日本金属学会

2023年度新設「研究会」発足のお知らせ

本年3月から新たに下記の研究会が発足いたします。メンバーとして登録を希望される方は、氏名、勤務先、連絡先(E-mail address含む)を明記の上、世話人宛にお申込み下さい。研究会の活動期間は1期5ヶ年以内です。継続更新の場合は、延長期間1期3年以内、最長活動期間は2期8年以内です。
(研究会新設募集:7号会告予定/申請締切日:9月1日)

87. 水素が関わる材料科学の課題共有研究会

活動期間:1期5年間(2023年3月~2028年2月)
近年の再生可能エネルギーの普及拡大に並行して、電力との相互変換が容易である水素エネルギーに対する期待は益々高まり、社会導入に向けた研究開発が多方面において進められている。さらに最近では、カーボンリサイクルに関連した諸化学反応に用いられる水素への需要も高まりつつある。水素エネルギーの製造・貯蔵・輸送・供給・利用のプロセスにおいて、各種機能性材料の利用への関心は高く、その研究開発は新規物質の創製から先端的手法による物性評価まで幅広い研究分野に渡って進められている。種々の専門分野を有する研究者それぞれが抱える課題を共有して情報交換および議論を行う場は重要であり、それらの課題解決を図ることで本分野の飛躍的な研究開発の進展が期待される。また、産官学の連携強化の機能も併せ持つことで研究開発成果を社会に活かしていくことができる。以上を鑑みて本研究会を企画する。
代表世話人:浅野耕太
産業技術総合研究所:主任研究員
TEL: 029-861-4485
E-mail: k.asanoaist.go.jp

88. 高温構造用材料の水蒸気酸化に関する基礎科学研究会

活動期間:1期5年間(2023年3月~2028年2月)
カーボンニュートラル(CN)の実現に向けて、耐熱金属材料を中心とした高温構造用材料の使用環境が多様化しており、これらの材料で生じる環境劣化を多角的な視点から議論する必要性が出てている。将来的に、アンモニアや水素が主な燃料となり、各種高温エネルギー変換プロセスの CN が実現する反面、排ガスの主成分である水蒸気による材料の酸化(高温水蒸気酸化)が顕著になることが予想される。金属材料の高温水蒸気酸化機構については、すでに定性的な説明がなされているものの未だ統一的見解がなく、水蒸気を含む多様な環境において包括的な議論ができていないのが現状である。また、水蒸気酸化により発生する水素が、母材の酸化挙動や諸特性に与える影響については全く検討されていない。そこで、申請研究会では、高温構造用材料における水蒸気酸化現象を多角的な視点から議論することで、現象の解明を目指すとともに、得られた知見から優れた耐環境特性を有する高温構造用材料の設計指針を提案する。
代表世話人:上田光敏
東京工業大学:准教授
TEL: 03-5734-3311
E-mail: ueda.m.ac@m.titech.ac.jp

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