入すること。 **修正原稿提出時に印刷用ファイルを提出している場合には不要
注) 印刷用ファイルが提出されないと掲載が遅れるので、必ず提出する。
査読用PDFファイルと印刷用ファイルの内容は同一のものでなければならない。
2つのファイルに相違が生じた場合、著者は速やかに事務局に申し出ること。
申し出がない修正箇所は校正刷りに反映されないことがある。

5. 投稿論文の編集手順

(1) 受付月日(Received Date)はオリジナル原稿が日本金属学会に到着した日とする。
(2) 受理日(Accepted Date)は掲載可と判定された査読結果が日本金属学会に到着した日とする。

6. 審査

投稿された論文は英文による発表の有無にかかわらず、会誌編集委員会の独自の審査を経て 会誌に掲載される。
したがって、編集委員会から原稿の修正を求められ、あるいは返却されることがある。修正を求められた論文で定められた期限を過ぎて再提出された場合には、改めて投稿されたものとみなす。 また、期限以内に再提出された原稿でも、内容変更程度によっては、編集委員会から受付月日の変更を求められることがある。

6.1 原稿修正期間
原 稿 区 分 修正期間 (返送日から)
学術論文、技術論文、レビューおよびオーバービュー 20日以内
学術論文(迅速掲載)および オピニオン 15日以内
速報論文 7日以内
6.2 掲載決定論文通知

編集委員会が論文の掲載を決定した時はその旨を著者に通知する。

6.3 掲載否決定論文通知

編集委員会が掲載不適当と決定した論文は、その理由を付して著者へ返却の通知をする。

6.4 掲載否論文の再投稿

再投稿する場合には、掲載否の理由について修正し、回答を添えて修正原稿とともに提出する。

6.5 校正
(1) 初校は著者の責任で行う。著者校正は原則として 1 回とする。
(2) 原則として誤植の修正に限る。ただし明らかな誤りでやむを得ず修正の場合はこれを認める。
図表の修正は 1 枚当たり1,100円(税込)負担とする。

7. 投稿者負担金 (すべて税別表記)

1. 投稿・掲載費用は、無料とする。(別刷の寄贈はありません。)
2. カラー図表掲載を希望する場合は実費を負担する.( 1図表当り 1,100円(税込))
※オンラインジャーナルのみ(冊子および別刷は、すべてモノクロ表示).
3. 学術論文の迅速掲載費用:11,000円(税込)
4. 別刷購入希望の場合は、別途費用を負担する
5. 別刷に表紙を希望する場合は別途 11,000円(税込)を負担する.
■ 別刷料金表(税込、表紙は一律11,000円)
4頁以内 5頁 6頁 7頁 8頁 9頁 10頁
1セット(50部) 7,700円 8,800円 9,900円 11,000円 12,100円 13,200円 14,300円

8. 原稿の取り下げ

(1) 取下げる場合は、文書で申し出る。
(2) 組版終了後、著者都合による原稿取り下げの場合は、組版代を負担する。
9。公開後の論文訂正
(1) 公開後の論文訂正は、著者の申し出により Erratum として訂正記事を掲載する。
(2) 著者の都合による論文訂正は、1記事あたり22,000円(税込)の掲載料を著者が負担する。
10。原稿送付・問合先
〒980-8544 仙台市青葉区一番町一丁目14番32号
フライハイトビル 2F
公益社団法人 日本金属学会会誌編集委員会
TEL (022)223-3685 FAX (022)223-6312
E-mail:editjt[a]jim.or.jp

日本金属学会誌執筆要領

1. 原稿の体裁

1.1 文字

1 頁を27字×25行とし、文字は 12 Pt 相当以上のものを用いるのが望ましい。
数字と英字は半角とする。英文概要は 12 Pt 標準。行間 22 Pt、行数25行を目安にし、1 行約27字程度とする。

