日本金属学会

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2008年秋期(第143回)大会記録

 2008年秋期大会は、9月23日から25日の期間、熊本大学黒髪キャンパスを会場として日本鉄鋼協会と合同で開催した。講演発表件数は1,233題、大会参加者は1,738名であった。

9月23日(9:00~10:00) 大会実行委員長挨拶、臨時総会、各賞贈呈式(百周年記念館)
9月23日(10:30~17:10) 一般講演、公募シンポジウム講演、村上記念賞・技術開発賞受賞講演、共同セッション、(大学教育センター棟18会場、教育学部4会場、工学部1会場)
9月23日(15:00~17:00) ポスターセッション(百周年記念館)
9月23日(18:30~20:30) 懇親会(ホテル日航熊本「阿蘇」)
9月24日(9:00~18:15) 一般講演、公募シンポジウム講演、技術開発賞受賞講演、共同セッション、(大学教育センター棟18会場、教育学部4会場)
9月25日(9:00~16:35) 一般講演、公募シンポジウム講演、共同セッション、(大学教育センター棟18会場、教育学部3会場、工学部1会場)
9月23日~9月25日 総合受付(大学教育センター棟1階)
付設機器・書籍等展示会、World Materials Day Award 展示(大学教育センター棟1階)
大会実行委員長挨拶(9月23日)
 午前9時から河原 正泰大会実行委員長の歓迎の挨拶があった。
開会の辞(9月23日)
 午前9時5分から森永 正彦会長の開会の挨拶があり、2008年秋期大会の開催を宣言した。

開会の辞

臨時総会(9月23日)
   当日の出席社員(役員および評議員)32名、委任状提出社員145名、計177名で定款所定の社員総数225名の過半数を越えたので本総会は正式成立し、森永会長議長のもとに議案は満場一致で可決された。
 議事(第1号議案)名誉員推薦の件
  被推薦者3名
京都大学名誉教授 牧 正志君
University Emeritus Professor, Colorado School of Mines, George Krauss 博士
Emeritus Director, Max-Planck Institut fur Metallforschung, Manfred Ruhle 博士
 (第2号議案)新公益法人会計基準導入に伴う平成20年度決算処理の件
各受賞贈呈の前に会長の式辞があり、続いて贈呈があった。(9月23日)
第56回論文賞贈呈式 6編(組織部門1編、材料化学部門1編、材料プロセシング部門1編、工業材料部門1編)に対し賞状ならびに賞牌贈呈。引き続き「まてりあ論文賞」2編、「若手講演論文賞」3編に対し賞状贈呈。(受賞者;本誌539頁-540頁)
第31回技術開発賞贈呈式 9件に対し賞状ならびに賞牌贈呈。(受賞者;本誌541頁-543頁)
第18回奨励賞贈呈式 7名(物性部門1名、組織部門1名、力学特性部門1名、材料化学部門1名、材料プロセシング部門2名、工業材料部門1名)に対し賞状ならびに賞牌贈呈。(受賞者;本誌543頁-544頁)
第6回功労賞贈呈式 1名(学術部門1名)に対し賞状贈呈。(受賞者;本誌544頁)
第6回学術貢献賞贈呈式 8名に対し賞状贈呈。(受賞者;本誌544頁)
第5回村上記念賞贈呈式 1名に対し賞状ならびに賞牌贈呈。(受賞者;本誌546頁)
第5回村上奨励賞贈呈式 2名に対し賞状ならびに賞金贈呈。(受賞者;本誌546頁)
懇親会(9月23日)
   ホテル日航熊本「阿蘇」(熊本市上通町)において日本鉄鋼協会と合同で開催した(参加者は216名、本会の参加者101名)。
   開会の辞・司会 熊本大学教授(実行副委員長) 高島 和希君
   実行委員長挨拶 熊本大学教授 河原 正泰君
   両会代表挨拶 日本鉄鋼協会会長 友野 宏君
  日本金属学会会長 森永 正彦君
   来賓挨拶 熊本県知事 蒲島 郁夫君
   代読  熊本県副知事 安田 宏正君
  熊本大学学長 崎元 達郎君
   乾 杯 九州大学名誉教授 吉永 日出男君
   余 興 山鹿灯篭踊り
  閉会の辞 熊本大学教授 高島 和希君
学術講演会(9月23日~25日)
 講演数 当初の講演申込登録以後5件(一般講演 4 件、公募シンポジウム1件)の欠講があり、最終講演件数は1,233件:一般講演945題(特別講演2題、技術開発賞受賞講演8題、村上記念賞受賞講演1題含む)
公募シンポジウム講演 5テーマ170題(基調講演25題含む)
ポスターセッション94題、共同セッション45題(金属学会24題)
 講演会場 23会場(共同セッション 1会場含む)
 参加者数 1,738名(一般961名、学生662名、非会員37名、相互聴講78名)
第11回ポスターセッション 9月23日15:00~17:00の時間に百周年記念館で94件のポスター内容・発表について審査が行われた。ポスターセッションは新しい建物で空調その他設備が整った広い会場で開催したが、発表者および聴講者で熱気に溢れ大変盛況であった。翌24日に「優秀ポスター賞」受賞者19名を総合受付に掲示した。
(受賞者;本誌547頁-548頁)

