金属には様々な種類があり、私たちの使っている身の回りのモノに多く使われています。
日々進化する家電や交通手段、インフラを支えているのが、様々な金属です。金属の進化が最先端の技術をつくっているとも言えます。
普段使っている身近なモノにどんな金属が使われているでしょうか？いろんなモノを大解剖して、すごい金属たちについて知ろう！
1987年から使われている携帯電話は
今やスマートフォンとなり、軽量化、超多機能化、高速通信化されています。
この進化を支えているのがすごい金属たちです。
昔の携帯電話は重くて、3キロもありました。しかも機能は電話をかけるだけ。
今はポケットサイズのスマホでいろんなことができます。これを可能にしたのがすごい金属たち。
しかもまだまだ進化しつづけています。誰かの新たな発見や発明がもしかしたらスマホの進化につながるかもしれません。
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スマホのバッテリーであるリチウムイオン電池に使われているリチウムは軽く、小さく、エネルギー効率が高く、電気をたくさん蓄えることができるため、スマホの小型・軽量化を可能にしました。
スマホの部品は電気を通す金属で結ばれ、電気信号で連絡を取りあっており、そこに多く使われているのが金です。導電率がより高いのは銅ですが、銅は錆びやすく、錆びると導電率が低下してしまいます。金は錆びないので、長期間安定して電気を通し続けることができ、加工しやすいのもメリットです。
軽さ、寿命の長さを特徴に持つタンタルはレアメタルの一つで、コンデンサ（電気を蓄えたり放出したりする電子部品）に使われ、小型化、高機能化が進む電子機器界のスター的存在です。世界中でタンタル需要が高まる一方、埋蔵量が少ないことや主な産出国であるコンゴ民主共和国で紛争の原因にもなり、市場価格が高騰しています。
2022年、高校1年生だった清水梨穏さんがタンタルコンデンサからタンタル焼結体の回収に成功したことが話題になり、日本金属学会の会報「まてりあ」の61巻5号にも掲載されました。
機器の部材などに使われる金属は実用金属と呼ばれ、その中で最軽量のマグネシウムはスマホのフレームに使用されています。
軽さと強度を兼ね備え、スマホの軽量化にも貢献するだけでなく、低温で溶解するため再利用しやすいことが特徴です。
スピーカーは音声の電気信号を振動板の震えにかえて音声を再生する一種のエネルギー変換器で、これには磁石が必要不可欠です。スピーカーや振動を発生させるモータに使用されている希土類磁石はサイズが小さいのに十分な磁力を持つためスマホの小型化、高性能化を可能にしました。イヤホンが小さなサイズで迫力あるサウンドが楽しめるようになったのも、強力な磁気をもつ希土類磁石のおかげです。