1.2 用字・用語

原稿は原則として常用漢字、現代かなづかいによる口語体横書きとし、外国語の単語はカタカナあるいは原語を用いる。
ただし、外国語の単語はなるべく用いないようにする。

1.3 原稿順番
  1. 1. 題目・著者名・研究機関(2.3 例参照)、2. 英文概要・(Received; Accepted)、Keywords を記載する。
    なお、論文題目が70字を超えるものは、掲載時の柱(ヘッドライン)用の題目として、70字以内に短縮したものを別記する。
  2. 以降、1. 本文、 2. 謝辞、 3. 文献、 4. Appendix、 5. 表・図説明一覧の順に別紙に記載する。6. その後に各別紙の表・図を添付する。
1.4 頁番号

原稿のすべてのページの下中央に、1頁から通し番号を付ける。

2. 原稿作成

2.1 題目
  1. その論文内容に最も適した簡潔なものとする。
  2. 題目にはできるだけ略号を用いない(慣用となっているものは可)。
  3. 元素記号の表示
    材料としての表現の場合は記号を用いずに元素名をフルスペリングで示す。
    化学記号として、あるいは形容詞的に用いる場合は元素記号を用いてよい。
  4. 英文題目の最初に“Study on”とか“On the”などはつけない。
  5. 冠詞、不定冠詞はできるだけ省略する。
  6. 前置詞、接続詞、冠詞以外の単語の頭文字はすべて大文字とする
    (ハイフンでつながれている場合も頭文字は大文字)。
  7. レビュー、オーバービューは、論文の題目に「レビュー――」、「オーバービュー――」等のように記載することが望ましい。
2.2 著者名

姓・名とも略さずに記入する。

2.3 研究機関名
  1. 研究を行った機関名を著者名の下に書く。
  2. 異なる研究機関に所属している場合は、1, 2 のように番号を付し、研究場所を併記する。
    学科名、学部名(または所属部)、名称、所在地はカンマで区切り略さずに表記する。
    郵便番号と都市名(外国の場合は国名も)を表示する。
  3. 研究を行った機関名と現在の所属機関が異なる場合は、*を付し、脚注に書く。
  4. 大学院生または学部学生の場合は、*を付し、○○大学大学院生(Graduate Student, ○○ University);
    ○○大学学生(Undergraduate Student, ○○ University) のように脚注に書く。
所属(和文)
1 A 大学工学部物質工学科
2 B 株式会社総合技術研究所
所属(英文)
1 Department of Materials Science, Faculty of Engineering, A University, Hitachi 316-0001
2 Corporate Research and Deverlopment Laboratories, B Co. Ltd., Sendai 980-0001

(脚注) *1(Mater. trans.掲載の場合)Mater. trans. 45(2004) 3612-3615に掲載
*2 A 大学大学院生(Graduate Student, A University)
*3 A 大学大学院生、現在:C(株)(Graduate Student, A University, Present address: C Corp.)
2.4 英文概要

目的、方法および結果を明記する。数式、文献などを番号で引用することは不可。

2.5 Keywords

Keywordsはすべて英語で表記する。固有名詞を除き、すべて小文字とする。

  1. 標題や抄録中には重要な語句が用いられているので、キーワードはこれらの語句から選ぶことが望ましい。
    もちろんそれ以外から選んでもさしつかえない。
  2. 具体的な意味のある(できるだけ狭義の)語句を選ぶ。
    Critical, Stress→critical stress
    Life→tool life, fatigue life
  3. 名詞形で用いる。
    Studied experimentally→experimental study
  4. 元素名、化合物名、合金名などはフルスペリングで示し、記号などは用いない。
    CrMo Steel→chromium molybdenum steel
    E→Young's modulus, modulus of longitudinal elasticity
  5. 略号、短縮形は一切用いない。
    ESR→electro-slag remelting, electro-spin resonance
  6. 複合語や句は慣用されているものに限る。
    Fatigue Strength at Elevated Temperature→fatigue strength, elevated temperature
  7. 当然すぎるために選定もれとなる語がないかを注意する。
  8. 取捨に迷う語は、どちらかというと加えておいた方がよい。
2.6 本文の見出し
  • 大見出し:1. 2.… …
  • 中見出し:1.1, 2.1… …
  • 小見出し:1.1.1, 2.1.1… …
  • (1)、(2)… …
  • (a)、(b)… …
2.7 表および図(写真を含む)