熱気溢れるポスター発表。

金属学会・鉄鋼協会共同セッション
   ・「超微細粒組織制御の基礎」25題(金属学会12題)は 9月24日、25日に金属学会D会場で開催した。
 ・「チタン・チタン合金」20題(金属学会12題)は 9月23日、25日に鉄鋼協会第16会場(金属学会W会場)で開催した。
付設機器・書籍等展示会(第25回)
  14社(カタログ展示0社)から出展の協力を得た。各社のご好意に感謝いたします。展示会場は講演会場および金属学会総合受付がある大学教育センター棟の1階学生ロビーに設置だったため、多くの参加者がブースに足をとめていた。また、恒例となったコーヒーの無料サービスも好評であった。
託児室開設
  託児室は9月23日~25日の3日間の利用で、子供1名に対してシッター2名体制のもと支障なく終了した。
第6回 World Materials Day Award
   材料系国際学協会連携組織である IOMMMS(International Organization of Materials, Metals and Minerals Societies)では、国際連携活動の一環として、材料系分野のプレゼンス向上のため World Materials Dayを制定し(2008年は11月5日(水))、この日に世界同時に、「材料に関する知識とその重要性を社会や若者に啓発する活動」に貢献があった学生を顕彰している。日本金属学会では3部門で募集し、次の方が部門賞および IOMMMSにWorld Materials Day Award Winnerとして推薦されました。
  第1部門: 社会における材料の重要性を示すホームページ等
  第2部門: 学園祭やキャンパスオープンデー等での該当する展示物、作品等
  第3部門: その他(材料教育プロジェクト、青少年対象の材料実験等)
第6回日本金属学会 World Materials Day Award 受賞者
 World Materials Day Award Winner 受賞
「超伝導ジェットコースター」 美谷 章生君、吉田 次郎君(九州大学)
第 3 部門部門賞受賞
「身近な金属に“ゾクゾク”しよう」 茨城大学伊藤研究室鋳造クラブ(茨城大学)


発表風景。

大会雑記
   熊本県の秋期大会開催は1986年(昭和62年)以来22年ぶりとなり、趣のあるレンガ造りの五高記念館がある、閑静な環境の熊本大学では、今回が始めての開催となった。
 講演は大学教育センター棟18会場および教育学部4会場の22会場で実施。臨時総会会場と総合受付が離れていたため、大会初日限定で総会会場入口に臨時受付を設け、参加者の便をはかった。
 今秋期大会においても昨年と同様、「クールビズ」を実施した。残暑厳しい気候だったため、受付および機器展示会場の大学教育センター棟1階ロビーにスポットクーラーを設置したが、暑さをしのぐには至らなかった。ただ、すべての講演会場は、エアコン完備のため、講演・討論は快適にできた。会員休憩室にはウォーターサーバーを設置。また、大学の配慮により無線および有線LANの使用ができるようになったため、利用申込受付を会員休憩室で行った結果、多くの利用があった。
 熊本市中心部から大学までのアクセスが心配されたが、多少のご不便をおかけしたものの臨時バスを増便するなどの対応により、大きな混乱はなかった。
 大学生協で物産販売や弁当、飲料水販売も実施され、多くの参加者が利用した。
近畿日本ツーリストのデスクを総合受付付近に設け、最終日は大学から空港までの直行バス申込他、ツアー参加等の受付をした。
 熊本大学での金属学会講演大会開催は初めてにもかかわらず、実行委員の皆様には準備当初より細かい配慮を頂き、そのご尽力により大会を盛会裡に運営することができました。お忙しい中を本会のために長期間お割き頂き、諸般について万端のご協力をいただいた実行委員各位と熊本大学の関係者の方々に対しまして、衷心より厚くお礼申し上げます。

大会を振り返って

実行委員長 河原 正泰(熊本大学大学院マテリアル工学専攻教授)

   日本金属学会秋期大会が日本鉄鋼協会秋季大会と同時に、9月23日から3日間、熊本大学黒髪キャンパスにて開催されました。会期中の熊本は、予想したとおりに残暑が厳しく、熊本の蒸し暑さに閉口した参加者もいらしたようですが、雨にたたられることもなく、まずまずの天候に恵まれました。
 昨年の岐阜大会に引き続き、クールビズでの参加の推奨を呼びかけた結果、懇親会も含めて、軽装での参加者が増えました。受付時に配布した特製うちわを使いながらの聴講も目にすることが多く、これらの試みはなかなか好評でした。
 懇親会については、約220人の参加者が集い、地元の食材を使った豊富な料理、魔王や村尾などのプレミアム付きの焼酎、山鹿灯篭踊りの公演もあり、大いに盛り上がりました。
本大会開催にあたっては、阿蘇・熊本空港とJR熊本駅に設置された歓迎の看板、懇親会での熊本県知事のご挨拶など、熊本大学はもとより、関係各位から熱いご支援を受けました。また、地元のお土産品や熊大グッズの出展販売もあり、学会と地域と大学の連携強化にもなりました。改めて関係各位に感謝申し上げます。
 クールビズなどの試みが今後も引き継がれることを期待しています。


大会実行委員長 河原 正泰教授(懇親会にて)

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