表および図・写真は、原則として下記のファイル形式のものを作成し、本文ファイルとともに提出すること(査読用PDFファイルに含まれる図と印刷用ファイルの図面が異なる場合があるので、提出前に同一の内容かを必ず確認すること).
ただし、そうでない場合は、画像処理するため完成図(フリーハンドは不可)とする。
なお、使用ソフトでEPSに書き出し出来る場合は、投稿の図版ファイルとEPSファイルの両方を提出すること。

Adobe Illustrator(CS~CS3は、10形式での保存が望ましい)
PSD(フォトショップ形式。全てのレイヤーを統合した状態で)
EPS(PostScriptレベル1互換のみ)
PICT(Macintoshのみ)
JPEG(低圧縮、高解像度)
TIFF
PNG
GIF(透明OFF、全ての色を割り当てる)
Microsoft PowerPoint
PDF(画像ダウンサンプル及び圧縮なし、全てのフォントを埋め込む)
(ビットマップの場合は解像度600 dpi 以上、「白地に黒文字」などの含まれない、
写真のみの構成であれば350dpi程度でも可)

※ディスクはPC(MS-DOS)フォーマット(CD-RはISO9660フォーマット)とし、
 編集に用いたソフト名・ソフトのバージョンを記入すること。

2.7.1 表

①1 表ずつ別紙に印字する。表は図表説明一覧の後に付ける。
②表番号は、Table 1, Table 2 のように通し番号とする。
③表中の語句および説明文は英語で記載する。
④表説明は表の上に印字する。大文字ではじめ、ピリオドで終わる。
⑤大きさ 刷り上がりと同一サイズで作成する。
⑥文字の間隔はスペースキーで調整する。文字間設定機能等は、ファイル変換時に不具合が生じるおそれがあるため使用しない。

片段の表:横幅 7~8 cm、文字の大きさ:12ポイント、下付き 10 ポイント
段抜の表:横幅10~13 cm、文字の大きさ:12ポイント、下付き 10 ポイント
罫線:0.5pt(0.18mm)以上とし、原則として縦罫線は表示しない。

Table 2 Thermal conductivities of some ceramics.
Thermal conductivity, κ/W・m-1・K-1
TiB2 69.9(1300 K)
TiC 30.0(1773 K)
TiN 67.8(1773 K)
ZrB2 64.5(1300 K)
2.7.2 図(写真を含む)
(1) 一般的な注意
1 図ずつ別ページに配置する。
図番号は、Fig.1, Fig.2 のように通し番号とする。
一つの図が 2 図以上に別れている場合は、各々の図に(a), (b), (c) のように付す。(a), (b), (c) 等の位置は下図のようにする。
(a)
または
(a)
図中の語句は英語で記載する。
図説明は図の下に英語で印字する。 大文字ではじめ、ピリオドで終わる。
写真原図は、一度網をかけたものは不可。コントラストがはっきりしたもので、線、輪郭の鮮明なものとする。
カラーで表示希望の場合は、 1図表当り 1,100円(税込)を著者が負担する。
それぞれの図表のページに「カラー表示」か「モノクロ表示」を明記する。なお、カラー原図表をモノクロ表示する場合、淡色は見えにくくなる恐れがあるので、著者自身で色トビや不鮮明なものにならないことを確認すること.
(2) 製図上の注意
写真には必要なスケールを記入する。
図の大きさ 刷り上がりと同一サイズで作成する。
図片段:横幅 7~8 cm、文字の大きさ:10ポイント、下付き 8 ポイント
図段抜:横幅10~13 cm、文字の大きさ:10ポイント
1図の中では文字の大きさを同一にする。
網かけは10%以上とする。また、密になった曲線は再現が難しく、モアレを生じやすいので、なるべく用いない。
細すぎる線は刷り上がりのカスレや切れの原因となるので、線は刷上りの太さが0.5pt(0.18mm)以上となるよう一定の濃さで作図する。
周囲の枠線はできる限り破線ではなく実線を使用する。
文字の間隔はスペースキーで調整する。文字間設定機能等は、ファイル変換時に不具合が生じるおそれがあるため使用しない。
(3) Graphical Abstract
文字のAbstractに加え、Graphical Abstract(本論文の内容を代表する図あるいは写真1枚)を掲載する. なお、Graphical Abstractの表示は、オンライン・ジャーナルのうちJ-STAGE に登載するもののみとする.
Graphical Abstract として表示できる図は、本文中に使用しているもの、あるいは独自に作成したものとする。図中には説明や・語句等を埋め込むことができる。図の体裁は次の通りとする。
・ファイル種類:jpg, gif, png のいずれか
・ファイルサイズ:100MB まで
・解像度:縦700ピクセル、横700ピクセル(300dpi 以上)
・表示色:提出されたデータに従う。
サンプルファイル
希望する図・写真の指定は投稿時に行い、ページヘッダに「Graphical Abstract」と明記する。キャプションとして表示する文章は、「Caption:」を文頭につける。
論文査読・審査時にGraphical Abstract としてふさわしいかどうかの査読・審査を受ける.
Graphical Abstract の表示色は、本文中の図の表示色と同一である.
図中の語句はそのまま表示する.
Graphical Abstract 用の図面も著者校正を行う.
著者負担追加費用は、カラー代金も含め徴収しない。
2.7.3 図・表における物理量表示
=必ず量記号を示すこと=
図の中に示してある実験値は、普通単位の付かない無次元数の形で示される。
したがって、図の目盛り(数値)や軸(目盛り)の説明もそれと一致させなければならない。
そこで物理量はいつでも
物理量/単位
のように、単位で割って示しておくことになる。
これを図の軸にそって表示する際は、
物理量の名称、量記号/単位(1)
のように示される(物理量の名称は量記号をすでにどこか他所で規定しておれば省略してよい)。
従来、ややもすると、量記号を表示せずに、物理量の名称を単位
単位の名称/単位(2)
が見受けられたが、これは、的確でないので、必ず (1) にしたがって表示する。
その際、量記号は斜体で、単位記号は立体で示すことに規定されていることにご注意されたい。
例 Pressure, P/Pa
Time, t/s

なお、表中に無次元数で示す場合にも、図の場合と同じ原則が当てはまる。
なにかを基準(全体)として、それに対する比率だけを問題にしている場合は、分率で表示されるが、 この分率は同じ種類(単位)の量を比較しているので、基本物理量の次元をもつ単位ではないので、単に括弧内に示すことになる。
また、角度を表す場合は、10°、20°のように数字に(°)をつける。
図作成例
図作成例
物理量記号
2.8 脚注および文献
(1) 本文中には脚注を付けない。
コメント、注釈等は英語で本文末の文献に入れる。
この場合、脚注は文献と一緒の通し番号とする。
(2) 文献(脚注含む)の引用は通し番号で1,2)、あるいは3-6)のように表し、文献・脚注は本文の末尾に一括記載する。
(3) 国際会議や講演大会等の口頭発表は、脚注に記載しない。
必要な場合は、概要やプロシーデイングスを参考文献として引用する。
(4) 1つの文献番号につき、1つの文献を対応させる。
同一著者の文献であっても別番号にする(ibid は用いない)。
(5) 文献はつぎの例に準じて著者名(and の前にはカンマは不要):雑誌略称、巻(年)、頁の順に記し、巻数はゴジック体とする。
また著書名はイタリック字体とする。外国雑誌名の省略法は ISO833 に従う。
(6) 著者名、誌名はすべて英語表記する(特に決まっていないものはローマ字表記する)。
(7) 著者が15名以下の場合は et al. を使わず、全著者名を記入する。
(雑誌の例)
1)S. R. Pati and M. Cohen: Acta Metall. 17(1969) 189-200.
2)W. Köster, T. Gödecke und D. Heine: Z. Metallk. 63(1972) 802-805.
(単行本の例)
3)W. Hume-Rothery, R. E. Smallman and C. W. Haworth: The Structure of Metals and Alloys, (The Metals and Metallurgy trust of the Institute of Metals and Institution of Metallurgists, London, 1969) pp. 336-342.
4)E. Houdremont: Handbuch der Sonderstahlkunde, 3. Aufl., 2. Bd., (Springer-Verlag, Berlin, 1956) pp. 934-939.
(プロシーディングスなどの例)
5)C. Wagner: Steelmaking, The Chipman Conference, ed. by J. F. Elliott, (The M.I.T. Press, Cambridge, Massachusetts, 1965)pp. 19-25.
6)K. Abe and Y. Sato: Proc. 4th Int. Conf. on Rapidly Quenched Metals,(The Japan Inst. Metals, 1982)pp. 19-25.
(脚注の例)
7)1 eV=1.60218×10-19J
(講演大会等で発表した場合の例)
8)T. Yamada: Collected Abstracts of the 1999 Autumn Meeting of the Japan Inst. Metals(1999)pp. 101-102.
9)Collected Abstracts of the 201x Spring ( Autumn) Meeting of the Japan Inst. Metals 2011 No. xx (DVD)
(Government reportの例)
10)A. Colloza and J.L. Dolce: NASA/TM2005-213427, (NASA Glenn Research Center 2005), p.22 (online)
(Webpageの例)
11)"Grants.gov Application Guide SF424 (R&R)". U.S. Department of Health and Human Services.
http://grants.nih.gov/grants/funding/424/SF424_RR_Guide_General_Adobe_VerC.pdf, (accessed 201x-04-28)
(Online databaseの例)
11)MMDB-Entrez's Structure Database. National Library of Medicine, National Center of Biotechnology Information.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/Structure/MMDB/mmdb.shtml, (cited 201x-04-28).
2.9 数式

文中の数式は、, とはしないで x/3, a/(b+c)のように表わす。
指数記号はなるべく exp で表わす。また 4・10-2 としないで 4×10-2 のように表わす。

2.10 小数点・千単位コンマ

数字の小数点は中央より下に打つ。千単位のコンマは小数点と誤りやすいので付さない。

2.11 SI 単位
(1) SI 単位(SI 単位換算一覧表)の使い方については、原則として JIS に準ずる。
(2) SI 単位*には含まれていないが、JIS で SI 単位と併用してよいと規程している単位のうちから下記の単位を SI 単位と同等に取り扱う。
(3) 下記以外の非 SI 単位は、併用も併記も含めて認めない。
(a) 実用上の重要さから併用する単位
時 間 min, h, d
平面角 °、′、″
体 積 L
質 量 t
(b) 特殊な分野に限り SI 単位と併用してよい単位のうちの電子ボルト eV
(ただし、使用に当たってはジュール J の単位で表記した後に○○ J(○○ eV)のように括弧内に併記する場合にのみ認める。)
(c) 移行する単位が未定のため、当分の間、規格値として用いる単位のうちの
質量百分率   質量%、mass%
体積百分率   体積%、vol%
体積百万分率  体積 ppm, vol ppm
註)セルシウス温度℃は SI 単位に属する固有の名称をもつ組立単位の 1 つとされており、SI 単位に含まれる。
2.12 表、数式などに用いる数字、ローマ字、ギリシャ文字

数値を表わす文字(量記号)は定数、変数を問わずイタリック体で表わすので必ず指定する。
数学上の記号はローマン体とする。

量 記 号: 長さ l 面積 A, S
体積 V, υ 圧力 P
F 時間t
ベクトル A, a 普通定数 N, kなど
数学記号: 指数関数 exp (ただし、e で表わす場合はイタリック体とする)
x の自然対数 ln x
x の常用対数 log x
正弦 sin、余弦 cos、正接 tan など
2.13 謝辞

本文との間隔を 1 行程度あけて本文の最後部に記す。助成金、装置借用、資料提供等など。

2.14 Appendix

Appendix 中の図表・式番号は本文からの通し番号とせずに A1, A2・・・とする。

2.15 刷上り頁数の概算
題目
著者名
研究機関等
本文約40行分に換算
英文概要 刷上り 1 行(16~20語)を本文約 2 行分に換算
本文 刷上り 1 ページ2700字
ワープロ原稿用紙(約27字×25行) 4 枚で刷上り 1 ページ
数式 式 1 行に対して、本文 2 行分に換算
刷上り横幅 8.5cm(片段)の場合、縦の長さ 1cm 当り 2.5 行分に換算
横幅 8.5cm 以上(通し)の場合、片段の 2 倍の行数となる
刷上り横幅 8 cm 以内(片段)の場合、縮図の縦の長さ 1 cm 当り 2.5 行分に換算
横幅 8 cm 以上(通し)の場合片段の 2 倍の行数となる
文献 本文と同じ行数

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